ソウルメイト(過去世からのミタマの因縁) | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 

・ソウルメイト (過去世からのミタマの因縁)

 

 “夫婦となるべき霊(みたま)、親子となるべき霊魂(みたま)、主従師弟となるべき身魂(みたま)は、固より一定不変のものである。併し乍ら世の中の義理とか、何とか種々の事情の為に已むを得ず、不相応の身魂と結婚をしたり、師弟の約を結んだりする事がある。但し霊と霊との因縁なき時は、中途にして破れるものである。蚊取別の天使は、祝姫(はふりひめ)の霊の夫婦に巡り会ふまで、他の異りたる霊と結婚をなし、天分使命を中途にして過(あやま)たむ事を恐れ、種々と工夫を凝らし、一旦自分の妻神と名付け、時機の来るのを待たせつつあつたのは、神の大慈大悲の御守護であつた。故に人は結婚に先立ち、産土(うぶすな)の神の認許を受け神示を蒙つた上にて結婚せざれば、地位財産名望義理人情恋愛等の体主霊従的境遇に支配されて、一生不愉快なる夫婦の生涯を送る様な事が出来てはならぬから、人倫の大本たる夫婦の道は、神の許しを受け、妄(みだ)りに軽々しく結婚してはならないものである。中には二度目の妻、所謂(いはゆる)二世の妻を持たねばならぬ様な場合があるが、これは第一世の妻と霊が合はなかつたり、或は合つてゐても肉体が霊に添はずして、夭死したりするものである。併し乍ら愛情と言ひ、家庭の切廻しと云ひ、どうしても第一世の妻に比ぶれば、第二世の妻は劣つて居るものである。要するに、二世の妻は、妻といふ名はあつても、大抵は一世の妻の代理たるべき者であるからである。また中には第一世の妻より二世の妻の方が、何かに付けて優つたのもある。それは第一世の妻は夫婦の霊が合うて居なかつたので、第二世の妻が本当の霊の合うた夫婦の場合である。二回とも霊の合はぬ夫婦となり、中途にしてどちらかが欠げ、第三回目に霊の合うた者が発見されても、最早三世の妻は持つ事が出来ないのが、神界の不文律である。”

 

       (「霊界物語 第十二巻 霊主体従 亥の巻」『宣直し』より)

 

 

・エドガー・ケイシー・リーディング と カバラー(ユダヤ神秘主義)

 「神の掟に従っている人々だけが真のソウルメイトに出会える」

 “質問の中には個人的なものも、抽象的なものもあるが、「ソウルメイト探し」という人間の永遠の課題に光を与えている。

 

 問: わたしは双子の魂(ツインソウル)という説に関心を持っています。夫とわたしがツインソウルであるかどうかわかりますか。

 答: それは二人が何を目的としているかによるのである。全く同じ二枚の木の葉も、草の葉も存在しないのである。人は互いを補い合っているのだ。

 

 問: 物質界の魂一人一人にとって霊的な相性というものがあるでしょうか。

 答: セックスのことを言っているのなら「ノー」である。助け合いと霊と意志のことを言っているのならば、人は創造的力と一つになるべきである。

 

 問: この二人は何か特別な目的のために一緒になったのでしょうか。二人が互いに引き寄せられたのはそのためなのでしょうか。

 答: 一つの目的の為に一緒になったのである。

 

 問: わたしにソウルメイトがいるでしょうか。どこでその人を見つけたらいいですか。

 答: あなたが自分自身を神に受け入れていただけるものにしてゆくにつれて、ソウルメイトはあなたの人生に現れ、あなたはそれと知るであろう。

 

 ヒュー・リン・ケイシー(ブログ主注:エドガー・ケイシーの長男)は、ケイシー・リーディングをまとめて、次のようなソウルメイト観を導き出している。これは先の続きだ。

 

 「ではソウルメイトとは何でしょうか。それは殆どの過去世で結婚を共にした魂なのでしょうか。ソウルメイトの状態が長い時代に渡って人生を共にすることによって築かれることは明らかです。しかし、そこには肉体的な引き合いだけでなく、精神的、霊的にも互いを助ける能力があるのです。

 ソウルメイトは一人以上いるかもしれませんが、他にソウルメイトと思える人がいるからといって結婚相手と離別することにはよく注意しなくてはいけません。エドガー・ケイシーは、今の結婚相手との間には学びのための機会があるので、すでに結婚している人は安心してよいと言いました。

 また、これから結婚する人たちでソウルメイトを探している人たちに対しては、リーディングは「より助けとなり、より支えとなる、より均り合いのとれた生活を与えてくれる人、〝正しい波動″を持った人」を選ぶように助言しています。

 ですが、ソウルメイトを見つけたことが、良い結婚を保証することにはならないのです。その関係を花開かせるために、お互いがそれに取り組み、努力を尽くさなくてはなりません」

 

 誰かがこんな質問をケイシーにした。

 

 問: 彼女はこの人の人生が成功するのに最適のタイプでしょうか。

 

 眠れるケイシーは、まるで自分自身と息子に対して語りかけるように答えた。

 

 答: 互いにそうなるかもしれない。互いに結婚し合った沢山の生涯を通して築き上げてきた絆によって運命があらかじめ決められていない限り、初めから完璧に合った魂などいないのだ。

 

 エドガー・ケイシーは、ソウルメイトを伴う生まれ変わり、生まれ変わりを伴うソウルメイトの理論を作り出した先駆者だった。ヒュー・リンはキリストにも、またその使徒たちにもよく知られているユダヤ教の秘密教義「カバラ」が、生まれ変わりとソウルメイトを関係づけているのを知って興味を持った。

 

 「神の掟に従っている人々が自分の本当のソウルメイトと出会い、結婚するのです。神の掟を拒んでいる人々は、この結合をも拒むのです。つまり、不純がソウルメイト同志を引き離し、道徳が彼らを共に引き寄せるのです」とヒュー・リンは語った。”

 

         (ジェス・スターン「ソウルメイト 上」中央アート出版社より)