日頃から、中央大学ラクロス部を応援して頂きありがとうございます。
今季主将を務めた小湊です。
24期最後の挨拶と振り返りをさせて頂きます。
先ずは振り返りを。
― 劣等感 ―
ここ2.3年間で、チームを変えたい、上手くなりたい、そう思うきっかけはいつも同じでした。
ATに対する劣等感。
入部した時からずっと、この大学にはU-22(22歳以下日本代表) のATがいてチームを引っ張り、1部昇格を果たした一昨年もATが総得点の7割程占めていました。
ATだけの中央と言われ、相手ゴーリーからは、「打たせて良い」と叫ばれる。
自分がMFというポジションをやっている分、そして、自分の代には絶対的なエースがいなかったこともあり、それらの言葉が胸に刺さりました。
一生懸命やっていた“はず”の自分が、スカウティングなど必要ない存在として見られる、こんな情けないことはないと思いました。
去年の春から夏にかけては、中央の悪しき伝統である、エースにおんぶ抱っこの構造を壊してやろうと必死になりました。
MFが点を取る。怖いのはMF。
そう思われたくて、シュート練習をひたすらやった記憶があります。
チーム内の構造は、萩田さん(23期)の得点力もあって徐々に変わったように思えましたが、
シーズンを終えてみると総得点中約50%が小澤さん(23期)の得点。
翌年のリーグ戦で勝つイメージが無い、来年2部に落ちる、
その焦りしかありませんでした。
― 徹底 ―
前年に引き続きMF、要するに誰からでも点が取れるチームを目指し、そのプロセスには、誰にも依存しない、一人一人が考え、強い気持ちで動く事が必要だと感じました。
そこで、考えたスローガンが「徹底」。
徹底とは、例外を許さない事。
みんなで決めた目標に対して、例外なく全員が尽くす。
これが、中大の新たな土台を作ると思いました。
一部上位校では、当たり前にやっているであろうことですが、中大はそういった部分が浸透していないので1から取り組まなければならない状態でした。
ただ、それだけをやれば勝てる、というわけではなく、実際は今シーズンの練習試合の戦績を振り返るとほとんど負けていました。当初は早慶に勝てるレベル、すなわち彼らと同様に日本一を目指していましたが、戦績とかけ離れすぎて目標を変えるべきでは、との意見も出てしまい、ぶれそうになりました。
その時、石田(24期副将)が「みんなで決めた主将だから最後は小湊の決断に従おう。それが嫌なら辞めてもらうしかない。」と全員に言い切り、そのおかげで、チームの全責任をもう一度背負う覚悟が出来ました。
臨んだリーグ戦の結果は、2勝3敗と4位。
9年ぶりに入替戦を阻止し、一部としての土台を作れた一方で、残留決定後にチーム内の慢心を最終戦まで取り除くことが出来なかった事が反省であり、加えて、FINAL4のかかった試合で大敗したという事が、この2年間で考えてきた事をすべて覆されたような気がしました。
やはり、FINAL4や全日に進むチームと比べるとまだまだ甘かったのだと思います。
目標には遠く及びませんでしたが、自信を持てる事は、今はMFからでも点が取れるし、誰かにすがれば良いと考えている選手はいない、自分が2年前に感じていた頃の中大ではないという事です。
決して良いとは言えない戦績ではあるけれど、共に戦ってきた後輩たちには、これを踏み台にして来年もう一度上を目指してほしいと思います。
最後になりましたが、
同期のみんなへ
1年生の時から練習試合で何度負けたことか。
俺らは勝てるのか、と先が見えなくて本当に苦しかった。
そんな中、最後まで付いてきてくれて、信じてくれて本当にありがとう。各ポジションリーダーや幹部は勿論、Bの選手や学生コーチもそれぞれの葛藤や想いがある中で、俺を支えてくれて本当に感謝してる。
3年生
きついことを一番言ってしまった代だと思う。
主力の人、あまり点を取ってない人、様々だけど一番の踏ん張り所はこれから。これまでの結果は関係なくて、チームのあり方もそう、他と比べず自分の考えたようにやろう。3年間ありがとう。
2年生
上手くて自分たちで勝つ雰囲気を作ることが出来るのは素晴らしいと思う。それに2個下ながら試合では、何度も助けられた。3年生が上手いチームはリーグ戦で結果を残す、とここ数年で感じたから、来年も上級生を押し上げてほしい。
1年生
今年スタンドから慶應と東大に大敗した上級生を見て、何かを変えなければならないと、このままでは駄目だと、強く想った人も中にはいたはず。来年、再来年チームを背負えるのはきっとそんな選手だと思うから、熱く泥臭くいこう。
MG
いつも選手のサポートしてくれてありがとう。この数年間は特にジムを始める等、チームとして変革があった中でとても貢献してくれていた。主将としてもMGの支えがあってこそだと痛感しました。感謝します。
コーチの皆様
私達24期を4年間育てて頂き、本当にありがとうございました。目標である日本一とは程遠い結果に終わりましたが、この環境、そしてこの指導者のもとでラクロス出来た事に誇りを持ち、胸を張って引退させて頂きます。
OB・OG、保護者の皆様
資金援助や熱い応援に感謝申し上げます。保護者の方も、当部への御理解と御支援に感謝しております。
2連敗し、ドン底のチームに変わらず声援を送って頂いたおかげで立て直す事が出来ました。
皆様がして下さった様に、私もこれからは、一OBとして、後輩を影ながら支えていきたいと思います。
中央大学ラクロス部に関わる全ての皆様、そして陰ながら私を支えてくださった皆様、4年間本当にありがとうございました。
以上を主将挨拶とさせて頂きます。
2015 #23「徹底」


