ご両親が、中学受験生の子どもを教えることがあります。
その際に、注意する必要がある点の1つが、これです。
「考える時間を確保する」
問題を解くには、考える時間が必要です。
同じような類題が続く場合でも、落とし穴が無いか確認する時間が欠かせません。
例題を使って説明します。
《問題1》3ケタの整数2□4が、3の倍数になります。
10の位の□に入る数をすべて求めなさい。
各位の数字の和が3の倍数なら、3で割り切れます。
たとえば、22万2222なら、各位の和は2+2+2+2+2+2=12となり、3の倍数ですから、2+□+4も3の倍数になります。
そこで、答は3、6、9と答えました。
すると、残念!
ミスしてしまいました。
3、6、9の他に0もあるのです。
落とし穴があったのですね。
参考までに、基本が理解できてない人には、「234は3の倍数になる」のを図を使って説明します。
よしっ、もう1問、類題を解いて定着させよう!となりました。
《問題2》4ケタの整数1□42が、3の倍数になります。
100の位の□に入る数をすべて求めなさい。
1+□+4+2が3の倍数だから、答は2、5、8だっ。
大人の思考なら、10秒でパッと解けると思います。
でも中学受験生の中には、慎重派も多いのです。
特にまじめに努力する女子に目立ちます。
分かっている3つの和は7。だから答は2、5、8になるなぁ。
でも、今度は落とし穴がないかな?
えーと、引っかけは無いかな?
2、5、8の次は・・・11だから2ケタになるな。ダメだな。
解き初めて40秒後、確認をしている途中に、保護者の方は
「えっ?分かってないなあ。時間かかりすぎる」などと説明始めて介入したくなります。
「ミスするな!慎重になれ」と言った直後に、
「さっきと同じだろ!このくらいパッと出せる」と文句言われたら、受験生はシンドイです。
解答欄に書くまで待って、みのもんた風に「ファイナルアンサー?」とやりとりするのは古いかな(^^)
★6年の受験生ですと、過去問解説などで多数解説しますから、時間が不足して現実的にはあまり待てません。
プロ家庭教師は料金が高いので、なかなか十分な時間の確保は難しいのですけど。
★いつまでも待~つ~わ、という訳にはいきませんが、
表情とメモ書きなどで、もう少し待てば良いか判断するのも、腕の見せ所です。
今までの記事を3つご紹介します
●風邪ひいても心配しすぎない
●父親と会わないことも多いです
●私は中学受験のリモート家庭教師をしています。
現在生徒募集中です。