2023年10月31日から11月1日にかけて新潟県内の各所にて紅葉鑑賞をしてきました様子をお届けしています。前回までは十日町市の清津峡にて紅葉鑑賞を👇しかしこの清津峡、紅葉シーズンが年に一番の多客期とのことでしたがここでは紅葉鑑賞よりもパノラマステーションの造りに感動の重きを置きます
清津峡を出発したchu一行、国道353号線を東に向かい、途中、十二峠トンネルを抜けると魚沼平野の視界がぱあっと広がりますなお十二峠トンネルの入り口を左折すると魚沼平野を見渡せる展望台(魚沼展望台)がある「魚沼スカイライン」でもアクセス出来るのですが今回は魚沼平野まで一気に降りてしまうルートを選択しました(カーナビが、です)
国道17号線、この辺りは中山道ではなく三国街道と呼ばれている部分。左手には上越国際スキー場が見えています。ヨーロピアン調の三角屋根が特徴のホテル、「グリーンプラザ上越」は同スキー場の目玉「上国」と書いて「じょうこく」と呼ばせる新潟県内にあってはお洒落感漂うゲレンデですが、新幹線🚅で行く場合の乗り継ぎがイマイチなのが泣き所と言うのは越後湯沢駅周辺のスキー場にあっては駅とスキー場間を結ぶ無料の循環バスが出ていますが(苗場は路線バス便が充実)、上越国際スキー場は在来線のJR上越線に乗り換えて「上越国際スキー場前駅」まで行かなければなりません(ホテル宿泊者は越後湯沢駅間の送迎あり)。運行本数も多くはなくホテル宿泊者以外だと意外と不便です
“戦国の知将”とも呼ばれていた米沢藩家老、直江兼続公生誕の地とされている南魚沼市(諸説あり)。「愛」の文字が入った兜を被っているお侍さんです
そしてchu一行がこれから向かう場所がこちら👇山全体が赤みがかっていますこりゃ、紅葉も期待できそうです
そして山頂付近はなんか、ギザギザしてる若かりし頃に登った南アルプスの北岳に“八本歯のコル”って箇所があり、小さな峰を梯子を使って登り降りしたなぁ、なんて思い出しながら
そして麓にとうちゃこそうです、先ほど来、眺めていた山が「八海山」(はっかいさん)8つの岩峰からなる、古くから知られる霊山・霊峰で越後駒ケ岳、中ノ岳と共に越後三山を構成している山です。標高は一番高い岩峰(入道岳)が1778mなのですが、最高地点は八海山の山頂ではないという不思議な山では山頂はと言うと八つの岩峰が連続している八ツ峰と呼ばれる辺りが八海山の山頂です。そしてそこには連続する岩場がなんと19か所もの鎖場鎖や梯子を使っての登り降りが続く上級者専用の山なお「八海山」という名前は八ツ峰の総称でズバリ“八海山”という名前の山はありません。また最高峰の入道岳もその八ツ峰には入っていないのが摩訶不思議なところまぁ、八海山と言う山の名前の呼び方は赤岳を主峰とする八ヶ岳や旭岳、黒岳からなる大雪山と同じような感じの山なのです。なお既に山は完全引退しているchuが八海山を登れるはずはなく本日はとある乗り物に乗り、八海山の四合目付近まで赴き紅葉を鑑賞すると言う作戦です
そして“とある乗り物”、とはこちら👇
西武系のプリンスホテルが運行しているロープウェイ。全長2217m、ロープウェイ山頂駅と山麓駅との標高差771mを7分ほどで結んでくれる優れもの山頂駅の標高は1147mで八海山の四合目。またそこは八海山への登山口にもなってるため81人乗りのロープウェイには観光客と登山客がごったの状態で乗り合わせます。ただこの日(10月31日)は夏山営業は終了していましたので登山姿のお客さんは見かけませんでした。また冬は広大な「八海山スキー場」となりますのでこのロープウェイは1年を通じてフル稼働数多い西武系の乗り物の中でも、西武池袋線、同新宿線に次ぐ稼ぎ頭ではないかと思いますまたこの日の運転は平日ということもあり20分間隔でしたが土日祭日などの多客期は適宜、臨時便増発&スピードアップで所要時間は5分に短縮されるそうです。あ~、ちょうど行ってしまいましたので、次は20分後になります。なぁに、その間も麓駅付近での探索は出来ますよ
