プロ家庭教師を知り合いに紹介する? | 中学受験講師ブンブンのブログ

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中学受験の塾講師とプロ家庭教師をしています。指導のあり方、入試情勢、教えて思うことなどについて、書いていきます。

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詳しくは、こちらの記事の最後に。

 

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私は中学受験のプロ家庭教師をしています。今回は

「家庭教師として指導した御家庭側から、知り合いに紹介していただけるか?」という話です。

 

【1】きょうだい指導は多数

兄の中学受験の家庭教師として任され、次に妹も!という兄弟姉妹の「きょうだい指導」は、珍しくありません。

私との場合、直近に指導した24人のうち、11人が「きょうだい指導」でした。

(入試まで指導した生徒をカウント。リモート指導の6人は含まず)

24人のうち「きょうだい指導」でない13人のうち7人は、「一人っ子」または「末っ子」で次の指導はありませんから、かなり高い率になると思います。

ですから、一定の信頼をされていたことになると思います。

 

 

【2】知り合いへの紹介は少ない

一方で、すでに中学受験を終えた御家庭から、知り合いの御家庭に「こういうプロ家庭教師がいるよ」と紹介していただけることは、あまり多くはありません。

数字にすると直近に指導した24人のうち、たった2人だけです。

同じご家庭での指導が24人中11人と多いのに対し、「知り合いの子にも」が2人だけと、大きな差になっています。

 

(↑手元の四谷大塚教材)

 

【3】知り合いに紹介するためのハードル

知り合いに紹介するには、「きっちり教えてくれる」と家庭教師が信頼される以外に、いくつかのハードルがあります。

《その1》指導スタイルが合うか不明

紹介しようと思うくらいですから「手抜きをしない」「難しめの問題でもスッと解説してくれる」という最低条件は満たしていることになります。

でも、個々の生徒の志望校や成績に応じた指導ができるとは限りません。

先生の指導方針に合わない可能性があります。

『難問もパッと解説できるけど、類題を作るような細かな指導はしてくれない』

『暗算で解くな、キッチリ式を書け!という信念を持った先生に、暗算が得意な生徒が習うとトラブル発生』

『説明は分かりやすいが、意欲が低下気味の生徒に励ましの言葉がない』

 

《その2》金銭感覚の違い

中学受験をさせようという御家庭ですから、教育に対する一定の出費は覚悟していると思います。

ただし、金銭感覚の中身に違いがある可能性があります。

「塾に加えて家庭教師はもったいない」と考える人よりも、多そうなのはこちら↓

「成績が上がるなら時給1万円でも高いとは思わないが、上がる確証がないなら出費はしたくない」という価値観の人がいます。

プロ家庭教師なら、成績や志望校や性格などに合わせた指導をする「引き出し」が多いのですが、それでも成績を維持するのがやっと、という場合もあり得ます。「なんだ、こんな家庭教師を紹介して!」ともめる可能性もあり得ます。

 

《その3》誤解されない信頼関係

成績伸び悩んでいると近所のママ友に愚痴られ、「だったら昨年ウチに来てもらったプロ家庭教師を紹介しましょうか」と親切に申し出たとします。

この申し出に対して、変な受け取り方をされる可能性があります。

「プロに来てもらったのに、今は偏差値48の学校に通ってんの? (実力ないんだね)」

「プロに多額の課金をしたから、難関校に入れたんだね (ホントは実力ないんだね)」

お互い信頼関係がなければ、家庭教師の紹介をしにくいのです。

 

 

【4】直接体験指導を申し込む

生徒の学力や性格に合った家庭教師かどうかは、不明な部分があります。

そこで、紹介されたとは全く伝えずに、体験指導を申し込むという選択肢があります。

「あの先生、腕が良いよ」と話を聞いたら、誰から話を聞いたかを伝えずに体験指導を申し込むわけです。

これなら、指導スタイルが合わなければ断りやすいです。

まあ、人気が高くて来年度の予約だけで受付終了になる大人気のプロ家庭教師なら、「紹介されました、何とか頼みます」が有効ですから使いにくい手法ですが、そういう先生はごく一部でしょう。

実際にここ数年でも、私は以前教えた御家庭と最寄り駅が同じで徒歩5~10分離れただけの御家庭で、何軒が指導しました。直接は尋ねませんが、もしかしたら紹介されたのかもしれません。こういう形でも、紹介してもらえるのは嬉しいことですけど。

 

 

【5】同級生からは期待しにくい

プロ家庭教師の紹介は、すでに受験を終えた人からに限定されます。

同じ時期に受験をする同級生の保護者からの紹介は、無いと思った方が良いです。

教える受験生の数が増えると、「自分の子どもの指導が手薄になるかも」「最後の追い込みの冬期講習で、希望する日時に来てもらいにくくなる」などの心配をしてしまいます。

ですから、同じ学年の御家庭からの紹介は、20年以上教えてきて2回だけしかありません。(「冬期講習中は午前中はウチ、午後イチは紹介先という調整までしていただいた」り、「2人とも大逆転合格で合同祝賀会を開催していただいた」りしたことがあり、大感謝でしたけど)

ですから、良い家庭教師を探すなら、すでに入試を終えた信頼できるママ友に探りを入れるのも良いでしょう。

ちなみに、家庭教師派遣会社の善し悪しと、教える先生の善し悪しは一致しません。悪徳派遣会社は、派遣するだけで何もしませんが、偶然来てくれた先生が親切で力があれば、成績アップにつながります。

 

 

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今までの記事を3つ紹介します。