間違いなくこれは現代ジャズの最高峰です。
日本ではイマイチ評価の低いピアニスト、リニー・ロスネスの新しいクインテットによる美しい音群。
『Beloved of the Sky』(2022年)
リニー・ロスネス(p)
クリス・ポッター(ts,ss)
スティーブ・ネルソン(vib)
ピーター・ワシントン(b)
レニー・ホワイト(ds)
超大物、クリス・ポッターの参加がこのバンドをさらに最強なものにしました。
凄まじいパワー。
それに対抗する(?)スティーブ・ネルソンの繊細なヴィブラフォン。
ドラムはかなり手数が多いですが、バランスも取れています。
何より、主役のリニー・ロスネス姐さん、トリオで演奏している時とは別人のように跳ねる弾ねる。
間違いなくクリス・ポッターに引っ張られてますね。
アルバムジャケットはカナダの女性画家、エミリー・カーの作品で、森の魂を描いたそうです。
リニー・ロスネス曰く、「目には見えないけれど大切なもの、美しいものを探求した」
宝物のような記憶を表現した楽曲が並びます。
曲、演奏、アルバムジャケットのデザインまで、全てが完璧な文句のつけようがない現代ジャズ。