アメリカの公立学校は、州によって誤差はありますが、10週間の夏休みがあります。
10週間の間ずっと休暇に出るなんて真似が出来る人はほとんどいないので、
多くの人が、夏の間子どもをサマーキャンプに入れています。
サマーキャンプはきちんとビジネス化されているので、選択肢がすごい。
これぞアメリカ!と感心してしまうくらい充実しているのです。
スポーツ全般、音楽全般、ロボティック、コーディングといったSTEM全般、
本格的なお料理教室にアドベンチャーキャンプ、
子どもの可能性や関心を広げるためのラインナップ。
ただ、費用もそれなりにするので、
その幅広い選択肢を享受することができるのは、ある一定の収入がある家庭のみ。
キャピタリズムの悪しき側面です。
もちろん州や市が運営するより安価な選択肢もありますが、
テレビを1日中見せるだけ...というように、クオリティがいまいちなんだそうです。
我々のようなエクスパット組、特にヨーロッパ人や日本人は、
休みに入るとすぐにそれぞれに国に帰り、
そこで現地校や現地のサマーキャンプや学童に入れている人も多いです。
テレワークOKな会社であること、
もしくは夫婦のうち片方が専業であることが条件になりますけどね。
我が家は、7週間アメリカにいる内、5週間ほどサマーキャンプに入れました。
残り2週は、ご近所さんや友人と交代で面倒を見たりしてコスト削減。笑
1週目は、大きなプールのある施設でデイキャンプ、
2週目は、森の中で過ごすアドベンチャーキャンプ、
3週目は、バスケットボールのキャンプ、
4週目と5週目は、テニスのキャンプです。
サマーキャンプの多くは、9時-3時という時間帯を採用していますが、
前後で子どもを預かってもらいたい場合(e.g. 8時-6時)は、追加費用がかかります。
我が家は全週基本時間のみの利用です。
今年5週間のキャンプにかかった費用は、488,000円でした。
ちなみにピアノとスイミングは夏休みの7週間の間もお休みにならなかったので、
習い事費用は、88,000円。
夏の7週間で息子にかかった教育費のトータルは、576,000円でした。
宿泊型のサマーキャンプに入れたり、
延長時間をお願いすると費用はどんどん膨らみます。
兄弟姉妹がいる場合には、兄弟姉妹割引が適用されるとはいえ、お高い。
そういう経済面での不安もあって、周りには一人っ子組が多いのかなと思います。
三人姉弟の息子の同級生のママは、
「3人をキャンプに1週間入れるだけで週300,000円近くかかるの...」と泣いていました。
うん、本当に泣いちゃいますよね、これ。涙
そんなクレイジーな、アメリカのサマーキャンプ事情でした。