#TR 稲毛萌乃【ここにいる意味】 | 中央大学学友会体育連盟ラクロス部 Official Blog

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中央大学学友会体育連盟ラクロス部です!
選手やスタッフの熱き想いを是非ご覧下さい!

ようたろうから回ってきました!
昨日ようたろうの引退試合を見て、色々なことがもう最後なんだなあと実感しました。
32期唯一のゴーリーを務めてくれてありがとう、お疲れ様!


改めまして、今年度トレーナーリーダーを務めております、稲毛萌乃と申します。


まず初めにこの場をお借りして、
御父母の皆様、OB・OGの皆様、関係者の皆様には、日頃より中央大学男子ラクロス部の活動にご支援をいただいておりますこと、心より御礼申し上げます。


自分たちの代になるまでの3年間は、
書くに値しないほど何も考えずに周りに頼りっぱなしで過ごしていたので、最後の1年間について語らせてください。

この1年で考えたことをつらつらと書いていたら、
ただ脳内をさらけ出しただけのブログになりました。
つまらない文章ですが、お付き合いいただけますと幸いです。


ラクロス部での転機は確実に去年の10月。31期の引退。

何も考えず適当に部活をしてきた自分がトレーナーリーダーという役職についたとき。

ひなさんこばみゆさんがいないと何も出来ないし、はっきりと物を言えない私がリーダーなんて向いているわけがない。
だけどチームに迷惑はかけられないし、何かやらかすのではないかという恐怖に動かされていた。


自分は何のためにこのチームにいるのだろうか。
何かこのチームに貢献できていることはあるのだろうか。
そもそもスタッフって、チームの勝利につながるような影響を与えることはできるのだろうか。

だんだんとこんなことを考えるようになった。

それまでは自分のことしか考えてなくて、
テーピング上手く巻けるようになったとか、ラントレでミスっちゃったとかで一喜一憂して、
正直チームの勝ち負けは見えていなかった。
自分が上手くいってたらそれで満足。

思い返せば高校の部活もそうだった。
自分があまり出ていない試合で勝っても心の底から喜べなかった。

プレイヤーとして毎日ラントレして辛い思いをしながらも勝利を目指していた高校の3年間より、
スタッフとして自分が出ない試合に想いをかけてきたラクロス部での4年間(というより最後の1年間?)の方がずっと濃い。


私にとってラクロス部で経験した喜怒哀楽全ての想いは確実に意味があるものだった。

最初は自分のことしか頭になかったけど、
自分たちの代になって、チームが強くなることが何よりも大事で、そのためなら何でもするって心の底から思えた。

思えたけど、試合に出て点を取れるわけでもないし、
最後はただボックスで必死に叫ぶことしかできない。
無力。

負けた試合ではよくこんなことを考えていた。
次勝つために、自分は何ができる?
何でもするって思ってるけど、チームの勝利のために何かできるほどの力を持っているのか?

前向きなのか後ろ向きなのかよくわかりません。


この1年間を濃いって思うのは、圧倒的に人生で1番悩んだ1年間だから。
本当に部活が脳内のほとんどを占めていた。

上手くいかずに悩んだことは山ほどあって、
例えば、トレーナーの存在意義、スタッフ間の衝突、選手との衝突、ずっと一緒にやってきた同期の退部。

これらは全てそれまでの自分の行動が招いた結果で、
今後の頑張りで取り戻せるとも思えなかった。
失っていた信頼は大きくて、日々問題は増えていく。

山積みになっている問題は考えても考えても正解がわからなくて、家に帰っても何も手につかなかった。
何もできないポンコツすぎる自分が本当に嫌だった。


引退するときどんな気持ちなんだろう
全部やり切った、後悔ないって思えるかな
たぶんそう思えないとこまできちゃったけどもうやるしかない
っていう話を同期スタッフと何度もした。

それでもやっぱり、自分がいない方がチームにとってプラスなのでは?と思ってしまい、
ここにいる意味がわからなくなって本気で辞めようと考えたこともあった。


そんなときに頭に浮かぶのはトレーナーたちだった。


面倒な仕事を割り振っても嫌な顔ひとつせず頼んだ以上のことをしてくれて、
私が気付けないところにたくさん気付いて行動してくれる後輩たち。

もし急に辞めたらその負担は全て大事な後輩たちにのしかかる。
こんなに助けられているのに迷惑はかけられない。
そう思っているうちに辞めるという選択肢はなくなっていた。

