【妄想Zone】「ロフト」 | ☆つっこのオモチャ箱☆

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つっこの「元気のモト」:Sexy Zone(佐藤勝利くん多め)、エンタメ、ドラマ…などを詰め込んだブログ♪セクゾ小説も書いてます

 

*【妄想Zone】は、毎回読み切りの超短編セクゾ小説です。


「もし、こんな恋愛ドラマをSexy Zoneのメンバーが演じたら…?」なんて思いながら書いてます♪

 

 

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【ロフト】

 


ピンポ~ン♪
  


リビングの入り口のインターフォンが鳴ったけど、風磨は気にする様子もなくスルーした。


ピンポ~ン♪

ピンポン、ピンポン、ピンポ~ン♪



しかし、インターフォンも負けじと連打でアピールをしてくる。


「…ったく、うっせーな」

風磨は、面倒くさそうに腰を上げると玄関へ向かった。


時刻は、夜の11時。

風磨とゲームで盛り上がってたので、もしかしたら「うるさい」という、近隣からのクレームかもしれない。

 

私は、玄関の方へ耳を澄ませた。


「…わりぃ、うるさかった?」

「は?」

「…ざけんな。ぜってーヤダね」




聞こえてくる風磨の声は、言葉と裏腹に少し笑っているようだ。


ドアの向こうの訪問者は、ここからでは姿が見えないけど、風磨の様子からすると知り合いみたいだ。


せめて相手の声だけでも聞こう…と、リビングから私が顔を出したのと、訪問者がひょっこりとドアから顔を覗かせたのは、ほぼ同時だった。


「あっ!菊池の彼女さんですか?」

訪問者は、私に向かって笑顔で右手を振ってきた。


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訪問者は、隣に住んでいる風磨の同僚だった。

風磨の住むこの部屋は、会社がまとめて借り上げているアパートなので、入居者は全て会社の人らしい。


家賃が安い代わりに壁が薄いみたいで、私たちが騒いでいた声は、その同僚の部屋にも聞こえていたようだ。


しかし、同僚の用件は騒音への苦情ではなく、風磨の彼女(つまり私)が来てるなら会わせろ…ということだったらしい。


「すげー美人じゃん!」

そんな嬉しい一言を残し、風磨の同僚はドアの向こうへ追い出された。


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「そろそろ寝るか」

「うん。…でも、どこで寝るの?」


私が尋ねると、風磨は返事の代わりに天井近くのスペースを指さした。





「ロフトなの?楽しそう♪……きゃっ!」

私が先にハシゴをのぼると、後ろから風磨が私のお尻を押してきた。


ロフトの上は、立ち上がったら頭をぶつけてしまいそうな狭さだけど、あとは寝るだけなので問題ない。


そう。

寝るだけ、だから…


2人並んで一つの布団に入り、風磨がリモコンのスイッチを押すと、部屋は真っ暗になった。


…と思った次の瞬間。


ピッという音と共に、部屋の中が再び明るくなった。


「…え?なに?」

眩しい目を凝らして体を起こすと、隣に風磨の姿はない。


程なくして、下の方からロックな洋楽が聴こえてきた。

爆音…ではないけれど、また隣に聴こえてしまうのではないかと気になってしまう。


それに、今から寝るのに…


「ねえ…寝ないの?」

私は、ハシゴをのぼってきた風磨に問いかけた。


すると…


「寝かせねーよ」

風磨は、私の頬を両手で挟むと、素早くキスをした。


「…CDの音、大丈夫なの?壁、薄いんでしょ?」

こんな時に、また隣人が来たら困るので聞いてみた。


「壁が薄いからこそ必要…だろ?」

風磨は、上目遣いでフッと笑った。


「声、我慢しなくていいから」

「…ばか(〃∇〃)」


私は、風磨の逞しい胸に顔をうずめた。


(fin)


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以上です。

風磨くんの物語は、けっこう久しぶりかも口笛



以前に書いた、風磨くんが出てくる他の物語を貼っておくので、よかったら読んでみてください(^_-)☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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