究極のバレ噺6 廓噺特集2024
またも雪が降るの、極寒だのと脅されましたが、冷たい雨もそれほど激しくないうちに
無事打ち上げることができました。
ご来場のお客様には改めて御礼申し上げます。
頼光先生は設備が大変。リハーサルも入念に。
早くから楽屋入りした龍志師匠と仲睦まじい頼光先生。
開口一番は、三遊亭楽太さん。六代目圓楽師匠没後は、萬橘師門下となって、
即ち圓橘一門なのです。バレのイントロダクションと『真田小僧』。
大阪から桂八十八師匠をお招きして珍しい『釜猫』。
この作品は米朝師匠が発掘したものですが、さらに八十八師が
下げを改訂しました。流れるような流麗な高座。
次が龍志師匠の『付き馬』。廓噺を得意とする龍志師匠ですが、
『付き馬』を聞いたことがないので尋ねましたら「若い時分にはやりました」
とのことで、復活蘇演。これが圓生ヴァージョンで、微に入り際にわたるもの。
もちろん一級品の内容でした。感服!ここでお仲入り。
仲入り後は鬼才、坂本頼光先生の映画解説。
お馴染みの『昆虫カメラマンの復讐』そして今回のメインイベントは頼光先生の
秘中の秘である。『青い写真』の上映会。リハーサル時には「こりゃ頼光先生ともども
A草K察署のご厄介になるかな?」と思いましたが、「弁士中止」の半畳も入らず。
無事上映できました。大きなスクリーンを持込む心意気に感謝。
お待ちかねのトリは圓橘師匠。出囃子いっぱいで出。
特にお願いしました『木乃伊取り』
圓橘師匠の権助(この噺だと清蔵)がまことに良い物です。
良い着物!「こんな楽しいところから帰れっていう方が間違い」という
清蔵の悟りが至極真っ当。
ご来場に改めて御礼申し上げます。来年も「バレ」やります。
考え中です。リクエストもぜひお願いします。