#51 佐藤怜【弱かった自分】 | 中央大学学友会体育連盟ラクロス部 Official Blog

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選手やスタッフの熱き想いを是非ご覧下さい!




恐らくプレイヤー以上に勝ちへの拘りが強い徳さんから回ってきました。同期スタッフが少ない中で、日々奮闘する姿は物凄く頼もしかったです。

ゴールパフォーマンスは少し考えておきます。



改めまして今年度副主将を務めております、佐藤怜と申します。



まず初めに、この場をお借りして日頃より中央大学男子ラクロス部の活動にご支援・ご声援を頂いております、保護者の皆様、OB・OGの皆様、関係者の皆様に深く感謝申し上げます。



4年間の出来事を思い出しながら書いたため拙い文章になってしまいましたが、最後まで読んで頂けると幸いです。








【弱い自分と向き合う】

これは自分が掲げた4年間のテーマ




高校では野球をしていたが努力しきれず敗退。

弱い自分に負けては甘えてばかりいた。

そのリベンジを果たすためラクロス部に入部した。




入部と同時に、2年生からリーグ戦に出場することを目標にした。目標が明確かつラクロスが本当に面白かったこともあって、毎日3時間は自主練習していたと思う。

しかし、その目標は5月の時点で叶わなくなった。



腰の怪我。大きな壁だった。

ここから約2年間にわたってプレーの出来ない日々が続いた。

練習に行っても見て終わり。

新人戦は全試合ボックスから声を出すだけ。

もちろんリーグ戦もスタンドから応援。



どう考えても自分の理想とは程遠かった。



そんな中で自分に言い聞かせた言葉がある。

「今何が出来るか考えろ」

怪我を言い訳に逃げることも出来た。実際、怪我だからしょうがないかと逃げそうになることもあった。



ただ、弱い自分に負けた過去と同じにはなりたくない。その気持ちだけだった。



怪我をした翌日から、逃げようとする自分との戦いが始まった。

グラウンド整備やボール拾い、戦術面のアドバイス、地道に出来ることは全てやった。全てやったからこそ自分が試合に出ていなくてもチームが勝つと本当に嬉しかった。



「チームが勝てば何だって良い」



そう思えたのはこれまでのスポーツ人生で初めてだった。

これは、新人戦で常に結果を残してくれた同期のおかげでもある。ありがとう。



"誰かの足りない部分は誰かが補える"



プレー出来なかった自分が思うラクロスの1番の魅力だ。






2年生の2月に復帰し、やっとラクロスが出来るようになるかと思った。でも、待っていたのは新型コロナウイルス。これからという時に練習が無くなった。

自宅トレーニングはあるものの自分が想像していた日々とは違う。

その時、

「練習が思うように出来ないからリーグ戦に出れないかもしれない」そう思った。



またも環境を言い訳に逃げようとする弱い自分がいた。



でも、怪我の経験を通して自分の弱さを認識出来るようになっていた。成長していた。



「逃げるのは簡単。でも一生後悔する。」



だから逆に追い込むことが出来た。

自宅周辺と環境は限られていたものの、捉え方を変えれば他の誰よりも上手くなれるチャンス。「これぐらいでいっか」と思う気持ちと戦い続けた。


自粛期間中に壁当て、素振り、ダッジ練、クレードル練を欠かした日は無かった。



全く活躍は出来なかったが、リーグ戦のボックスメンバーに選ばれた時は多少報われた気がした。




これも、

"弱い自分が嫌い"

だったから。




そして、今年4月の東海戦。

またも大きな壁がやってきた。

「前十字靭帯損傷」


流石に少しだけきつかった。


真っ暗闇に突き落とされるような感覚。

もうプレーできない。まただ。


本当に終わりだと思った。

普通であれば手術。

でも手術をすれば復帰に1年はかかり、それはシーズンの終わりを意味する。(実際、相談した2つの病院ではラストシーズンだとしても手術するべきだと言われた)


