キリストとの出会い〔ルドルフ・シュタイナー〕 | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 

 “人間の生は全体として、一年中均等に経過するのではない。人間は一年を通じて変化する。

 太陽が最高度に熱を展開する夏には、冬よりも、人間は自分の物質生活、周囲の物質のいとなみに自己を委ねる。外界の自然現象と戦わねばならない冬には、人間はもっと自分自身に依拠する。春には精神を自分および地球から引き離し、精神界、霊的な周囲全体と結び付ける。

 クリスマスが祝われる冬の日々、人間も地球全体も神霊に帰依する。冬、神霊が人間に近くに立つのを、私たちは体験する。

 その結果、クリスマスのころから新年まで、人間のアストラル体は生命精神との出会いを体験する

 クリスマスのころ、生命精神と出会うゆえに、キリスト・イエスが近くにやってくる。キリスト・イエスは、生命精神をとおして自らを開示するからである。キリスト・イエスは、大天使の領域の存在をとおして自らを開示する。

 生命精神との出会いを、ある意味で「心魂の深みにおけるキリスト・イエスとの出会い」と呼ぶこともできる。宗教的に深まり、宗教的な修行によって精神意識を発展させるか、宗教的な修行と感受を、精神科学の表象を受け入れることによって補うと、感受生活を深め、精神化できる。そうすると、起きているときに守護神との出会いの作用を体験できるように、生命精神・キリストとの出会いの作用を体験できる。

 事実、クリスマスから復活祭のころまでは、人間がキリスト・イエスとの出会いを意識するのに特別よい状況にある

 

(ルドルフ・シュタイナー「シュタイナー キリスト論集」(アルテ)より)

 

 

・パラマハンサ・ヨガナンダ

 

 “われわれ人間の意識が聖なる意識に目覚めるためには、キリストについての限定的で型にはまった考え方から脱却しなければなりません。私にとって、クリスマスといえば、霊的な崇高さが思い浮かびます。つまり、キリストとはすべての創造物に内在する知的意識であり、われわれの心はキリストの祭壇であると悟ることなのです。

 この季節には、エーテルの中にいる天使たちもクリスマスを祝います。クリスマス初日には、聖なる無限の光が地上に輝き、この神聖な時期には毎年、エーテルがその光で満たされます。瞑想の中でキリストを礼拝することこそが真のクリスマスの祭典なのです。

 自己の内に存在する全能の神の恩寵を知覚するためには、深く瞑想するしかありません。体の動きを止め、感覚器官から脳へとエネルギーを引き上げ、心臓を落ち着かせなさい。キリストはあなたのハートに来られます。あなたはそこに無限のキリストの聖なる喜びを感じるでしょう。

 キリストは瞑想の喜びです。静寂の最も深まった時間にあなたが感じるものは、キリストの知覚です。私は、あなたがこのキリスト意識を毎日、毎時間、自分の心に招き入れるよう望みます。

 キリストがあなた自身の意識の中に復活されますように!これが、今日あなたに贈る、私の謙虚な祈りです。そして、皆さんにこの特別な祝福を贈ります。クリスマス・シーズンに深く瞑想するなら、あなたはキリストのご存在を感じるでしょう。

 

(SRFのHP 『パラマハンサ・ヨガナンダ――クリスマス・シーズンにキリスト意識を感じるために瞑想する』より)

*「キリスト意識」とは、神道でいう「直日」、仏教でいう「仏性」のことでもあります。今は一年のうちで最も霊的な感受性が高まる時だということですが、これはキリスト教徒に限らず、すべての人に当てはまります。

 

 

 

 

 


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