京山幸枝若フェスティヴァル2024 東京編初日公演終了 | 有限会社宮岡博英事務所のブログ

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本日(2024年4月6日)木馬亭における京山幸枝若フェスティヴァル2024 東京編初日の公演が

無事終了しました。

ご来場のお客様には改めて御礼申し上げます。

 

不敵な面構えの幸太が前講。

演題は『子は鎹』。これは先ごろ亡くなった林家小染師から

頂いたものだそうで、坊ちゃんの染八さんと仲良いだけで終わらさずちゃんとネタを仕入れるところが

偉い。相変わらず達者なもんで、ちゃんと浪曲になっているところも素晴らしい。

今日の三席の曲師はもちろん一風亭初月師匠。幸枝若独演会の守護神です。

お待ちかね幸枝若先生の登場。一席目が『会津の小鉄 文治殺し』。

秘中の秘の大ネタ。もっともしんどいネタと幸枝若先生も認めるものです。

先代幸枝若も50を超えたらほとんどやりませんでした。

しかしやっている!「節をごまかしてね。高音も出ないししんどいからズルしている」

と当代幸枝若先生。今日は珍しい虎のテーブル掛けを使用。

背中からも放射されるオーラが凄い!今日の幸枝若先生はいつにも増して

眼遣いの入念さ、節を矯めのあるゆっくりめのスピードで存分に抉り、

描写の丹念さは精緻を極めました。

幸枝若先生と10年近いお付き合いですが今日の『文治殺し』45分の長講は

屈指の出来だと思います。瀕死の文治を運ぶ夜の駕籠かき。

苦渋がそのまま眼前に現れるかのよう。

一筆親分の慟哭。こっちまで泣けてきました。

圧巻の一席に場内も静まり返ります。こりゃあ文句なしの名演です。

この日は幸枝若先生珍しく着物の襟元の色が変わるくらい汗をかいていて、

そう申しましたら「やめてやめて、普段サボっとるみたいやないの」と照れておられました。

出来の良い時は楽屋も楽しい。

ここでお仲入り。

仲入り後は18番の甚五郎『掛川の宿』。こちらも間を大きくとって

綿密に仕上げました。

甚五郎の作品の大黒様の浮かし彫り。この「浮かし!」の最高音はビックリするほど強烈で刺激的なもの。

これぞ幸枝若節の頂点と申せましょう。

こちらも見事なものでした。明日は”浪曲河内音頭特集”

盆踊りの櫓で上演するものと違って、節も啖呵もつけるスタイルです。

東京で聴ける機会はめったにありませんので是非お運びください。

 

古希記念 京山幸枝若フェスティヴァル2024東京編 二日目

2024年4月7日(土) 於:浅草木馬亭

午後六時開演(午後五時半開場)

一門勢揃!浪曲河内音頭特集-侠客列伝-

幸太『忠治売出し』 幸乃『吉良の仁吉』
幸枝若『幡随院長兵衛』

ギター:天美小鉄 太鼓:堺家小利貴丸

曲師:一風亭初月

前売 3800円 当日4300円

チケットぴあ:Pコード 523-867(僅少、ご入場は後回しになります)

 

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