#9 長谷川蓮【完璧であるなかれ】 | 中央大学学友会体育連盟ラクロス部 Official Blog

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中央大学が誇る才女の萌乃から紹介に預かりました4年FOリーダーの長谷川です。

前回のブログで人生イージーモード系女子だと思っていた萌乃が、様々な挫折を乗り越えてここに立っているという事を再確認しちょっぴり反省しているところです。壁を乗り越えた後に「周囲の支えがあってこそ」と言えちゃうところも素敵だなと思いました。

僕の紹介に関しても意外と見てくれてるもんだな〜とちょっぴり嬉しくなりましたが、そんな彼女でも「そこまでストイックでもない」「実は家庭的」「注射が苦手」などといった僕の知る人ぞ知る側面については把握していなかったようです。まだまだですね。

 

 

まず初めに、保護者・OBOGを始め応援してくださっている皆様に、日頃のご支援と応援につきまして感謝申し上げます。

 

特にラクロスを始めること、ラクロスに打ち込めるように一人暮らしを許可してくれた両親には頭が上がりません。今までありがとう、これからもよろしくね。

 

 

さて、まず初めにこれまでは引退ブログを読む側だった自分がブログを書く側に回ったことに対する率直な感想ですが「自分の番になってしまった実感がない」というのが正直なところです。

 

それもそのはず、僕の引退ブログ担当〆切日は9/11であるのに対し執筆している本日は8/19。〆切まではあと約3週間あるので物理的に自分の番が遠くて実感が湧かないだけです。〆切当日に書き始める中嶋くんやその他ギリギリになってから手をつける人たちと違って僕はえらいのです。

 

アイスブレイクはこの辺にしてそろそろ本文に入りたいと思います。

自分がどんな想いで4年間を過ごしてきたのかを改めて整理するためにとりあえず入部〜現在までを大雑把に振り返ってみようと思います。

 


僕は1年生の後期というよく分からない時期にある男から勧誘を受けてラクロスに興味を持ち、そのまま1年の11月ラクロス部に入部しました。

 

ともきとよしふみも同時期に入部していましたが、今思うと11月に3人入部するって珍しいですね。きっと部内にとんでもない営業力の持ち主がいたのでしょう。

 

入部したばかりの頃はラクロスが楽しくて仕方がなかったです。ラクロス自体の面白さもそうですし、チームメイトと過ごす時間も充実したものでした。

 

12月になり上級生と共に練習をするようになると周りについていけないことから劣等感を感じることはありましたが、あまり周囲と自分を比べ過ぎず昨日の自分より少しでも上手くなれれば及第点という心持ちで乗り切りました。意外と健気ですね。

 

そんな中で3月になると自分にとってはじめての公式戦となる新人戦が開幕しましたが、もちろん全くと言っていいほど活躍出来ませんでした。当たり前と言えば当たり前の結果なのですが、大会終了後には一丁前に悔しがっていたような気がします。生意気ですね。

 

そして自分のラクロス人生においてもっとも濃密な時間を過ごした2021シーズンが開幕しました。

 

Bの試合ではチーム状況的に相手の3、4年生相手に、当時2年生の僕ときいちで立ち向かわなくてはならないことが多く、シーズンの序盤は全くと言っていいほど試合で勝ち越すことが出来ず、割と苦しい時期が続きました。今となっては良い思い出です。

 

しかし、シーズン中盤になると徐々に勝率が上昇していき、運良くAチームに昇格することができました。

 

正直関東1部で1枚目、2枚目を任されている他のFOと比べると総合力で劣っている自覚はありましたが、通用する部分・優位をとれる部分もあるといった認識で2021特別大会に臨みました。

 

しかし結果はまた全くと言って良いほど活躍することが出来ないまま30期の先輩方が引退するのを見送ることとなりました。

 

特にfinal4での武蔵戦が印象的で、未だにふとした瞬間にフラッシュバックするくらいです。

あの試合以上に自分の無力さを痛感し、周囲の方々に対して申し訳無いと感じた経験はないです。

ガラにもなくメソメソしてしまったのですが、そんな自分とは対照的にどこか清々しい表情をしていた30期の先輩方を見て不思議に思ったこともまた印象に残っています。



 

その挫折を経験してから迎えた2022シーズン。

FOの1枚目と2枚目が同時にBに降格したり、僕がコロナで39°の熱にうなされている間にうちのポジションリーダーが退部したり、そのポジションリーダーが再入部したり、色々なことがありました。

 

あらゆる面で変革が起こった1年間でしたが結果はブロック予選敗退。

チームの目標達成には及びませんでした。

 

そこから自分がFOリーダーとしてチームを引っ張る立場となった2023シーズンが開幕し現在に至るといった感じです。

 

 

このままだと単なる思い出ブログになってしまいますが、振り返る中で僕がラクロスを通して得たものが朧気ながら見えてきたので、以下はそのことについて触れていきたいと思います。

長いと思う方もいらっしゃるかと思いますがもう少しだけお付き合い下さい。

 


僕がラクロスを続けて得たもの、それはズバリ「完璧主義者から脱却できた」ことです。脱却する必要あるの?と思う方もいらっしゃるかと思いますが少々自論を展開させて下さい。

