彩雲国物語を相変わらず読んでいます。
読むのを優先してブログを書いていなかったのだけど、自分のこの行動をちょっと失敗したなと思っています。
なぜなら読み進めていったら秀麗の道行きはかなり過酷で、この頃までのワクワク感が減ってきているから。
本当に楽しいのはこの巻ぐらいまでで、次の巻からは秀麗の大変さが増してきています…
これ、ハリーポッターでハリーがめちゃくちゃいじめられていたことを思い出すのですが…
平成15年に角川ビーンズ文庫で始まった物語だからその頃の世情を反映しているのか…う~ん、2003年って、就職氷河期か。辛かったなぁ、私も💧
さて、本の話。
この巻は、秀麗が男装して外朝でお仕事をするお話。
酷暑と超過勤務で朝廷諸官が次々と倒れて人手不足に陥り仕事が回らなくなったことから、吏部(今でいう人事院らしい)の絳攸から助っ人を依頼される。
二つ返事で引き受けた秀麗の夏の物語がこの巻のメイン。
この後もメインの登場人物となる燕青が初登場し、昔なじみの静蘭と丁々発止を繰り広げるのも面白い。
静蘭は、燕青といる時には気遣いが消えてずけずけと物言いも率直になって、自分を装うことを忘れるのがとてもいい。
静蘭は色々と抑制的になっているから、素を見せられる人が出てきて良かったと静蘭ファンとしては思う。
官吏は男性しかなれないため秀麗は男装して、燕青と共に外朝で働き始る。
戸部で黄戸部尚書や景侍郎の雑用係を生き生きと。
秀麗は、官吏になりたいんだよね。
男性と同じように。
嫁ぐよりも働きたい。
国のために何かしたいと思っている。
昔の荒れた国を覚えているから。その時の庶民の生活の厳しさを知っているから。
そんなことが起こることがないようにしたいと思っているのだろうね。
秀麗は、黄尚書から及第点をもらえる働きをし、彩雲国王の劉輝がずっと降攸に駄目だしされながら作っていた女人の国試受験制の法律が施行され、秀麗はその一期生として合格する。第三位探花という好成績で。
劉輝の秀麗への思いはとても深い。
劉輝は秀麗のためにこの制度を導入した。(―もちろん後に他の人間にも活用されるのでとても先見の明があったんだけど)
官吏になったら自分の妃になろうとは秀麗は考えないことが分かっているのに。
秀麗は国を思い、一心に職務に邁進することが分かっているのに。
劉輝は待つことを選んだ。
この巻を読んだ時にはこの制度がどうして劉輝の目的を果たせるのか分からなかったけれど、今読んでいる巻までくるとそれがちょっとは分かってくる。
優しい待つことができる王様。
どんどん魅力的になるね、劉輝は。
面白かったです。






