「佐原」小江戸の街並みをぶらり(^^)v前編☞https://ameblo.jp/chu008/entry-12493048697.html
では、水の郷(すいごう)を意識して御案内させて頂きましたので、後編では街並みなどを中心に御案内です(^^)/
ところで皆さん、北総四都市の中で一番、往時の姿を残している(※chu談)と思われる「佐原」ですが、一番の泣き所って、どこか御存知ですか それは、せっかく遠方からお越しいただきました観光客の皆さまに、一日ゆっくりお泊まりいただくための宿泊所(ホテル、旅館など)が少ないところ…実はこれ、佐原と同じく江戸の街並みを残す埼玉県の小江戸・川越市にも共通した悩みなのですが、日中にはそこそこの方がおみえになっているにもかかわらず日没とともに潮がひくように、街中に人がいなくなってしまうこと。ただ、川越の場合は都心部に近いので宿泊地の選択肢は多いのですが、ここ佐原の場合はお隣の北総四都市の一つ、成田くらいしかありません。
ちなみに佐原駅周辺で宿泊施設を探すと大手チェーンホテルのルートイン佐原のほか、地元のビジネスホテルが2~3軒程度、あることはあるのですが、日中の散策で十二分に満喫した小江戸情緒を感じつつ眠りにつける場所はありません(-.-) そんな中、救世主の如く登場した宿泊施設がこちら
「佐原商家町ホテル NIPPONIA」☞https://www.nipponia-sawara.jp/
~歴史的建築を守り、受け継ぎ、時空を旅する新しいリゾート~ が、キャッチフレーズ
佐原商家町ホテル NIPPONIAは、佐原の町をゆるやかにひとつのホテルと見立て、築100年超の商家を含む5つの棟が町に点在する宿泊施設です。時を重ねた歴史ある客室での滞在や、関東一の食の産地千葉の味覚を愉しむ本格フレンチ、近隣の銘店や店舗と連携した街歩きなど、佐原の歴史に溶け込むように泊まる新しいスタイルの宿泊体験をご提供しています。
と紹介されていますとおり、建物としてのハード面は築100年を超える古い建物をリノベーションしてホテルとしています。また、ソフト面ともいえるおもてなしは千葉の味覚を活かしたフレンチを提供したり、或いは街中の店舗と連携し、夕刻以降にも街歩きをして頂ける環境を整えたシステム。このホテル(佐原商家ホテル NIPPONIA)の誕生により、遠方よりお越し頂く観光客は日中のみならず、一日中、小江戸の雰囲気に触れ、そして朝をお迎え頂けるのでした ご利用方法としてはリンクいたしましたHPをご覧頂くとしまして、地理的な環境だけで言えばchuが佐原に宿泊することはないのですが、ちょっと気になったホテル群であったのは確か で、ちょいとHPを拝見したところ“うわっ たかぁ” でした しかし至福のひと時を味わうのであれば、よりが嵩むのはトレードオフの関係にあると言えるでしょう
こちらが👇「佐原商家ホテル NIPPONIA」のフロント的な役割を果たしている中村屋商店さん(^^)/
この建物内にはフレンチレストランが併設されておりました。窓際のテーブルにてお食事されましたならば、暮れ行く小江戸の街並みを眺めつつ、地産地消をコンセプトとしましたフレンチにて舌鼓を打つことが出来るのです。
(この日、ワタクシは呑み処・宴処 すずきさんにて鰺フライ定食を頂きましたのでこちらではランチ、ディナーとも頂いておりません。のため、フレンチ・レポートは出来ません、あしからず)
👇チラ見させて頂きましたレストラン内部(写真は準備中で誰もいない時間帯です)
さて、この「佐原商家ホテル NIPPONIA」は、忠敬橋を中心にこのように点在しています。赤丸で囲みました場所がこの中村屋商店さんですが、中村屋商店さんには宿泊施設はなく、フレンチレストランと、各宿泊家屋の鍵の受け渡し等を行う場所のようです。
中村屋商店さん☞http://maruchiba.jp/sys/data/index/page/id/7601
