腸の疲労度チェック(排便回数、便の状態、色、食事など) -2ページ目

腸の疲労度チェック(排便回数、便の状態、色、食事など)

現代人特有の疲れた腸を分析、チェックする。

いくらものの見方を変えていいところを探そうとしても、あまりに忙しい日々が続いて疲れがたまっていると、心にひずみが生じてきます。

ひどく腹立たしいことがあった日や、長年の辛い想いがはち切れそうなときは、その気持ちを手紙に書いて吐き出してみるとすっきりします。

「あんなことくらいでムキになつて怒り出すなんて、あの人は本当に器が小さいわー」「人を傷つけることでしか自分を守れないあの人はかわいそうな人」「あんな発言をするあの人は頭がおかしいんじゃないかしら! 」と、頭に浮かんだことをどんどん書き出していきます。

誰に見せるわけではありませんから、遠慮は無用です。すると不思議なもので、書けば書くほどイライラ気分が治まってきます。マイナスの感情は隠そうとすればするほど、その存在は大きくなって、いつまでもついて回ります。

だからといって、その感情をストレートに相手にぶつけたら問題はこじれるだけ。けんかになるのは間違いありません。

マイナス感情がたまってきたら紙に書き、クシャクシャに破り捨ててゴミ箱にポイッ! これで気持ちはスッキリです。

ついでに過去の気になる出来事も清算してしまいしょう。過去のトラウマとなっている出来事は、自分の想いが入って事実から遠ざかり、複雑に編集されているものです。出来事を紙に書き出して、実際に起こった事実と、自分の感情とに色分けします。

そのときに、自分の感情は自分だけが思っていること、自分が勝手に作り出したものだと認識してください。それを何度も声を出して読むのです。だんだん馬鹿らしくなって笑い出し、何でこんなことを長年気にしてきたのかと思えるでしょう。

紙に書き出すことはこころの整理整頓です。複雑に絡み合っていた糸がほぐれると、心身が解放されて緊張が解けていきます。その後ゆったり入浴でもすれば、心地よく眠りにつけることでしょう。


便秘に悩む人、下痢に悩む人、それぞれの症状もさまざまですが、日本人の腸が疲れて悲鳴を上げていることに変わりありません。では、どんなことが腸に負担をかけているかを検証していくことにしましょう。あなたはいくつ思いあたるでしょうか。

●朝食を食べない
国の統計によれば、朝食を摂らない人が、20歳代において男性で24% 、女性で25%に認められます。腸の蠕動動は朝に最も強く起きるので、朝食を摂らないと蠕動運動が起きにくくなって排便のチャンスを逸し、便秘を招きます。
最近では、朝食を食べないことを勧める本まで出版されていますが、これは腸の働きを考えればとんでもない間違いです。

●1日に1~2食
1日に1~2回しか食事を摂らない生活が続くと、食物繊維摂取量が減少してしまいます。栄養調査の統計を見ると、1日に3回食べている女性の食物繊推摂取量が1日当たり13.2gに村し、2回食では同11.4gまで減少してしまうのです。
こうなると、便のもとになる食物繊維の量が減少して便秘傾向になってしまいがちです。
実はダイエットの世界でも1日2食はNGと言われています。

●炭水化物ダイエット

炭水化物抜きダイエットは、毎回の食事でご飯やパン、パスタなど炭水化物を含むものを摂らない方法です。
炭水化物を含む食材の多くは食物繊維を多く含んでいるので、炭水化物抜きダイエットをおこなうと、どうしても食物繊維摂取量が減少してしまいます。あるテレビ番組で、炭水化物抜きダイエットを実施している女性タレントの1日の食物繊維摂取量を計測したところ、5.6gしかありませんでした。便秘予防の観点からみれば、かなり危険な数値といえます。

●野菜や果物、きのこ、海藻不足

野菜や果物、きのこ、海藻などの食物繊維を豊富に含む食べ物を摂らないと、当然、食物繊維摂取量が減少してしまいます。特に、最近は若い人の果物の摂取量が少なくなっています。果物に含まれる果糖が太るというイメージなのか、あるいは、果物を切ったりむいたりするのが面倒なのか、急激に摂取量が減少しているようです。

●ヨーグルト

ヨーグルトは、各世代にわたってよく食べられるようになりました。一説によると、ヨーグルトの年間売り上げは約4000億円にも上るそうですから、かなり大きな消費量だといえます。ただ、健康に良いからといって、むやみにヨーグルトを食べる生活は考えものです。低脂肪のヨーグルトを、適量食べるという食生活にしたいものです。

