さて、楽しかった旅も最終日(^^)v 今日は、新函館北斗を16時20分に出発する新幹線で帰宅の途に就きます そして一昨日、函館駅前で借りたレンタカーを返却するのは新函館北斗駅前の営業所。いわゆる“乗り捨て”には該当するのですが、近距離ということもあってか、幸い乗り捨て料金はかかりません(^^)/ 有難いことです
昨日、“松前国道を行く”のサブタイトルにて、まる一日を使ってぐるりと回ってきました場所は北海道の最南端の地を含む渡島半島。そして今日は反対側の亀田半島を回ります。この亀田半島は、そのほとんどが函館市に属してはいるのですが函館の中心街からは結構遠くて、やはり函館を拠点にした旅でなければ立ち寄るのは中々難しいところ(>_<) 今回のような機会がないと訪れることはなかったのですから、旅はやっぱり計画と偶然とがうまく折り合い楽しさが膨らむものなのです(そうです、今回の函館旅行はまさに偶然の産物 本当は信州に行く予定だったのですが、たまたま新聞広告で全く同じ日程でのツアーが掲載されていたため乗り換えちゃったのです)
盛りだくさんのブッフェ料理や津軽海峡に面している景観◎のお部屋など、素晴らしいサービスを提供して下さいました湯の川温泉の「イマジンホテル&リゾート函館」さんを後にしては国道278号線を南下します。ほどなくすると最初の目的地がこちら(^^)/ 道内には、鉄道遺産として著名な旧士幌線のタウシュベツ川橋梁があるのですが、ほとんどが夏休みを使って北海道を旅しているchuは、残念ながらタウシュベツ川橋梁を見ることは出来ません(雪解けの水が河川の水量を増やし夏季には水没してしまうため、その姿は夏の間は見ることが出来ないのです(>_<)そしてかような過酷な保存下にあるため構造(橋梁)への負荷も大きく、崩落してしまう日も近い…と言われています) そしてこちらは未完成の鉄道路線「戸井線」。現在は線路跡は道路や遊歩道となっているほか、トンネルやアーチ橋が現存しており、前述のタウシュベツ川橋梁と並び、こちらも道内を代表する鉄道遺産の一つです(^^)v
このアーチ橋群は国道278号線に沿ってしばらく続きます。そしてもう少し進むと汐首岬(^^)v
それがこちら(^^)v 北海道~本州、最短の地でありましてその距離は17.5㎞ 昨日訪れました北海道最南端の地であります白神岬(松前町)と津軽半島(本州・青森県)との間は19.2㎞でしたからそちらよりも1700メートル短いわけです ではなぜ、青函トンネルのルートは、こちらの方が距離が短いにも関わらず、津軽半島~渡島半島ルートになったのでしょうそれは、旧国鉄時代、津軽半島は先端まで、そして渡島半島でも松前町まで、昭和62年に旧国鉄が分割民営化された直後まで鉄道網が存在していたことが大きいのでしょう。もしこの付近を掘削工事し新幹線ルートとするとしたら、鉄道網が充実していない下北半島内で大掛かりな工事をしなければならなかったからなのでは、とchuは考えます。ただし、あくまでも空想ではありますが、下北半島ルートが採択されていれば新青森は在来線の青森駅に、そして函館側も現在の新函館北斗ではなくて在来線の函館駅に接続できたのではと思います。ただ、そうすると函館駅は新幹線ホームが建設され巨大化し、すると当然、段差が出来てしまいますので現在のような“究極のバリアフリー駅”ではなくなってしまいますから、やはり現在のルートがよかったのかも知れません
☟こちらが考えられた二つの青函ルート(^^)v 赤ルートがchuが(勝手に)想定したものご覧の通り、在来線の青森駅や函館駅上を通るルートになります(^^)v ですが、赤ルートだと青森県側では八戸は通りませんね(-.-) 盛岡以北は東北自動車道に沿ったルートになっちゃいますねぇ…。やがては北海道へと通ずる新幹線ルートを想定していた時に、旧国鉄と青森県とは県内ルートを協議したことでしょうから、青森県としては弘前をとるか、八戸をとるかで大いに悩んだことでしょう。弘前市と八戸市は青森市と共に青森県の三大都市。例えば八戸高校と弘前高校は、ともに県を代表する屈指の進学校(chuの同僚には弘高から1浪後、K大に進んだK村君がいたな(^^)/)。ただ、青森県の国立大学は弘前市にあります(旧国立一期校の弘前大学)から、廃藩置県に際しては県の中心地と見られていた証ですのでどちらかというと弘前市に分があったような気もしなくはないですが…。 ま、今は北海道を旅していますのでこの検証は別の機会にでも(最もchuが描いた赤ルートは大間と汐首でほぼ直角に曲がりますから、新幹線では無理でしたね)
