東京は丸の内の出光美術館で開催中の「大雅・蕪村・玉堂と仙厓」展を見てきたのですね。
池大雅、与謝蕪村 、浦上玉堂(てっきり川合玉堂かと思ってました)、
そして仙厓 和尚の作品を並べて展示されておりました。
ただこの展覧会は副題に「笑(わらい)のこころ」とありますように、
見ている方までニヤリとする面白さを追求しているのでして、
見る側としては何の説明もなしににやりとさせられる点においては、
仙厓和尚がやはり一番手と言わざるを得ないような。
とはいえ、解説も参照しつつ見さえすれば、池大雅の「十二ヵ月離合山水図屏風」その他に
ところどころで出てくる唐子には、確かに笑いを誘われる面もあろうかと。
さりながら、そうはいってもやっぱり仙厓です。
例えば「行脚僧画賛」に寄せた賛は「お影でたすかる南無酒か如来」。
描かれているのは、にやけだらけた顔で徳利(ひょうたん?)から酒を飲む坊主の姿。
「こうあってはいけんよ」という戒めと言いながら、
これだけ心地よさそうな姿を見せられますと、坊主ならずとも凡人ならなおのこと、
「南無酒か如来たぁ、こりゃいいや!」となりそうですものねえ。
もひとつ老境に迫りつつある身(?)にはいささか辛辣と思えるのが、「老人六歌仙画賛」でしょうか。
しわがよる ほくろが出る 腰が曲がる
頭がはげる ひげが白くなる
手はふるえる 足はよろつく 歯は抜ける
耳は聴こえず 目はうとくなる…
ちょっと前にアメブロ独自のブログネタに「年をとったと感じる瞬間」なるお題がありましたけれど、
こうしたことが結構我が身のことになってくるのですよね、冗談でなくして…。
ただ、身体的な部分だけならまだしも、賛の続きはこうなります。
心は曲がる 欲が深くなる
くどくなる 気短かになる 愚痴になる
でしゃばりたがる 世話やきたがる
いやはや「こうはなりたかぁないよねぇ」ということどもを並べてくれているわけで、
なりたくないと思ってもなってしまったりするんですかねえ。
ここまでくると、笑ってもいられないかと…。
絵は描けなくとも、客観視できるだけのものを
仙厓和尚にあやかっておきたいものだと思うのでありましたよ。




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