ヨハネ祭 〔ルドルフ・シュタイナー〕 | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 

 “ヨハネの生誕を祝うヨハネ祭は、六月二十四日である。クリスマスが十二月二五日だから、イエスよりも半年早く誕生したヨハネの生誕祭は夏至のころになるわけだ。ヨーロッパではキリスト教以前から、夏至と冬至が祝われてきた。ヨハネ祭前夜には火を焚いて、太陽に力を与えようとする。ヨハネ祭の前夜は、川や泉の水が治癒力を持ち、霊験あらたかだと言われる。”

 

     (西川劉範「ゴルゴタの秘儀 シュタイナーのキリスト論」アルテより)

 

*このヨハネ祭でその生誕が祝われるヨハネとは、キリストの先駆者であったバプテスマのヨハネのことで、十二使徒の一人でヨハネ伝を書いた使徒ヨハネではありません。ですが、ルドルフ・シュタイナーによれば、バプテスマのヨハネの精神は使徒ヨハネに浸透したということなので、決して無関係でもありません。本文にあるように、もともと古代ヨーロッパでは夏至と冬至がセットになっていたようです。日本では特に夏至を祝うことはありませんが、「旧暦の端午の節句」がちょうどこのころにあたるようです(今年は翌日の6月25日が旧暦の5月5日となる)。

 

*シュタイナーは四季に四柱の大天使を配しています。夏至のころは、人類に警告を与えるようなまなざしをした大天使ウリエルが天空におり、その声が宇宙から響いてくるのだそうです。

 

 「……物質は凝縮し、誤謬は正され、心は篩(ふるい)にかけられる……」