脊椎の病の治療  | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

・長野主会信州皆神分所 前島宗之氏のお話

 

 “昭和四年春、氏が四歳の時、佐久支部に聖師さまがご巡教。ご宿泊先の旅館で支部の女性信徒七、八人がご面会いただいた。その中には氏の母・はなさんの姿も。全員を前に聖師さまは、次のようなお言葉を残された。

 

 『この中に脊椎を病めるものがいる。ニワトコの枝葉を乾燥させ、風呂に入れ入浴すれば治る。五年で治り、女の子を授け、十年の寿命を授ける。女の子も十年たてば役に立つ。「霊界物語」を拝読するように』

 

 そのときはだれも脊椎など病む人はいなかったので、いったい誰に対するお言葉だったのかは分からなかった。しかし間もなく、はなさんが脊椎カリエスで病に倒れたためすぐに判明した。

 

 はなさんは、聖師さまのお言葉通り入浴し、「霊界物語」をいつも枕辺に置き、一心に拝読した。

 「母は拝読しながらよく声を出して笑っていました。それに苦しむ顔を見たことがなく、まだ幼かった私は母が体を病んでいるとは思っていませんでした」

 はなさんの病は徐々に回復し、三年目には一人でなんとか歩行できるようになり、街頭で人類愛善新聞の一部売りも行っている。そしてついに『五年目』に完治した。医療技術も、まして満足な病院すらない当時の状況で、致命傷ともなりかねない病が癒えたことは、奇跡的なこと。その上、はなさんは、昭和九年十月に『女の子』敦子さんを出産し、それから『十年の寿命』をいただき、昭和十九年に他界した。当時の日本は戦争中で十歳になっていた敦子さんが、出兵中の兄たちに代わり、父親の身の回りの世話をし『役に立つ』ことができた。

 この一連の神秘を体験した氏は、神さまの実在をいや応なしに知らされることとなる。”

 

(「おほもと」平成10年7月号 前島宗之『わきたつ信仰心ますます熱く』より)

 

(昭和4年、皆神山山頂の出速雄神社にて)

 

*ニワトコ(接骨木)は、古来から捻挫や骨折の治療薬として用いられ、日本全土に自生しており、栽培もされています。ニワトコの茎を乾燥させ刻んだものがネットでも販売されています。

 

 “「病人には天国と霊国のところだけを拝読してやれよ」と聖師さまからお示しを頂いたのは四十年前のことでした。その頃、病床にいた父(松村真澄)の願いによって家の者が交代で巻を追って拝読をつづけていましたが、場面によっては非常に苦しむので聖師さまにお伺いしたのです。その後はお言葉の通りを実行し、四十度近い熱も五章ほどつづけて拝読さしていただくと自然に汗が出て熱は下がるし、疼痛を訴えていたのが、いつの間にか熟睡できるようになりました。”

 

(「霊界物語のしおり」第三号 大国清香『病人には天国篇を』より)

*この「天国と霊国のところ」とは、47巻と48巻が該当します。

 

*エドガー・ケイシーによれば、多くの方が出生時に脊椎にダメージを受けており(特に逆子だった場合)、そのために思春期になって統合失調症を発症することがあるのだそうです。それを防ぐために、彼は生後数日たってから、赤ん坊の背中をココアバターでマッサージするよう勧めています。また、てんかんや統合失調症の主な原因も、背骨や骨盤の歪み、脊椎のひずみなどであり、整骨療法や湿電池という特殊な器具を使った電気的な治療が勧められています。詳しくは、光田秀著「エドガー・ケイシー療法のすべて 4」(ヒカルランド)をお読みください。ALSや筋ジストロフィー、うつやパニック障害、子供の学習障害や認知症の治療についても載っています。