中村屋商店さんの中には佐原の町並みを描いた有名な方の版画絵(ここのみ撮影NG)や、見事な千羽鶴など、見ごたえのある展示物が盛りだくさんでした。
では中村屋商店さんを出て、いくつかの「佐原商家ホテル NIPPONIA」を覗いてみました。と言っても、ホテル内には立ち入れませんのでその外観の御紹介です。これまたあしからず
☝ どうです、何れの建物も古いでしょ 街中をそぞろ歩きつつ、“あ、あった! ここにも(^^)/”なんて感じで撮影していましたので必ずしも掲載しました地図通りの順番になっていませんので、さらにさらに、あしからずです。ホテルの中には入っていないのですが、リノベーションされましたその空間はリンクしましたHPから知ることが出来ます。贅沢な時間が約束されますね(^^)/
お次は街並み散策 この辺りには千葉県指定の文化財が建ち並びます(下欄参照)
33 | 有形・建造物 | 三菱銀行佐原支店旧本館 | 1棟 | 平成3年2月15日 | 佐原三菱館(佐原) |
34 | 有形・建造物 | 福新呉服店 店舗兼住宅・土蔵 | 2棟 | 平成4年2月28日 | 福新呉服店(佐原イ) |
35 | 有形・建造物 | 中村屋乾物店 店舗・文庫蔵 | 2棟 | 平成4年2月28日 | 中村屋乾物店(佐原イ) |
36 | 有形・建造物 | 正上醤油店 店舗・土蔵 | 2棟 | 平成4年2月28日 | 正上醤油店(佐原イ) |
37 | 有形・建造物 | 旧油惣商店 店舗・土蔵 | 2棟 | 平成5年2月26日 | 旧油惣商店(佐原イ) |
38 | 有形・建造物 | 中村屋商店 店舗兼住宅・土蔵 | 2棟 | 平成5年2月26日 | 中村屋商店(佐原イ) |
「前編」でも御紹介しました三菱銀行旧佐原支店。その向かいにあります商家も、実にいい味を出しています(^^)/
再び小野川沿いのScene ここには古い町並みと共に、新しく築かれた休憩スペースなどもあります。
こちらは町並観光中央案内処。この案内処は街並みの中心地、小野川沿いにあります。この案内所、明治大学等の地域おこしサークルの方と連携されているようで、明大生らが訪れるお客さんに、観光案内してくれていました。また、歩き疲れたら自由にお休処としても利用できるようです。
店頭では地物の新鮮野菜も販売されていました。 あやめマルシェです(^^)v
畳スペースは自由に使えます。そしてここではお休み処のほか、街中を歩く際の着物のレンタルもしているようでした
そしてトイレもとても綺麗(これ、お散歩する上ではとっても重要です(^^)/)
中庭にはこの時期を感じさせるあやめ
さて、小休止にてしばし身体を休め、お休み処の前に出たところ、なんとなんと、こちらでも嫁入り舟がちょうど、到着でした
こちらは和装の潮来の花嫁さん☞https://ameblo.jp/chu008/entry-12480066338.html
とは異なり、ドレス姿の花嫁さん 佐原にも「水郷あやめ園」はありますので、そちらに嫁入り舟があるのは知っていましたが、佐原の町の中心部であります小野川でもあることは知りませんでした
「水郷潮来あやめ園」では、“潮来の花嫁さん”と共に、この日は二組のカップルのイベントを拝見させて頂くことが出来ました(^^)v 新郎新婦さんの末永いお幸せをお祈りいたします
次は、とある店内にIN(^^)/ ま、これは所謂、お土産やさんです 売られている品々は、佐原特産と言うわけではありません。がしかし、これらのラインナップを、直接、手に取り、作りを確かめ、“買おうか、やめるか”と迷うのも観光地巡りの楽しみの一つでもあります。chuはこちらのお店で、わっぱのお弁当箱をお買い上げ これ、お店の方が“通気性がいいので梅雨時でもおかずが傷まないwよ”なる言葉で、ついクラクラってきて買っちゃいました 普段、職場での昼or夜は弁当メインですのでchuにとりましては弁当箱は必需品がしかし、通気性がいいっていうことは、汁気のあるおかずは詰められないってことを帰宅後に気付いたchu、やはり、小江戸「佐原」を訪ねた記念の一品となりそうです
