みろくの世は「光通信」 | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 “昔と今とは気候の関係でも変わって来ている。亀岡のあたりでも随分雪が深かったものだが、近年雪が少なくなってきた。二、三十年も前ごろの頃の綾部の節分祭などでは、二尺も三尺も雪があって、その雪の中をころびつまろびつ参拝者が集まった。それが近年は雪があっても非常に少なく、時によると雪のない節分祭もある。それだけ変化しつつあるのであって、これから先も気象は変化する。

 一つは無線電信やラヂオの発達で、電波が世界中に飛び廻っている。それが媒介となって、寒暑の関係が交流する。寒いところが次第に温和になったり、暑いところが、その度がややに違ってくるのである。

 今後、ますます烈しくラヂオ等の電波の作用が交流すればするほど、気象の上に変化のあることを考えていないと、昔のままの考え方で、作物などを取り扱っても、いつとなく駄目になる。電波の使用がいけないというのではない。しかし、人間の娯楽のために使用するのはどうか考えて欲しいと思う。善悪美醜混淆している世の中だから、一方では無邪気なものも発生するし、気象的にも影響があるのである。

 電波よりも更に進歩した光の使用の方が、もっとも良いと思うのだが、研究がそこまで行っていないから、仕方がない。”

 

        (「神の國」昭和25年10月号 出口王仁三郎『気候』より)

 

*この記事は、昭和25年の「神の國」誌上に掲載されていたものです。今でこそ、光通信や光ファイバーなどについて、耳にしたことのない人はいないと思いますが、おそらく、当時は誰も「電波よりも光の方が良い」と言われても、何のことかわからなかったと思います。出口聖師の先見性には驚かされるばかりです。

 

*電波と気象の変動との間に関係があるのであれば、これから 5G が一般化されると、ただでさえ異常気象が頻発しているのに、いったいどうなってしまうのか、恐ろしさを感じます。また、出口聖師によると『お筆先に示された火の雨とは、空気のはたらきが狂って電気がおこり、火花が散って火の雨が降る』ということなのですが、そもそも空気中を飛び交う電波とは、電気に変換できるものでもあり、もしかしてこの電波の乱用が、火の雨の原因となりはせぬか、このままだといつの日か引き金が引かれてしまうのではないかと心配になります(聖師によると、火の雨は自然現象であって、人工のものではないようですが)。ただし、光回線の比率は、その通信速度や安定性が評価されて、着実に増加しているようでもあり、その点は希望が持てるかもしれません。

 

*光通信、光回線の工事については、様々な業者が存在し、中には悪質なものもあるようです。光回線への切り替えを考えておられる方は、業者の選定には十分ご注意ください。