対岸が青森県の大間町。この日の天気予報では晴れているのは10時ころまで…既に本州側には雲が覆いかぶさってきており大間崎はちょっと確認できませんねぇ
こちらはその昔、chuが大間崎を訪れた時のもの。あいにく空にはどんよりとした雲が覆っていますが、視界は何とか保たれており、函館山が確認できました(^^)v
大間崎はこんな感じ(^^)v
そして若かりし頃のchu(^^)v 首からぶら下げているのはガラケーですので時代が分かりますね
さ、昔の写真はいいので、を勧めましょう(^^)v 途中、戸井の漁港を通過します。ほら、「道の駅 北前船松前」の際にお話しさせて頂きました、マグロ漁を船団を組んで行う戸井漁港がある集落です。大間崎にはマグロのオブジェがありましたが、こちらには何もなく、マグロ漁基地を思わせるものは見つからなかったな 船団による漁ですので腕のいい漁師さんが一人でぼろ儲け、ということはなく、まぁ標準化されている集落なのでしょう(^^)/ 翻って大間崎にはマグロオブジェを観光客がスリスリ触ります“一発で大儲け”(但し腕が良ければ、です。TV番組で特集される大間の漁師さんは、どうもそうではない、ボウズ続きで生活がひっ迫されている漁師さんを敢えてフォーカスしているようですね) いずれにせよ、大間崎には活気がありました(^^)/ アメリカンドリームにも似た、“大間ドリーム”にあやかろうとする、皆さんのなんと多いことよ( ̄▽ ̄)
はさらに進み「道の駅 なとわ 恵山」に到着。周囲はきれいな芝が貼られておりテントも数組。この道の駅にはキャンプ場が併設されていましたただし、訪れたのが月曜日でしたので“月曜あるある”の定休日でした
眼前には津軽海峡が広がります
次に向かうの今なお噴煙を上げ続ける活火山の恵山。山の中腹まで車で上がることが出来、も完備しているようです。そして恵山は「えさん」として津軽海峡フェリーに所属している船の名前にも採用されていますから、函館を代表するスポットでもあるようです 道の駅を過ぎ、国道278号線と分かれ海岸沿いを進み行きます。恵山にはこちらを進むのですが…途中、の分岐を左折すべきところを気付かずに直進してしまいましたので道のどん詰まりのところまで来ちゃいました ま、こんなことでもなければまず、立ち寄るスポットではないでしょうから、“これもまた愉し”ですね
せっかくですからいて最先端まで
うほぉ~い、気ん持ちいい ここより先には道はないぞぉぉぉぉ こんな体験は、恵山に向かうための道を見過ごしたからこそなせる業なのです
そして周囲は漁村の集落そのもので、道路の至る所に漁具が置かれています。長閑でいいなぁ ですが、函館駅まで行くバスも出ていました(右側のバス)。ここはこのように風光明媚な場所ですが函館市の中心街からもそれほどの距離はないですから意外と生活はしやすいのかも知れませんね(^^)/
そして途中まで戻り、本来であれば左折すべきポイントを右折し恵山へ。すると、海岸部では前方の上空(青森県側)こそ雲が広がりつつありましたが上空は青空だったのですが、恵山の山中を高度を上げるにつけて霧が垂れこめてきました(>_<) 先ほどの海岸部は海抜ゼロメートルですが、今から向かう恵山は標高617メートル。決して高い山ではないのですが移動の直線距離は短いのでかなりの勾配で駐車場まで向かいます。は喘ぐように登っていきます そして海岸部から僅か15分ほどで到着しましたが、そこは一面霧の中
散策路があるのですが本来であれば前方には豪快な活火山の岩肌が見えるようなのですが、残念ながらこの通り(>_<) 山の天気は変わりやすいとはいえ、時間にして15分、距離にして数キロメートルなのですが標高差がこうした自然の現象を創り出してしまうのですね
晴れていなくても、せめてガスってなければ視界は効いたのですが、そして上空の雲も動いていたのでガスが上がるかも…としばらく待ったのですが時間の都合もあり撤退しました 晴れていればこのような景色が観られたのです(^^)/(画像はリンクさせて頂きましたサイトからお借りしました) 恵山よ、また来るぞ待っててね
☝の2枚の写真をお借りしました恵山を案内して下さっている秀逸なサイトです(^^)v☟
そして実はこの恵山では、chuが訪れるほんのちこっと前にこんな出来事があったのでした
