こんばんは、六花です。
突然ですが、ファンタジー属性はありますか?
六花はこの属性を持ち続けています。
というか、人格の一部を形成しています。
また、面白いファンタジーを読みました。
この写真使うの三回目ですね
右端の本の『レーエンデ国物語』
図書館で借りたけれど、買おうかどうか本気で迷っているシリーズ。
レーエンデという国の国作りの物語の一作目。
物語だから安易にハッピーエンドで終わるというわけではない物語でした。
現実の国作りの物語は、一回の試し、一人の力、一つの戦で全部上手くいくということは余りなくて、何度もくじかれて、失敗して、犠牲者だって生まれて、そうして時をかけて国のかたちを作るもの。熟していくもの。渇望していくもの。
独立戦争は、何度も何年も続くもの。
一度の戦いで上手くいくものではない。
支配者だって死に物狂いでなりふり構わず自国の勢力範囲にかけてそれを阻止しようとするし、独立の機運だって盛り上がったり盛り下がったりする。飢饉や疫病が起こるかもしれないし。
そんなにすんなり上手くいくはずはない。上手くいったように見えるのは、歴史を語るのが生き残った者たちだから。
何事にも犠牲はつきもの。私たちが建国者の歴史しか知らないだけで、そこには失敗したり礎になった人たちがたくさんいたりする。どこから見てもクリーンな人なんてどこにもいないから味方によって歴史は変わる。
繰り返すけれど、知らないだけで。表に出ないだけで。
第一段階、第二段階と順番を刻んでいくこともあるだろうし、進んだと思ったら、内部からの分裂でマイナスに戻ることもある。もしかしたら、支配者側に付け込まれたり、欲をかいてしまったり、上に立つものが権力争いに明け暮れて、独立よりも権力を選んだりするかもしれない。
そんな事を読み終わって少し時間が経った今思う。
物語だから、上手くいくんだろうと思った私の安易さをあざ笑っているかのような物語だと思ったけれど、、、
物語だからって、甘やかしてはくれないのね。
今二巻まで読み終わったんだけど、一巻も二巻もラストは悲しい…
二巻のラスト、キツくて寝つきが悪かった…
ネタバレしたくないから、内容はあまり書かないけれど📝
アマゾンの粗筋を拝借(一巻目)
↓
異なる世界、西ディコンセ大陸の聖イジョルニ帝国。
母を失った領主の娘・ユリアは、結婚と淑やかさのみを求める親族から逃げ出すように冒険の旅に出る。呪われた地・レーエンデで出会ったのは、琥珀の瞳を持つ寡黙な射手・トリスタン。
空を舞う泡虫、琥珀色に天へ伸びる古代樹、湖に建つ孤島城。ユリアはレーエンデに魅了され、森の民と暮らし始める。はじめての友達をつくり、はじめて仕事をし、はじめての恋を経て、親族の駒でしかなかった少女は、やがて帰るべき場所を得た。
時を同じくして、建国の始祖の予言書が争乱を引き起こす。レーエンデを守るため、ユリアは帝国の存立を揺るがす戦いの渦中へと足を踏み入れる。
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これは多分生まれ変わりのある物語ではないだろうけれど、彼女と彼には生まれ変わってきてほしい。
本人は満足してい方も知れないけれど、読者の私は彼の人生の過酷さに憤りを感じてしまった。
トリスタンには、もっと別の人生をいつか送らせてあげたい。
“神の御子”そして“神の御子の奇跡”
一巻目は、誕生の物語。
独立の萌芽が芽生える物語。
まずは、こちら側から。
そして、二巻目へ続きます。