まさかの訃報に驚きました。
今年も何度もお出ましいただく予定でした。
昨年2023年12月17日の『演芸大忠臣蔵2023』が最後のお付き合いと
なりました。その時の寄書。コレっ枝平!日付間違えとるぞ!今気付いた!
この時、快楽亭の師匠が「正楽さんに久々に会ったけど、歳取ったねえ」
こういうことをおっしゃる師匠は多いのです。自分のことを棚に上げてハハハ。
この日その快楽亭が出演していたので、お客さんから”出入禁止”のリクエストが飛びました。
正楽師匠は難なく”連獅子”を切り終えました。そう聞こえたということです。
そんな珍しいハプニングも思い出になってしまいました。
この時は打上に参加されず、どうしたのかなと思いましたが既に体調の不安があったようです。
撮影:宮岡里英(無断使用厳禁)
2023年11月5日の入船亭扇蔵 松本清張作品集にもゲスト出演してくださいました。
この日は難題が予想されましたか松本清張像も難なく切ってくださいました。
その時の映像を公開します。この日の打上は遅くまで飲み明かし、これも有難い思い出です。
先代の正楽師匠は「紙工芸」という肩書を使うことがありましたが、これを談志師匠は
野暮の骨頂と嫌いに嫌っていました。これを紙切りに戻されたのも三代目正楽師匠。
私は寄席小僧時代は先代正楽師匠の作品を多数貰いましたが、一楽、小正楽の頃は赤ら顔で
何となくおっかない印象でしたし、考えてみると当代正楽師匠のは一枚も持っていないことに気づきました。惜しかった。
色物の至宝、寄席の至宝、のみならず芸界の至宝でありました。
お世話になりました。嗚呼、愛惜措く能わず。