玄米の食べ方 | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 “玄米食の効果のあることは、その文字から見ても分かる。白米と書いて粕(かす)と読む。糠(ぬか)は米扁に康(やす)と書くではないか。玄米を煎って粉にしてハッタイ粉として玄米パンを作って食するのが一番よいのである。(昭和六年二月)”

 

(加藤明子編「出口王仁三郎玉言集 玉鏡」より)

 

*「玄米を煎って粉にしてハッタイ粉として」ということですので、別に玄米パンでなくとも、そのまま茶碗に入れて熱湯を注いでかき混ぜればすぐに食べることができます。私はよく朝食にしているのですが、玄米ご飯よりもはるかに消化が良く、少し甘みをつければ子供のおやつになりますし、お年寄りにも安心して食べさせることができます。非常食としても優れたものだと思います。登山家の方の話によると最も優れた非常用携帯食は「羊羹」だそうですが、玄米羊羹というのもあるようです。また、きな粉や擦り胡麻、ナッツパウダーなどを混ぜたり、チベットの主食ツァンパのようにバターを混ぜたりすれば、更に栄養価が高まります。煎り(焙煎)玄米粉は、ネットでも購入できます。

 

・「米は楽天主義の元素である」

 

 “日本米を常食とする国民は、肉食人種に優りて非常なる勇気をもっておるものである。しかし半搗米(はんつきまい)でないと、精製した雪のような白米を常食にすると、かえって勇気がなくなるものである。米は大体、陽性の植物であるから、楽天主義の元素であり、かつ清潔主義の元素である。また日本の河海池沼等に産する魚類を常に食用にする時は、智を養う功力がある。魚肉といえども、あまり毎日食用すれば、かえって血液が濁り、精神状態に、また肉体に変調をきたす恐れがあるから、魚肉は一週間に一度くらいが、智力を養う点から見れば適当である。また魚肉を絶対に廃する時は、智力の減退を招くようになるのである。それから野菜を常食の副産物(おかず)に用うるのは、実に結構で、滋養物に富み、身体の血を清くなし、仁の精神を養うものである。”

 

(「人類愛善新聞」昭和54年9月号 『王仁適言』)

 

 

・神様に供える「ご饌米」は玄米

 

 “「日本人の食生活はいかにあるべきか」のテーマと取り組んで数十年――結局「玄米菜食以外になし」との結論に達し、皆さまに話しだしてからでも十数年になります。何時の日かこの悲願が達成できるか、今なお叫び続けております。

 さて、昨年はお伊勢さまを調べました。神宮の広報課長さんから外宮さまで「神さまのお食事」について承りました。

 「少し白くはするが、胚芽の付いたものを差し上げておる」とのことでした。

 次に出雲大社へもまいりました。

 「ご飯は新玄米を炊き……土器に盛り、箸をこれに添える」と千家尊統さんの「出雲大社」の二二〇頁に記されております。

 それから綾部に参拝、ご饌米をいただきましたところ「玄米」でした。有り難かったです。これで悲願の達成もま近しと喜びました。”

 

        (「おほもと」昭和47年4月号 佐藤貫一『瑞の御魂と玄米食』より)

 

・マクロビオテック(玄米正食)

 

 “……日本食用塩研究会の谷克彦は、マクロビオティックの効力を知ったのは、毎日食事として、玄米を煎ってそれだけを食べていただけで、健康となり、睡眠時間が極端に短くなって、勉強や研究に励むことができたからだという。学生だった彼は、下宿に電気コンロとナベ一つを用意し、毎日勉強をしながら、煎り玄米を作っては、ハガキですくいあげ、口にはこんで食べていたという。”

(「FOR BEGINNERSシリーズ 自然食」(現代書館)より)

 

(「別冊宝島⑫復刻版『ライス・ブック』」(JICC(ジック)出版局)より)