天之叢雲九鬼サムハラ竜王 (合気道の守護神) | 瑞霊に倣いて

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  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 “合気道は天之叢雲クキサムハラ竜王の働きであります。

 天ノムラクモとは、宇宙の気、オノコロ島の気、森羅万象の気を貫き息吹く気の働きであります。

 クキとは、大地の妙精の現われと、天の現われとを一つに貫く、即ち天と地の両刃の剣であります。

 サムハラとは、世の最高の徳と功しを称えた言葉であります。

 かくて合気道は、地上天国建設のため、宇内の完成に進むのであります。

 合気道とは宇内を悉くみそぎ、森羅万象の罪障、邪気妄念を祓い浄め処理するところの大道なのであります。

 その方法は言霊によってするのであります。

 合気の道は愛の道であります。愛なくばこの世の一切は成り立たないのです。故に合気の真の働きがなければこの世はつぶれると信じているのであります。”(P33)

 

 “合気道は(ス)の大神の営みのご全徳を頂く世界に現われ又その全徳のもとに諸々の神が現われたのです。又大神の極徳極みいずによって大御神は現われたのであります。そして八百万の神々がご守護してくれているのです。何故なら、神生み島生みから始まっているからであります。だから今迄の武道とは全然違うのです。

 天之叢雲九鬼さむはら大神が下って、建速須佐之男(たけはやすさのお)大神のみ働きにご一体となられた。この神は合気の道にくい入りくいこみくい止まって、血脈のごとく合気をなす人の体に結びついておられるのであります。”(P113)

 

 “宇宙と人体とは同じものである。これを知らねば合気はわからない。なぜなら合気は宇宙のすべての動きより出てきているからであります。

 私の合気の修行方法を申し上げましょう。

 初め、昭和十五年十二月十四日からでした。この日は旧暦の十一月十六日、奇しくも私の誕生日にあたっていました。

 その当時は、私の体には力が充実し、融通無碍、神変自在の技が自然に生み出てきて、数えれば何万種の技を自由自在に行っていた。剣をもてば剣もその道の人達に自在に教えることが出来た。どうしてこんなに力が出て技が湧いてくるのだろうと不思議に思っていた。しかしこのままで済ましてはいけないという気分になったのです。

 そして前に申し上げた昭和十五年十二月十四日の午前二時頃、一時間の水行をしたのです。そしてはじめて自分の守護神守護霊の活動、大変な働きが開始されるようになったのでした。

 即ち大猿多毘古神が降臨されたのです。またアメノムラクモクキサムハラ竜王大神(又の名を速武産(はやたけむす)大神という)が降臨され「我は植芝の血脈に食い入りくいこんでいるぞ」といわれたのです。そして合気道の守護神であるといわれたのです。また「世の初めの一元の大御親神のみ働きたる処の二元の大神のみ心の働きによって、即ち天祖国祖のみ働きによって大地、宇宙のすべてが出来上がったが、今度いよいよ汝が立って、伊都能売(いずのめ)の道によって伊都能売となって、この世をみそぎせよ」といわれたのです。

 アメノムラクモクキサムハラ竜王大神とは武産の根源の現われなのです。やさしくいいますと、どんな魔も邪悪も一瞬にして浄めはらう大神様です。その神様が血脈の如く私にくい入り食いこんでおられるというのです。これはすごいことになった。私などにそんな大きなことが、と思った。そう思って本当にしなかったら病気になってしまった。死ぬ程の大病で一年程わずらったが、その病気最中に私は悟ったのです。”(P125~P126)

 

(高橋英雄編著「植芝盛平先生口述 武産合気(たけむすあいき)」(白光出版)より)

 

*最近、岡山や大阪のサムハラ神社についての記事をいくつか目にしたのですが、「サムハラ」は合気道とも関係があります。大本信徒でもあった合気道開祖植芝盛平翁によると、サムハラ竜王は、建速須佐之男大神のみ働きとご一体になられた、ということなので、神素盞嗚大神様の顕現の一つ、あるいは眷属神のように思われます。また竜王とあるからには本体は龍神であるはずですが、いずれにせよ、どんな魔も邪悪も一瞬にして浄めはらう大神様ということですので、高位の神霊であることは間違いなく、まさに今の時代が必要としている神様だと思います。

 

*スピリチュアルな方々の間では、「サムハラ」の護符も人気なようですが、この護符については宮地神仙道の「異境備忘録」や国安普明仙人に関する本(松居桂陰「神の実在と仙人の神秘」(普明神社))の中でも紹介されており、神仙界に由来するものであることは確かだと思われます。不二龍彦著「新・日本神人伝」(太玄社)にはかなり詳しい説明が載っています。また、「サムハラ=シャンバラ説」というのもあるようです。

 

 

 

 

 

 


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