まず最初のチェックポイントは🚻 そして設備は完璧ウオシュレットがあるかないかでchuの評価は大きく異なります
こちらが秋シーズンの運賃表👇往復で2700円結構、お高いけど、徒歩で冬にはスキー場になるこのゲレンデをジグザクに登ることも出来るようなのですが2時間30分もかかるようです全く汗をかかずして僅か7分で標高差771mもの間を行き来してくれるのですから文句は言えませんねなおchuはJAFに入っていますから若干の割引が入り往復で2550円でした
【御参考】こちらがロープウェイ山頂駅までの徒歩登山ルートです👇
そしてロープウェイ山頂駅付近にてクマの目撃情報があったそうな全国的に見て、今年のクマ被害は多いですね怖いですしかし“気を付けろ”と言われましても何をどう気を付ければいいのか
それとこちらは捜索費用👇「遭難捜索救助費用基準」とあります。しかし山を登る方は山岳保険に加入されている方もいらっしゃると思いますが、一般の観光客はかようなものには入っていない(或いはそうした保険が存在していることすら知らない)でしょうから、ま、“ロープウェイを使た観光だ”の気持ちで入山するとしても山岳地域では十二分に気を付けなきゃいけません
20分後になりまして、それでは、しゅっぱぁつほぼ満員。定員が81名との事ですから70名前後は乗っていたと思います
こちらは標高376mの山麓駅
ぐんぐんと高度を稼いでいきます
👆と👇は同じような写真ですが、同じ写真ぢゃ、ありません
全長2217mのちょうど中間地点でもう一つの策動にぶら下がっている箱とすれ違いますこのロープウェイの真下もゲレンデのコースと思われますが御覧のように幅は広くはありませんから豪快にシュプールを描くと言った滑りごたえはあまり感じられないコース設定ですね
そしてぐんぐんと高度を稼ぎ間もなく終点 右奥には魚沼平野が見えてきました正面は越後湯沢方面
ゲレンデの中腹に位置しているあの建物は恐らく冬期のみオープンするレストランかと思われます
ロープウェイ内では運行スタッフの方から、八海山山頂付近の紅葉は既に落葉していて、ロープウェイ山頂駅付近が見頃を迎えているとのアナウンスがありましたまさにドンピシャの訪問となりましたねそれに雲一つない快晴です
とうちゃこ標高1147mの山頂駅山麓駅との標高差771mを僅か7分で連れて来てくれましたここを歩いて登ったら2時間30分ですから往復の2700円(chuの場合はJAF割がありましたので2550円)は高くなはないいゃ、やはり少し高いかな
おぉ~この時間(10時30分過ぎ)になりましたがあの山の方角ではまだ雲海が消えていません長野県の野沢温泉村付近だそうです(望遠で撮影しています)
そしてこちらが標高1147m、「八海山ロープウェイ」の山頂駅から突き出したプラットホーム部から南西方向を眺めた景色右奥には魚沼平野が広がります。先ほど訪れていた清津峡は右奥に見えています山の南側部分を十二峠トンネルで超えた向こう側になります。清津峡の駐車場を出発したのが9時15分で、「八海山ロープウェー」の山麓駅に着いたのが10時15分頃で途中、石打駅前なども通ってゆっくり走って1時間の距離でした渋滞もなく、このような快晴の下でのはチョー気持ちいいです
こちらは山頂駅の脇にありますスカイデッキ実に優雅なひと時です