 

完璧主義者とは「何事においても100点満点の出来高を追究して努力する人の事」だと認識しています。一見すると何事も全力でやりきる高潔な精神の持ち主、目指すべき人間の姿だと感じる方もいらっしゃるかと思います。かくいう僕も以前は目的を達成するために完璧を目指していた内の一人です。

 

しかし、この考え方にはある重大な落とし穴があると僕は考えています。

それは単純に大成するのが難しいという点です。完璧を追究しているにもかかわらず、です。

 

完璧を求めるということはミスを最小限に抑えること、と読み替えることが出来ると思います。

そうなると必然的に自分のミス=損なった部分ばかりに目を向けることになるので自己評価が減点方式になっていきます。

 

そしてこのような評価軸の人間(かつての僕)はなんでもかんでも見通しを立てて効率良く、安定的に目的を達成しようとするのです。

減点を避けるためにムダなく、リスクを侵すことなく目的を達成したいからです。

 

その結果どうなるかと言うと、自分の殻に閉じこもり、自分の立てた効率的(だと思い込んでいる)なプランにないリスクを伴うチャレンジには手をつけなくなります。

チャレンジの先には大きな成長があることを知らないまま、自分がコントロール出来ることにだけ目を向けて前進していく。目標までの最短ルートだと思っている道が、その実自分にとって都合のいいだけの道にスリ替わってしまう。長々と話しましたがこれが完璧主義者の落とし穴であり大成するのが難しい理由だと思っています。

だから中途半端に賢い人よりも愚直な脳筋の方が大成するのかもしれませんね。もちろん自論に過ぎないので該当しない方も多くいらっしゃるかと思います。

 

「効率良く」「計画通りに」「着実に」といった言葉に目がなかったかつての僕は、これまでの人生においてまんまとこの落とし穴にハマっていました。

「例えば、何も勉強してないのにテストを受けてそれを振り返ったって結局『勉強不足でした。』って反省しか出ない。だからある程度自分が出来るようになってから取り組んだ方が質の良い反省が出るし、その方が効率良いはず」といった理屈で自分が準備出来ていないことには中々手をつけてこなかったのです。今思うと頭でっかちってやつでしたが、タチの悪いことに着実にやる分ある程度の成果を出せてしまうせいで、そこから抜け出すのに時間がかかりました。

 

殻を破ってチャレンジすることには苦痛が伴いますが、良いことも色々あります。たとえ結果が出なくても高い壁に挑み続ける自分の事が好きになれるかもしれません。当たって砕け続ける中で、逆になかなか砕けない自分にとって大切な部分が見つかるかもしれません。普通にラクロスが上手くなるかもしれません。

 

なのでここまで読んでくださった方の中に「完璧」を求めがちな方がいらっしゃいましたら、失敗を恐れずに、とまでは言いませんが失敗を受け入れる寛大さを育んでみてはいかがでしょうか?というのが完璧を求めた結果遠回りをした僕からの提案です。

 


 

勢いのまま赤裸々に書いてみたのでイタイ文章になっていないか心配で仕方ないですがブログに掲載するような内容は書ききったと思うので以下、SpecialThanksです。

 


<ゆうせいさんとかいとさんへ>

遅れてFOになった自分をここまで鍛えてもらってありがとうございます!2人の先輩と過ごした2年間めちゃくちゃ楽しかったです!!またいつでもご飯誘ってください🙇

 


<31期のスタッフの方々へ>

間違いなく僕のプレーヤーとしての基盤を作った2年夏の地獄アフターに付き合って下さったくるさん、永来さん、うらりさん、なかみさん、臼田さん(漏れがあったら申し訳ありません)本当にありがとうございました。あの地獄のような夏のアフターが無かったら選手としてここまで成長出来なかったと思ってます。


 

<同期へ>

遅れて入部した僕がこんなに楽しくラクロスを続けられたのは間違いなくみんなのおかげです。

 

ムードブレイカー兼ムードメーカー?の仁科

 

発話アレルギーのけいすけ

 

知性の代償にお金を貯める能力を失った男 たか

これ見て怒んないでね…

 

逆ギフテッド ようたろう

いい意味で!

 

京都育ち×サディストの混ぜるな危険 よしふみ

 

不幸体質 あつし

 

人間分析の鬼 さとし

 

一般人のフリしてパワー系のきいち

 

なんかいつも楽しそうなしょうた

 

社会不適合者の石渡

 

自己肯定感の源泉 笠置さん

 

サウナ狂いのともき

 

ほんとは怖くないてる

 

何もかも手中に収めた女 もえの

 

白すぎてすぐ誰だかわかるまゆ

 

八木

 

みんな違ってみんな良い!明日の日体戦も頼りにしてる!!



次回は1年の後期に僕のことを勧誘して見事一本釣りに成功した木下くんです。

彼はその持ち前の営業力を発揮して社会に出た後も活躍すること間違いなし!

僕が入部する前は練習中人一倍目立っていたとのことなのでその辺のエピソードにも期待してます!よろしく!



#9 FO 長谷川蓮