章の並びには意味がある | 果実相兼

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パラレルワールドにいるもう一人の私へ

こんにちは、六花です。

積読がえらいことになってしまい、せっせと読んでいます。

なぜ私は読み終わらないのに次の本を買ってしまうのか…

なぜ気づかないうちに本は増えるのか…

 

さて、今日の本

『人間の大地』サン=テグジュペリ著

 

この前ジブリの教科書を読んでいて出てきたので読みました。

宮崎駿監督が解説?を書いているし。

 

一度読んだだけでは分かりづらい本でした。

高評価と低評価の両方があるっていうのも分かる本でした。

「砂漠の真ん中で」の章なんて読んでいる時、これ何が面白いの?と一度挫折しました泣

それで、最後の「人間」の章と宮崎監督の解説を先に読んでから「砂漠の真ん中で」に戻ってまた「人間」と初めの「定期航空」を読みました。

 

宮崎監督の解説を読んでからだと理解の解像度が上がる。

この本って、どういう気持ちで読んでいいのか分からない部分があるから。

「砂漠の真ん中で」なんてサン=テグジュペリが不時着して砂漠をさまよう話と彼の思考の広がりの話なんだけど、読んでいて(これどうしよう…)って思ったから。読んでいても全然入ってこなくて。

でも、宮崎監督の解説という補助線を入れると、ちゃんと分かるようになるものです。

この章が分かると、次の「人間」って最終章も読むことができる。

ご本人はどうしたものか…と思いながら解説を書かれたようだけど、小学生からジブリに慣れ親しんでいる私にとっては監督のフィルターを一時貸してもらったことで読みやすくなりました。

 

読み返すごとに多分自分なりの読み方・理解ができるようになるのではないかな。

読んでいると、空を飛びたいと思うパイロットの気持ちってこういう感じなのかしら?とか空と自分てこういう感じなんだとか、ここの描写は谷川俊太郎さんの「朝のリレー」を思い出すなぁとか、想像力が広がる本でした。

 

意外と入り込むのが大変なので、「入り込む」を普段の読書週間にされている方には難物だと思うけれど、良かったらチャレンジしてみてください。