それは、このコロナ禍のため、観客を集めてのコンサートが出来ないことから、函館出身のロックバンド「GLAY」が、この恵山にステージを設置して無観客ライブの収録をしたのですが、その際、制作会社側がきちんと届け出をしなかった、と地元の函館新聞が報じたのです。今回の旅行前から恵山を訪れるchuでしたので、この報道を知りさらに当地への関心を高めていたのですが、旅行中には判明しなかったようですが結局は新聞社の誤報であったようですねchuはGLAYが大好き 人生で一番カラオケに行っていたのは96年から2000年ころかな とにかく、GLAYの曲は歌いまくりましたよ、下手だけど でも、あんな場所にステージを設置してライブをやるなんて、やっぱりGLAYはスーパースターですね
さて、恵山を後にしましたchu、次に向かったのが先ほどのどん詰まりの漁村の集落とは恵山の麓の岩盤を隔てて僅か1㎞の場所にあります水無海浜温泉。もしここにトンネルがあれば1分で行き来できてしまう場所なのですが、そのトンネルはなく、以外の人だけが通れる道もなさげですから、ぐるっと大回りをしなければたどり着けない場所。最もトンネルがないからこそ、先ほどの突端の場所は長閑な佇まいを見せてくれているのでしょう
そして到着したのがこちらの「水無海浜温泉」(^^)v みずなし・・・とは文字通りでしてここの海はお湯なのです
満潮の時には入浴出来ないようなのですが、今は潮がかなり引いていまして入浴化の状態のようです。ちなみに右側の岩肌が恵山から伸びてくる麓の岩盤。ここを1㎞のトンネルでぶち抜けば先ほどの漁村とつながるのですが、掘削工事をしようとしている素振りはまるでありませんので、この先ずっと、先の漁村とこの水無海浜温泉とはつながることはないのでしょう
温泉の説明(^^)/
子供さんたちが入浴しています…が、どう見てもプールだな、こりゃ(やっぱり函館のホームセンターには海水用品、売ってるんですね)
ただ、れっきとした温泉ですので裸での入浴は可なのです こちらが脱衣所
ですが、“湯船”まではすっぽんぽんで行かねばなりませんなぁ脱衣所から湯船まではこれくらいの距離がありますから、特に御婦人方にとりましてはハードルは高そうですね
chuは時間の関係で入浴はしませんでしたが、しっかりと足湯気分は味わいました 40℃くらいかな、夏ですので少しぬるめもちょうどいい湯加減でございましたよ
こちらの露天風呂、どうやら水無海浜温泉にあるホテルの付属施設のようです。ですがここは無料で入浴自由。ただし、潮の干満により入浴できる時間は日にちによりその時間帯が異なるのは当然として、昼間の時間帯で干潮に近い時間はせいぜい数時間でしょう。なお、注意書きとして更衣室から湯船までは離れているので水着着用が望ましい、と書いてありましたですが、それは個々人の自由ですので、水着を着用している入浴客のお隣に、万一、裸でやってきた人がいたとしても、その人を変態や変質者呼ばわりしちゃぁ、駄目なのですよ
そして“お風呂場”の入り口にはこのような看板が…なんか深い意味がるのでしょうかヨクワカリマセンネ(盗みは🆖 ゴミは持ち帰ってね…と言う、ごく普通の意味だったりして(笑))
水無海浜温泉を後にして次に訪れたのは恵山岬。亀田半島の先端にあたる、太平洋に突き出た岬です。そしてここは太平洋と津軽海峡とを分ける節目の海域。こちらにある灯台が恵山岬灯台なのでした(^^)/
天気予報り通り、既にこの時間には上空を雲が覆ってきていました。明るい太陽光線に照らし出されれば燦燦と輝く水面ですが、ちょっと、くすんだ色になってしまいましたね(>_<)
そして恵山岬から、次の目的地であります鹿部町へと向かうのですが…。道道(北海道庁が管理している道路です。○○県が管理しているなら県道、というアレですよ(笑))から国道278号線に出るところ。そして行き先案内板に思わず爆笑そりゃ、左折すれば函館方面というのは分かりますが右折だと札幌方面ってあーた…ここはまだ、函館市の南東部の外れにある亀田半島の先端部分ですよ ここから札幌まで何百キロあるんだよ 鹿部町とか森町とか、もっとドライバーが“おっ こっちだな”って表示のし方、あるだろに ま、小さいことに拘らないのが北海道の魅力でもあるのですがね
続いて訪れたのが鹿部町。こちらには間歇泉が見られる道の駅があるということは、スカパー(CS放送)「旅チャンネル」の番組の「まるごと! 北海道」にて知っていました(^^)/ 鹿部町編では町長さんが、たらこの被り物をして進行&旅人の手塚越子さんと楽しいお話を繰り広げてくれていましたね そして「道の駅 しかべ間歇泉公園」に到着です(^^)v