みんなに支えられてなんとかリーダーできています、ありがとう。
もう一度やり直せるとしても、私はもう一度みんなとTRがしたいです。

また、こんな私のネガティブ思考を聞いて鼓舞してくださった植村さん、新子さんにも本当に感謝しています。


全部投げ出したいって何回思っても、
試合に勝ってみんなの最高な笑顔を見ながら円陣を組むときのあの感情には何も勝てない。

このメンバーで最高の瞬間を味わいたくてこのチームにいることを選んだのだから、
チームの一員として全力で自分のできることをやる責任があると思っている。


毎朝早起きして練習して、ジムに行ってミーツして壁当てして真剣にラクロスと向き合っているプレイヤー
(彼らの1日が24時間だとは思えません、本当に尊敬です)

チームのためにできることを探して見えないところで努力しているスタッフ

そしてそれを支えてくださり、何かあれば時間を割いて話を聞いてくださるコーチの方々

色々な人に支えられて、こんなにも熱くて素敵な環境に自分がいるという自覚と、
その一員としてすべきことは見失わないようにしている。


これは後輩のみんなにも伝えたい。

これから引退までの間、モチベが下がったり逃げ出したくなったりすることがあると思うけど、
周りを見たら全力で頑張っている仲間がいて、自分も頑張らなきゃって思えるはず。

特にスタッフは、報われないって思う人多いと思う。
けど、絶対に見ててくれる人がいる。
たったの1人かもしれないけど、絶対に誰かの役に立ってる。
私はこの言葉に救われてきました。

プレイヤーもスタッフも、見えない努力とか小さな気遣いとかが絶対にあるから、
みんなで高め合えるチームであってほしいです。


最近になって気づけたことは、
自分がここにいる意味は自分で生み出すもの。

プレイヤーそれぞれが唯一無二の存在でチームから求められる使命を全うするように、
私も自分の武器を持ち、求められる役割を全うする
ということ。


1年生の新人戦後、学生コーチのたつおさんからいただいたメッセージは、"優しすぎる"だった。
トレーナーとしてそれでいいの?後悔しない?と言ってくださった。

本当にその通りで、ただ優しいって本当の優しさじゃない。
ジムとかトレーニングとか、トレーナーが言うことなんてプレイヤーからしたらきついに決まってる。
それをどこまで追求できるか、それが求められている役割だと思っている。


これが私がここにいる意味


ジムの回数減らしてとか滞納がどうとかで言い合いして
却下したら融通きかない頭おかしいと言われることも、
6on6後、疲れ切っているみんなにラントレやると言ったときの冷たい目線も、

チームが強くなるなら何でもいいって想いで乗り切ってきた。
それを受けるのも自分の役目の1つだと思って!

納得いかないことはたくさんあると思う、
それでも最後はなんだかんだやり切るみんなを尊敬しています。


感情を表に出すのが苦手なので上手く伝わってないかもしれないけど、
1年前では想像できないほど部活にのめり込んでいる自分に驚いている。

楽しくて仕方ない、
まだまだみんなと走り続けていたい、
うちらはこんなもんじゃないから、まだ終われない、
終わりたくない。


最後の瞬間まで、全力でチームの勝利のために突き進みます。


#TR   稲毛萌乃



最後に、最愛の2人へ

私を引っ張り上げてくれたのは間違いなく2人です。

ああ見えて誰よりも色々なことを考えているなの
ポジティブで強くて前だけを見て進んでいくまゆ

2人が前向きに頑張っている姿を見て踏ん張れた、ありがとう。
ここでは愛を伝えきれないので今度お手紙書くね^ ^



次はれんです!
冷静で賢いけどおちゃめな一面があったり
ストイックで厳しそうだけど話すとすごく優しかったり
色々な顔を持つ彼は何を想ってここまでやってきたのか、
とっても楽しみです!!