私のクロスでしか点が取れない俊介から回ってきました。4年の木村元紀です。
彼は私が怪我をし、部活を休部する期間に一番に私に声をかけ、パスタを奢ってくれました。あの時の彼の誘いがなかったら私は今もBANDITSにはいなかったかもしれません。あの時のカルボナーラの味は今でも忘れません。ありがとう。
(でも今年のリーグ戦ではまだ点を取れてないので、そろそろクロスとメッジ、アパレルは返してもらいたいなぁ。)
前置きが長くなりましたが、この場をお借りして、日頃より中央大学男子ラクロス部に多大なご支援・ご声援をいただいている保護者の皆様、OB・OGの皆様、関係者の皆様に感謝申し上げます。
リーグ戦も残り2戦です。今後も手厚いサポートをよろしくお願いいたします。
あっという間に自分の番まで回ってきて、非常に焦っております。長く拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
「なんでこの部活に所属しているのだろう」
この4年間この問いに私は何度も向き合ってきた。
そんな私の4年間を振り返りたいと思う。
入学式の日、たまたま部室棟の窓ガラスに貼ってあったラクロス部のチラシを見て、体験会に足を運んだ。ただただラクロスが楽しく、そして自然と「日本一」という言葉に惹かれた。どこのサークルにも行かず、体験会のその日に入部届を出した。
自分は34期でも上手な方だった。試合でも点を取っていたし、うりぼうキャンプでも優秀選手に選出され、確かに自信はあった。
しかし、突きつけられる現実はそんなに甘くない。
サマー、ウィンターでは決勝リーグに進むこともなく、個人としてもユース練に呼ばれることはなかった。
2年生に上がり、レッドホワイト体制で先輩達との練習が始まった。挫折する奴や練習に行きたくない奴、辞めていった奴など悩んでいた同期を多く見てきた。練習メニューは地味だったが、私はどんどん上手くなる自分にワクワクしていた。練習が楽しかった。
だが、私のラクロス人生の悲劇はここから始まった。
2023/4/30明中戦、右大腿二頭筋断裂。
長い怪我人生活の始まりだ。
同期はAチームで活躍している中、自分はラグビー場の端っこでただ見てただけ。
"いつまでサボってるの?"
先輩、同期に言われる毎日。メンタルはボロボロだった。
「なんでこの部活に所属しているのだろう」と初めて考えさせられた。
でも諦めたくなかった。毎日壁と向き合った。
怪我する前よりも強くなる。植村さんに相談しながらリハビリを続けた。強くなってチームを勝たせる。そんな選手を目指した。
そしてALL OUTシーズンは、ほぼ試合に出ることなく、シーズンを終えた。とにかく悔しかった。
オフシーズンに入り、ジム班で一緒だったゴリさんとねぎたいさんと飲む機会が増えた。
"来年のエースはもっくんだ"
お世辞だとは思うが、当時の主将のゴリさんにふと言われた。このチームでの存在意義をくれたような気がして、嬉しかった。
対外試合や他大学との合同練でも確かな手応えはあった。
怪我する前よりも確実に強くなっていた自分がいた。
自信しかなかった。
しかし、悲劇は再び起きた。
2024/1/21練習中、中心性頚椎損傷。
"選手として復帰するのは難しいかもしれない"
医者からの言葉は今でも脳裏に焼き付いている。
手指の痺れが止まらない。めまいがする毎日。
視界がぼやける日もあった。
それ以上に選手としての自分の未来が見えなくなることが一番苦しかった。
「なんでこの部活に所属しているのだろう」
再び自分にこの問いが突き刺さる。
選手ではない自分はこのチームに必要なのか。
約半年間の休部期間。リハビリを続ける毎日。
諦めたくない。いつか復帰できるその時まで頑張ってやろうと。選手として復帰できることを願った。
でもこの期間は色んな人に救われた。
俊介
怪我をして1番に連絡をしてくれて、ご飯に誘ってくれた。
新子さん
"選手でなくても他の役割で勝利に貢献できる。力を貸して欲しい"と私にチームでの居場所を与えてくれた。
植村さん
日本代表活動に誘ってくれて、日本最高峰のラクロスを目の前にさらにラクロスを好きにさせてくれた。
ゴリさん、ねぎたいさん、滉士郎
怪我をした自分を何度も飲みに誘ってくれて、元気づけてくれた。
この人たちだけじゃない。他にもたくさんの人に助けられた。
体が回復し約半年間の休部を経て、選手からASに転向した。無知なことだらけで、たくさんの人に迷惑をかけた。女性社会のスタッフ組織に無能な自分は正直不必要で、邪魔者だったかもしれない。でも自分なりに苦手なパソコンの知識をつけたり、他大のやり方を真似したり、出来ることは全部やった。
そして今年は、
ASの取ったデータで、作ったスカ資料で、
少しでもチームの勝利に貢献できるように。
ASリーダーとして、AS組織を確立していった。
「なんでこの部活に所属しているのだろう」
今ならこの問いに答えられる。
"体験会のラクロスが楽しかったから?"