そして視線を南東方向に転じれば新潟と群馬や福島の県境に連なる三国山脈の名峰や尾瀬の峰々が巻機山やつい先日、ブロ友のカラムクさんが登っておられた朝日岳、それに平ケ岳、尾瀬の名峰・至仏山など、これでもかと、“これだけの景色を見せて頂きホントにタダでいいの”というくらい、三国山脈の名峰が見放題ですてか、至仏山はここからはきちんと確認出来なかった“はるかな尾瀬、遠い空♪”のメロディが思い浮かびましたから尾瀬の方角、ということで心の目で見えていました
魚沼平野がど~んと自分の足では力を使わずにこれだけの眺望を得られちゃうのですから、こりゃ、たまりまへんこでぃらいねとはまさにこの時に使う言葉ですそしてこれ、雪景色だったら、これまたタマランちんでしょうな
そしてここ、実はWinterSeasonはスキー場なのでした
山頂駅からロープウェイの鉄塔を挟んで滑り降りるコースを赤で〇囲みしてみました。ゆうに30度は超える、超エキスパートコースchuクラスの技量だと…滑れなくはないけどかなり苦しい“滑っていても全然楽しくありません”のコースですこの八海山という山域、登山では山頂の岩峰付近は上級者専門、スキーでも山頂駅付近はエキスパート専門、と、ごく普通の山登りやスキーを楽しみたい人を快く受け入れてくれる山ではないようです登山にしろスキーにしろ、誰もが上級者やエキスパートばかりではないのにですねしかしスキーの場合、下の図で「D」と示されているジグザクルート…ほれ、徒歩登山の場合、2時間30分かかるルートですよ、があり、ここは中級者コースのようですが、帰りがけにチラ見しましたところコース幅がいかんせん狭いなので切り返しばかりになりますから滑っていてもこちらも全然楽しくない山頂駅のスタッフさんと帰りのロープウェイを待つ間、暫しスキー談義をしたのですが最高斜度はなんと38度だそうですそんなとこ、chuじゃアウト滑れませんですが初心者の方にも山頂駅からの絶景を見て頂きたい、とロープウェイに乗ることは勧めているそうでして、その代わり山頂駅からはロープウェイを使って山麓駅に戻って頂くのだそうです無雪期でもこの眺望です、冬山気ならさらに美しいことでしょうちなみにゲレンデマップではロープウェイの左側にあたる「A」コースは中級者レベルのダウンヒルコースのようですのでchuならここを、昔は職場のスキー部長を務めていた時のスキーツアーでは“まるど虎の穴だ”と恐れられるくらいに滑り続けていましたから、このコースを何往復もすることでしょう
こちらが山頂駅前にあります赤い鳥居ですそうでした、八海山は昔から信仰登山者が多い霊山だったのです
ところでここは“山頂駅”って名前が付けられていますがそれはあくまでも“ロープウェイの山頂ですよ”って話八海山の山頂は1778m、然るにロープウェイ山頂駅の標高は1147mですからその標高差はまだ631mもあります。ですので正に4合目地点と言うことにそしてここから山頂に辿り着くには19の鎖場が連続する八ツ峰を越えていかなければならず、ここと、八ツ峰を往復するだけでも6時間はかかるようですさらに八海山の最高標高である1778m地点は八ツ峰を通り越してさらに進んだ入道岳のようですから、こりゃ余程のエキスパートぢゃなければ八ツ峰の奥まで、進むべきぢゃありません
【詳しいルートマップ】
【八ツ峰付近の拡大図】
【鎖場】こんな感じの鎖場が19か所もあるそうです(写真はお借りしました)(但し巻き道もあるようなので敢えてこの岩峰を登らなくても八海山を踏破したことにはなるようですが、でも、それだと、ちょっと、ねぇ)
【御参考1】八ツ峰まで行かなくても八海山を登ったことになる、とされるルートもあるようです👇でも、征服コースを踏破したからこその、ですよねぇ
【御参考】数ある八海山登山の様子を伝えるYouTubeがある中、ソロで登っておられる女性登山者さんのYouTubeがありましたので敬意を払い、ここにをリンクさせて頂きます(再生回数が増えれば投稿者様にはいいこといっぱいありますからね)
