やっちまってる国語力で最高なブログを届けてくれた木下くんから回ってきました。
今年度主将を務めております、篠宮哲史と申します。
今となってはATとDFですが、彼とは1.2年のMF時代、お互い言葉には出さないけどバチバチ意識し合ってたのはいい思い出ですね。
まあ酒の席で語りましょう。
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まず初めに、保護者の皆様、OB・OGをはじめとする中央ラクロス部に関わる全ての皆様、日頃からのご支援本当にありがとうございます。
主将として過ごした1年間、皆様の協力があってこその私達の活動であると何度も痛感しました。
今後ともよろしくお願いいたします。
【人の想いを背負う】
私がこれまでのスポーツ人生の中で、一つの軸としてきたものである。
これまでのサッカー人生でもそう。
ラクロス部に入部し、2年、3年とリーグ戦に出させてもらった時もそう。
試合に出れない選手、スタッフの思いを背負い、不甲斐ないプレーはできないと。
単純な考えだが、1人の選手としてこのような思いで部活に打ち込んできた。
人の想いを背負って闘うことは、責任が伴う。
ラクロス部に入部して、2度自分に絶望したことがある。
1つ目は今でも1ミリたりとも忘れない、新人戦。
たつおさんの為に勝とう試合に臨み、結果1勝もできず。
たつおさんに涙を流させてしまった自分の無力さに絶望した。
2つ目は21シーズンのfinal4をかけた慶應戦。
自分を信じ、出場機会を与えてくださった先輩のために闘うという気持ちで挑んだが、
自分の軽率なミス、地力のなさでチームに何一つ貢献できず、試合も惜敗。
試合後、悔しさを押し殺し、落ち込む私に気さくに接してくださった30期の奥津さんの姿を見て自分の無力さ、浅はかさを痛感した。
想いを託してくれた人の悔しそうな表情、涙を見ることほど辛いことはない。
今思えば、当時の自分は人の想いを背負う覚悟も器量もなかった。
責任を負い、人の想いに応えるだけの準備をしていなかった。
結果的に想いに応えられぬまま、2度も、たつおさんを含めれば3度、尊敬する先輩を送り出すことになった。
このような後悔をしないと、そんな覚悟を持ちラストシーズンを迎えた。
主将として人と向き合い、チームと向き合う中で、これまでに経験したことがない程、背負うべき人の想いを感じた。
プレイヤーだけじゃない。
プレイヤーと同じか、それ以上に勝ちたいと思っているスタッフがいること。
私たちの可能性を信じ、同じ熱量で向き合ってくれるコーチがいること。
ラクロスがしたくてもできない同期がいること。
悔しさを押し殺し、チームのために選手からコーチに転向した同期がいること。
あげればきりがない。
1人の選手として不甲斐ないプレーはできないと思うと同時に、
何がなんでもこのチームを勝たせたい、この人たちの為に勝ちたいと感じた。
この感情は、重圧とは違う、欲求のようなものである。
言ってしまえば自分のエゴ。
この1年間、この自分のエゴをAチームのメンバーには何度も強要した。
Aチームの選手として試合に出る以上、人の想いを背負って闘え、と。
そして想いを背負うだけの覚悟を日々の行動、ラクロスで表現しなければならない、と。
これは、自分への戒めでもあるが、後輩たちに自分が感じた2度の絶望、後悔をして欲しくないという思いが大きい。
口だけで人の想いを背負うなんてことを言うのは簡単で、そのための覚悟、準備ができるかどうかが重要である。
これはAチームもBチームも関係なく、全てのプレイヤーに言えることである。
私たちプレイヤーは、託される側の人間である。
多くの想いを託される環境に身を置き、中大ラクロス部のユニフォームに袖を通す以上、
覚悟を持ち、努力する必要がある、と私は思う。
この覚悟、努力ができるかどうか、
ここが中大ラクロス部の今後の伸び代だと思う。
この1年、チーム全体の認識の弱さに向き合いきれなかったことは、主将として自分の至らなさである。
ただ、託される側であることの認識、そしてそこへの感謝、覚悟、努力、これができる人が増えれば中大ラクロス部は強くなると思う。
この部分は来年以降の主将に託しますが、
私自身も引退後、どんなに後輩に煙たがれようが、この考え、スタンスは変えず伝えていくつもりです。
みんなが変わる事を心から願っています。
さて、
こんな大層な事を長々と語ってしまったが、
色々な人の想いに応えると意気込んで臨んだリーグ戦、蓋を開けてみれば現在1勝3敗。
不甲斐ない。これに尽きる。
負けるたびに、色々な人の顔がフラッシュバックする。
まだ誰の想いにも応えることができていないことに無力さを感じる。
しかし私たちはまだ死んでいない。
幸いなことに、このチームには頼もしい後輩たち、スタッフ、コーチがいる。
彼らのおかげでこのチームの火はまだ燃え続けている。
残されたチャンスは1戦のみ。
最後の1秒まで火を灯し続けよう。
グラウンドで表現しよう。
勝って想いに応えよう。
32期主将
#14 篠宮哲史
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最後に
後輩たちへ
今みんなは、自分のためにラクロスを頑張ってる人がほとんどだと思います。それは何も間違ってないし、素晴らしいことだと思います。
ただ、僕たちの勝ちを心から願っている人、そのために全力でサポートしてくれる人が常にいる、ということを忘れないで下さい。
何度も言ってますが、AチームにいようがBチームにいようが、1年生だろうが関係なく、僕たちプレイヤーは想いを託される側です。
想いに応えるには、ラクロスで表現するほかありません。
自分たちに想いを託した人達の気持ちに応える為に、今日から自分を変えよう。
32期プレイヤーへ
みんなの考え方だったり、人を思いやる心にいつも救われてました。
チームのために自分を犠牲にできる、そんな同期に甘えっぱなしだったけど、ついてきてくれてありがとう。
明日勝って、新人戦で果たせなかったたつおさんへの恩返しをしよう。
32期スタッフへ
1年生の時からなかなか勝ちという形でみんなの想いに応えることができなくてごめん。
それでも支え続けてくれてありがとう。
今、チームが東海戦に向けて同じ方向を向けてるのは3人のおかげです。
想いをぶつけてくれて本当にありがとう。
明日は勝って、笑って終わろう。