こちらは数々の漆器類 染物もあります
小物の装飾品など どれも一つ一つ、とても丁寧に作られていると感じました これらは必ずしも実用的なものとは言えないかも知れません。しかし例えば江戸時代に振り返ってみましょう、地方から花のお江戸に出て来て、しばし滞在の後、故郷に帰る折、“これは江戸でとても流行ってたものなの”なんて持ち帰れば、その娘さんは必ずやヒロインでしょう あれ それって、花のお江戸にお出かけした際の、最大の楽しみだったのではとすると、ここは佐原 “お江戸みたけりゃ 佐原にござれ 佐原本町 江戸まさり”に謳われたとおり、江戸までは中々行けないけれど、佐原に来れば江戸の街中で流行っているものが売られている…の構図は、300年前の様子そのものなのではないでしょうか
続いて街中をぶらり…
佐原はまた、蔵の町でもあるのです(^^)/
そして街中には造り酒屋さんもありました試飲も出来るのですがでしたので残念(>_<)
こちらは「伊能忠敬記念館」の裏庭にありました計測器 象限儀というのですね 天体観測器具
の一つで測量地の緯度を求めるために、北極星などの高度を観測した器具なんですって
小野川を挟んで対岸にあります忠敬さんの旧宅内には当時のものが置かれていましたね(^^)v
そして、こちらの忠敬さんの立像は、旧宅のお庭にありましたものと少し、表情は異なりました。こちらの像の方が柔和な御表情をされていたような気が(^^)/
さらに周辺をぶらり… と、ユニークな石材店さんを見つけました(^^)/
「白鳥石材(株)」☞http://www.shiratori-stone.co.jp/
店頭には忠敬さんの石造を始め、ユニークな石造が置かれていました。おこちらの忠敬さんは記念館のお庭にいらした忠敬さんと同じ表情でしたので、記念館庭にあります忠敬像は白鳥石材さんが造られたものですね(^^)/ そして店頭右側にはラグビーボール型の石碑も…と思ったら👇
ラグビーボールでした
そしてどれどれ…御主人、なんとも粋な文句を綴っておられるぢゃあ、ありませんか
こちらは梟の集団ですが、かわいいですね
白鳥石材店さんは石材店ですので、墓石、寺院関連からのオーダーが主だと思われます。先ほどのラグビーボールにこめられました言葉…店主さん、社長さんは中々、徳のある方とお見受けしました。その方が彫られた観音像を拝見させて頂いておりましたら…何か、惹きこまれるものを感じたchuでありました
そして、観音様のお顔をアップで…とても優しい御表情をされていました。心安らぐ何かを感じますそしてどうぞお許しくださいませ。
そして最後に佐原を語る上で忘れてはならないのが「東日本大震災」による甚大な被害。当地は震度5強の揺れが襲いました。佐原には江戸の町並み家屋など古いものも多く、屋根瓦や壁が崩れ落ちるなどの大きな被害に遭い、その後、数年を経て復興しました。白鳥石材さんでは傷んだ石材物等の修復も担われているようです。ですがまだ完全に復興している訳ではなく街のあちこちに傷跡を残したままの家屋なども見受けられます。平成の大震災から間もなく10年。再建がままならない佐原の町中もそうですが、未だに行方がお分かりにならない方、東京電力福島第一原子力発電所事故により帰還困難地域のため未だに御自宅に戻れない方が多数おりますことを、新しい「令和」の時代にはなりましたが決して忘れてはならないことだと思うchuでありました
前・後編の2回にわたり「佐原」小江戸の街並みをぶらり と題しましてお届けしてまいりました佐原。そしてそれより前、茨城県潮来市の水郷、千葉県香取市の加藤洲十二橋と5回シリーズでしました水郷シリーズは今回にて終了です。訪れたのは6月9日(日)のことでしたが、その一週間後に神奈川県鎌倉市を訪れ(6月17日(月))、紫陽花や古都・鎌倉を御案内させて頂きました後、首都圏ではが朝から晩まで出ていたことは一日もありません これ、紛れもなく異常気象 農作物への深刻な影響が気がかりです(>_<) そして、chuのお出かけにも