・「大本神諭」
“古き神代の有様を早く世界の人民に解いて聞かさぬと、日本の神國の人民が天地を経綸する主宰者であり乍ら外國の人民と同じやうになりて了うて居るから、第一番に日本の人民が我身霊の天職を覚りて、日本魂に立帰りて、神世からの尊い因縁を覚りた上世界の人民を助けてやらねば成らぬ天来の大責任者であるぞよ。世界に大混雑が起るのも悪い病が流行るのも、日本の人民の上下の身魂が曇りて天までも曇らして、日本魂の働きが出来ぬからの事であるぞよ。……此世に生まれて来た日本の人民は特別に神界の仕組に使ふやうに生まれさしてあるのであるから、今の日本の人民は天地の使命が中昔の世の人民とは一層重大いのであるぞよ。同じ地の世界でも日本の國ぐらい結構な國はないぞよ。其の結構な日本の國に生を享けた神民は猶更この上もなき仕合せ者であるから、世界萬國に対する責任が外國の人民よりは何十倍も重いので在るから、自己本位の精神では日本の人民とは申されんぞよ。(大正八年十二月十八日)”
・神示の日本魂
“出口聖師は、かつて「神示の日本魂」として次のごとく示されている。
「日本魂とは、天地の先祖の神の精神と合一した心である。至仁至愛の大精神にして云々」
とつぶさに日本魂につき述べられている。それは霊界物語第二十二巻の総説に、日本魂のことを真心ということばで転載されているので、それを参照されたい。要するにやまと魂とは、神心のことであり、まこと一すじと言うことである。また神諭中には
大仁愛主義精霊魂
清潔楽天進展統一魂
とも示されている。
「日本の人民は、一日も早く身魂をみがいて、改心いたして、いままでの汚い心を川に流して、まこと一つのやまと魂の性来に立ちかえりてくだされよ」(明治四十三年旧四月十五日)
これが日本の人民にたいする神の啓示であるが、本誌二月号の神諭には
「世界をやまと魂にして了わねばならぬから云々」(明治三十四年旧二月二十四日)
と示されているごとく、やまと魂は日本民族のみのものではなく、全人類がこの魂に立ちかえり、一日も早く神心とならねばならないものである。”
(「おほもと」昭和35年4月号 出口うちまる『やまと魂』より)