天気が良ければ、この道の駅から内浦湾(噴火湾)を挟んで対岸にある室蘭や、その向こうに聳える蝦夷富士との別名を持つ羊蹄山、そして視界を左に向ければ、“ここからの山容が一番麗しい”といわれる北海道駒ケ岳が鹿部町の漁港越しから見えるとの事なのですが、あいにく、天気予報は的中しており空の様子はどんよりとしたままでした(-.-) 気を取り直して「道の駅 しかべ間歇泉公園」を楽しみましょう(^^)v この道の駅は道南鹿部町にある、今人気の「一点突破型」道の駅。開業から3年で来園者数は100万人以上だそうです。そしてその一点突破型として売り出しているのが全国でも珍しい間歇泉が間近に ☞https://shikabe-tara.com/
ですが、その目玉の間歇泉を見る前に、この道の駅のもう一つの特徴でもあります温泉蒸しまずは道の駅の物産館にて食材を買い込みまして…温泉の蒸気で食材を蒸す「温泉蒸し窯」があり、店内で購入した食材を自分でシー調理し食べるというスタイル
こちらが蒸し処。竈のような「温泉蒸し窯」にて、購入した肉や野菜などを蒸します。火力ではなくて、調理のためのパワーは、あり余るほどの温泉から出てくる蒸気です chuは時間の都合上、ここでのトライアルはなしでした(^^ゞ
さらにこちらの道の駅で販売されています看板商品はこちら☟
https://shikabe-tara.com/brand
旅をしていても、絵葉書とか、それに類するようなお土産はあまり買うことはないchu旅ですが、こうした地域特産の品物には目がありません もちろん購入して、そして帰宅後に我が家で食べてみたところ、とっても濃厚な昆布出汁でして、“この金賞はまぎれなし”と点満点を付けたchuでありました
見ていても飛ぶように売れていましたよ
そして最後はこちらの道の駅の最大の目玉の御紹介(^^)v 間歇泉公園です。ここに入るのには大人300円、子供200円の入場料金がかかります。この入園料金は道内はもとより日本全国で見ても珍しい間歇泉が噴き出す装置のメンテナンス等に充てられているとの事です。
中に入ったら、たまたまのタイミングでいきなり温泉が吹き上げていました そしてすごい勢いです
間歇泉の説明です(^^)/
こちにが間歇泉の秘密(^^)v 間歇泉のメカニズムにつきましては、鹿部町観光協会のサイトに詳しく出ていますのでリンクさせて頂きますね
で、鹿部間歇泉公園の間歇泉、インターバルはどれくらいかと言いますと、10分から12分くらい。ぐつぐつと音を立ててきて噴き出す瞬間を撮影しました
ここから一気にどばぁ、と吹き出します。いやしかし、自然のエネルギーってすごいですねそして間歇泉の見学だけであれば、伊豆の熱川温泉や長野の諏訪温泉など、首都圏から比較的近い温泉地でも見ることは出来るのですが、まさに目の前、1メートルの場所からぐつぐつと、今にも吹き出しそうな様子を観察し、そして遂には“出たぁぁぁぁ”って声をあげちゃうほど、この公園…道の駅は見応えがありますなるほど、たくさんの方が訪問されるのは分かるような気がします。そして、この鹿部町も、北海道の方ではわりと“地味”(たらこ町長さん、おもさげない(>_<))なカテゴリーですので、北海道を訪れる観光客は中々、訪れにくい地でもあります(地理的に言って)。chuの今夏の、“函館と道南をめぐる旅”は3泊4日の日程でしたので、昨日の渡島半島周遊同様、旅行最終日の半日余りを使った行程でしたが、亀田半島の主だったポイントを回れたのです 去年、一昨年の旅は、帯広基点の女満別終点と、道東の旅に終始しましたがそれでも1000㎞は走行。また、新千歳空港拠点の旅では一週間での走行距離は2000㎞以上に及ぶことはざらでした ですが今回の旅(を使ったのは(2泊3日)は、函館市内のほかは渡島半島と亀田半島を回っただけですから500㎞と、とっても少なかったんです。ですが、本当に色々なところ…今までの北海道旅行の計画では中々、行きずらかったところを訪問でき、そしていつの日か、また訪ねたいと思えるスポットにも出会えたのは大きな収穫でした
最後に間歇泉の様子を再び、ご覧いただきましょう(^^)v この自然のPowerに脱帽ですね
☟こちらが「しかべ間歇泉公園」(有料部分)の全景です(^^)/ 左側の建物は足湯処となっていて、10~12分ごとに噴き出す温泉がそのまま届いています。chuも浸りましたが、とにかく“(温泉の)成分、濃すぎいぃぃぃ”と、叫んでしまったほどでした
とにもかくにも、短いインターバルで噴出してくれますから、チャンスには事欠きませんでした(^^)v
次は大沼公園です(^^)v