"スポーツを大学でも続けたいから?"
"サークルがつまらなかったから?"
初めはそうだったかもしれない。でも今は違う。BANDITS史上初の「日本一」を達成したいからだ。それだけ。これが私の4年間の『答え』だ。
しかし、TOPリーグも残り2試合。Final4の可能性は途絶えたが、残りの2戦に勝って、後輩達を1部の舞台に残して引退しよう。
34やるしかないよ。出し切ろう。
そして、この1部の舞台で後輩たちが「日本一」を達成してくれるのを信じてます。
追記
長々と書いてしまったので選手復帰に関してのエピソードは短めにします。2ヶ月前選手を諦めきれなかった自分に奇跡が起きた。怪我が治ったのだ。諦めずにリハビリ、筋トレを続けてきて良かった。突如復帰した自分を暖かく迎入れてくれたCOMPANY OFのみんな本当にありがとう。Bリーグで必ず日本一を獲ろう。礒井を胴上げしよう。
#13/AS 木村元紀
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最後にお世話になった方への感謝を書かせていただきます。
両親
この4年間多くの心配をかけてごめんなさい。合宿費や防具代など色々支払ってくれてありがとうございました。社会人になったら少しずつ恩返しします。最後まで応援よろしく。
高橋さん
怪我をしていた期間中も、復帰後も私のことを心配していただき本当にありがとうございました。この4年間高橋さんにはラクロス以前に人として大切にすべき姿勢や考え方を学ばせていただきました。中央大学ラクロス部に入部して、心から良かったと感じています。
新子さん
新子さんはあまり覚えていないかもしれないが、あの時の電話に私はとても救われました。自分がプレーヤーの時からスタッフとなった現在まで、気にかけてくださって本当にありがとうございました。何気に新子さんとラクロスの話をする時間が1番楽しかったです。今後ともよろしくお願いします!
植村さん
2度の大きな怪我のリハビリから日本代表活動の誘いまで、植村さんには本当に感謝してもしきれません。日本最高峰で世界を相手にプレーする人々のラクロスへの想いに触れ、ラクロスがより一層好きになることができました。社会人でまたお世話になるかもしれません。その時はよろしくお願いします!
慈英
おそらく今シーズンは1番じえいのプレーを側で見てきました。日本代表にチャレンジする姿、主将としてチームをまとめる姿。本当に頼れるキャプテンになったなと思っています。
残り2戦でも大量得点期待してます。最後まで主将の意地をみせてくれ。
俊介
一体いつ点を決めるんだい?
そろそろ決めないと昨シーズンからのレンタル代取ります。
でも俊介には本当に感謝してます。「生パスタ専門店 麦と卵 新宿西口店」は忘れません。チェーン店だけどあの日に食べたパスタは人生のトップ3に入るくらい美味しかったです。
あと古着巡り楽しみにしてます。またドタキャンしないでね。
滉士郎
同じ学部学科ゼミを4年間過ごした滉士郎は何でも話せる仲で、二郎を食べたあとに愚痴りあった日々は4年間の大学生活で1番リラックスできた瞬間だったかもしれない。ラクロスで魅せるキレキレなダッジにはいつも魅了されてます。でももっと点を取ってほしいなぁとは思うけど。
二郎遠征旅楽しみにしてるので、残り2戦勝って美味い二郎を食べに行こう。
香西
1年生の時の香西くんは多分俺のプレーに憧れていた?と勝手に思っています。LINEでアドバイスを聞いてきたのが懐かしいです。今では俺よりも遥かに上手い選手に成長してくれてとても嬉しい。来年も受け継いでくれた13番を着てくれることを期待してます。頑張ってね。
礒井とだいけい
"Bリーグで復帰して、力になって欲しい"と2人の誘いがなければ選手として復帰しようと考えてませんでした。再び選手としての希望を与えてくれてありがとう。2人の期待に応えられるように。微力ではあるが、Final4で力になれるよう頑張ります。それまでえーきはシュー練に付き合ってくれよな。
AS
シーズン初めからたくさんのMTGに付き合わせて申し訳なかったです。結局できなかったことも多くて悔しいです。来年は今年確立したものをさらにブラッシュアップして、日本一のAS組織を作りあげてください。
また力になれることがあればいつでも頼ってください!
ファミリーG
社会人になっても飲みに誘ってくれる先輩、生意気な後輩、酒強同期と酒弱同期の2人。このファミリーで本当に良かったです。
コーチとしてのあゆむさんにもお世話になりました。坊主楽しみにしてます!
小倉くんは四ツ谷壁当てクラブ部長に任命します。頑張ってくれ。
これにて私のブログは終わります。長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
次は先輩後輩から人気者の桃子です。彼女も今シーズン、幹部の一員としてとても苦悩した1人だと思います。それでもグラウンドではいつも笑顔でいる彼女の姿に救われた選手も少なくないでしょう。彼女の笑顔の裏にどのような想いが綴られるのか乞うご期待を!