その時の自分に残された選択肢は2つ。

このまま手術をして引退するか、切れた状態での復帰を目指すか。


難しい決断だったことは間違いないが、選択肢を与えられた時点で自分の気持ちは一つに決まっていた。


"プレーで学生日本一に貢献する"


歩くことすらままならない状態からリハビリは始まった。

もう以前と同じプレーは出来ないと言われたこもあった。

一時は走れないのではないかとさえ思った。


でも、

この状況から逃げようとする"弱い自分"はもういなかった。






そして迎えた獨協戦。


3得点。


少しだけ強い自分になれた気がした。

これまでしてきたことが報われた感覚。


4年間を振り返ると本当に辛くて苦しいことだらけだった。

でも、沢山の壁にぶつかったからこそ"弱い自分と向き合う"ことが出来た。

"可能性を広げる"ことが出来た。


きっとこれからも弱い自分はいる。

でもそんな弱い自分と最後まで戦い続ける。 


学生日本一になるために。


そして、支えてくれた全ての人へ恩返しするために。



チームのみんなへ


獨協戦で3得点出来たことはもちろん嬉しかったけど、チームの勝利に貢献出来たことが何よりも嬉しかった。(負けていたら3得点は何の意味も持たなかった)


今年は、シーズン当初から主力のいない代だと言われたこともあった。

でもそれはもう違う。


全員が主力であり、誰一人として欠けてはいけないのが今年の代。


獨協戦を通して改めてそう感じた。

1年生から4年生、スタッフからプレイヤーまで全員。


絶対やれる、

絶対なろう、

学生日本一に。




#51 佐藤怜






ここまで読んで頂きありがとうございました。

最後に両親と書きたい人に向けて一言ずつ書かせて頂きます。




両親へ

4年間支えてくれてありがとうございました。

怪我ばかりの4年間だったけれど、本当に良い経験が出来ました。

努力の続かない自分が大学生になってようやく少し努力出来るようになりました。

これからは自分が支えられるように頑張ります。



まっすーへ

弱い自分に負けそうな時、最後に踏みとどまらせてくれたのがまっすーだった。

一緒にジム、壁当て、シュー練してなかったらきっとこんなに努力出来てなかった。勝手に刺激もらってモチベーションにさせてもらってた。

4年間本当にありがとう。

引退したら勉強会しような。



芳野へ

ラクロスの技術に関しては何も言うことない。1年生の時から1番上手いと思ってた。

31期の"絶対的エース"になってくれ。

それだけの素質持ってるんだから。

期待してる!

来年副主将やると思うから自分が副主将として大事にしてたこと伝えとく。

俺は、「何を言うかではなく、誰が言うか」ということだけ考えてた。ラクロスも勉強も私生活も副主将として相応しいかどうかを判断基準にする。

言っちゃえば発言の中身なんて考えれば良いことで、結局は言えるだけの行動が普段から伴っているかが大事なんだと思う。

そんだけ体でかい芳野だから自分を律することなんて余裕でしょ。

来年の副主将任せたぞ!頑張れ!



たくへ

後輩にアドバイスしてる姿をみると本当に頼もしくなったと思う。実はチームのことも色々考えてて、話し始めると止まらないな。

たくは、試合中はほとんど抜かれないし、むしろ吹っ飛ばしすぎてフラッグまで飛ばしてる。

来年はDFの中心になる存在。

4年生になったら嫌なこと、つらいこと沢山あると思う。でもそれに他の誰よりも率先して取り組んで欲しい。それが出来ればたくは絶対にもう一回り成長する。

鉄壁の中央DFを作りあげてくれ!期待してる!






最後は、我らが主将藤井亮です。


試合ではどんなシュートも止めてくれる絶対的守護神。本当に頼りになります。

一年生の時からチームをまとめてくれて、亮がいなければこんな最高のチームにはなっていなかったと思います。

30期の最後任せた!