と、ここまで八海山の八ツ峰登山、その厳しさと登攀をし終えた後の達成感、等が感じられるんだろうな、というところを御案内して参りましたが、再びこの日のchuの行程へと戻ることにしましょうchu一行はロープウェイ山頂駅付近からの、お気軽散策を楽しみますだってこの日の目的は紅葉鑑賞、それに迂闊にトレッキングコースに行って、万一迷ったりして救助要請が発動されたりしたら大変なことになりますしねしかしそれよりクマが怖いきょうびのクマは人が居るところにも出て来るのですから、クワバラクワバラです
と言うことでロープウェイ山頂駅付から少しばかり階段を登った場所にあります展望台にGOこの登りで、“あぁ、オレも八海山に登ったなぁ”と汗ひとつかかずして標高1147m、まぁ標高自体はさほど高くはないのですが、何の苦労もせずにこの素晴らしい景観を掌中に収めてしまったことへの贖罪意識からのトレッキングでした
ロープウェイ山頂駅からは階段を昇る事、5分ほどでこの展望台に到着ですこの時間帯のロープウェイの運転間隔は20分。山頂駅からは次の発車時刻をスピーカーでアナウンスしていますから、展望台から下りであれば山頂駅までは5分もかからずに着きますから、発車時刻のアナウンスを聞いてからこの展望台を後にする人が多く、つまり20分おきに展望台にいる人がそっくり入れ替わるということになります
そしてここからは展望台からの眺め 彼方先に八ツ峰が見えていますが、近いようで実は遠いのです
妙高山の方角…だったと思います
魚沼平野 越後湯沢方面
野沢温泉の雲海はまだ見えていました
そしてこちらは日本海 ちょっと分かり難いのですが水平線も見えています
そしてなんとこちらは佐渡の最高峰、金北山昨年5月に訪れましたがちょっとしたアクシデントがあり大佐渡スカイラインには行けなかったのが唯一の心残りチャンスがあればまた行きたいです
佐渡のお話が出たところでblog宣👇こんなカンジで9回シリーズで連載していましたので宜しかった是非
いやぁ、実に素晴らしい眺望に心打たれちゃいましたましてや佐渡島をここ、魚沼の山中から見られるとは思ってもみませんでしたから嬉しいですそしてこの時の時刻は11時。ですがこの日は午後からやや雲が多く出るとのウェザーニュースさんのピンポイント予報。で、今から向かう場所はここからは1時間以上はかかることと、今日は泊まりですので明日の天気を確認したところ、予報ではピーカンでしたから、chuの“お出かけ先陣争い”を繰り広げている依田司さんの会社を信じることとして、今日の午後は別のプログラムに変更しますと言うことで、時間にゆとりが出来ましたので八海山、ロープウェイ山頂駅付近の散策を今しばらく楽しむことにします四合目出合に向かうコース上にあります八海山遥拝所に向かうとそこには鐘楼がありました。山中で、霧が出た時などに鐘の音が聞こえると方向が分かるため大変助かるものですここはロープウェイ山頂駅からはすぐ近くの場所ではありますが、それでも階段を上がって行き来できる場所ですから、深い霧が発生して道に迷っては大変ロープウェイ山麓駅に掲げられていた「遭難捜索救助費用基準」を適用されるわけには参りませんからね
板張りの建物がありまして…
その奥にありましたのが八海山遥拝所
そうです、八海山は古くから信仰の山、霊峰なのでした
この付近の標高が1165m、そしてロープウェイ山頂駅の標高は1147mでしたからその差18mを自力で登攀そして「1165」にかけて、「いいろうご」“良い老後”の祈願が出来ますchuはまだまだ、と思いたいのですが実はそれほど遠い先の話ではなかったりして
黄色く黄葉した木々の間から差し込む木漏れ日が美しいです
八海山2に続きます