●魚より肉が好き

若い世代は魚よりも肉類を好み肉食中心になってきているように思われがちですが、統計を見ると日本人全体の魚介類摂取量も決して減少したわけではないようです。肉類を多く摂ると、消化・吸収のための胆汁酸の分泌が活発になります。腸内で分類されてできる二次胆汁酸のうちのある成分が、大腸ガンを誘発する危険性があることがわかっています。肉料理の食べすぎには注意が必要です。WHO(世界保健機関) も、大腸ガンのリスクファクター(危険因子) としてレッドミール(赤身の肉) を挙げています。

●水分不足

最近、若い女性で「水太り」(水の摂りすぎで太る)を気にして(実際は太らないのですが)、水分の摂取を極端に抑えている人がかなりいます。
体内の水分の1日の動きを見ると、口から入る水分は、水以外にも食事からも摂るため、その量はおよそ2リットル前後になります。さらに体内では、各器官から分泌される水分があります。唾液が1日に1.5リットル分泌されます。胃の中では胃液が2 リットル分泌されます。胆のうからは胆汁が0.5リットル、膵臓から膵液が1.5リットル、それぞれ分泌されます。
これらの分泌液には、消化酵素などが含まれており、体には必要不可欠です。なお、小腸からは腸液が1.5リットル分泌されます。こうしてみると、体の外から入る水分と、体の中で一日に生じる水分の合計量は、3リットルにも上ります。
これらの水分は、すべて体外に排出されるわけではなく、再吸収されるものもあります。再吸収されるのは、小腸で7.7リットル、大腸(特に上行結腸) で1.2リットルといわれています。
したがって、便の中に排出されるのは1日にたっ0.1リットルにすぎないのです。
暑い日などは汗が多く出るため、便に行く水分はさらに少なくなるでしょう。このように、水分を控えすぎることは、腸に負担をかけ、働きを弱めることにつながるといえるのです。

●外食やコンビニ食をよく利用
コンビニエンスストアも、外食産業の代表格であるファミリーレストランやハンバーガーチェーンも、昭和40年以前にはほとんど存在しませんでした。
外食をするにしても、利用するのはだいたい町のそば屋さんのたぐいで、洋食レストランなどは特別な場合だけでした。
現代のように手ごろな値段で食べられるファミリーレストランのチェーン店や、弁当などが手軽に買える店がそこかしこに現れたのは、つい最近のことと言っていいでしょう。ファストフードやインスタント食品もつい便利だからと食べすぎてしまうと、知らないうちに多量の脂肪を摂る結果になり、食物繊推摂取量も減少して腸に負担をかける食生活に陥りやすいといえます。

●トイレに行きたくても我慢する
社会に出て仕事に就くと、便意をもよおしても自由に席を立ってトイレに行けないケースも出てきます。このように我慢する人は、特に女性に多く見られます。
排便の大嬬動は朝が一番強く、しかも20~25分くらいしか持続しません。そのため、その間に便意があるのに我慢してしまうと、排便の機会を逸して便秘になりやすくなります。また、朝食を摂らないと、朝の大嬬動も当然起きにくくなります。その結果、便意も起こらなくなり、やはり便秘に陥りやすくなってしまうのです。

●下剤を長期利用している
排便がしづらい、あるいは困難だからといって、つい下剤に手を延ばす人はかなりの数に上ります。ただ、下剤は使用法や成分に注意が必要です。

センナ、ダイオウ、アロエなどに含まれる成分である、いわゆるアントラキノン系下剤は、日本で販売されている下剤の約70%を占めているほどの売れ筋商品です。また、便秘に有効であるといわれる漢方製剤のすべてにダイオウが含まれています。

ただ、このアントラキノン系の下剤を長期間続けて服用していると、その代謝産物が血液に乗って大腸まで届き、大腸の粘膜の下に沈着することになるケースが多く、大腸メラノーシス(大腸黒皮症) を起こすことがあります。アントラキノン系下剤を長期間服用している人の腸の中を大腸内視鏡で見てみると、大腸の粘膜が色素沈着を起こしている(淡褐色から黒褐色まで) ことが認められます。

さらに、この色素沈着は、大腸の腸内神経叢にも入って、腸の運動障害を起こすことも指摘されています。体に良いからとアロエをたくさん食べている人を見かけますが、アロエを毎日のように食べている人の大腸の中は、大腸メラノーシスを起こしていると見てまず間違いありません。

また、アントラキノン系下剤は、毎日服用していた慢性便秘症の人が急に使用を中止すると、排便が困難になってしまうケースがあるので注意が必要です。

一方、アントラキノン系下剤を服用している慢性便秘症の人の中には「明日排便ができなくなったらどうしよう」という不安から、服用量がどんどん増えてしまう人がいます。

医学テキストには、この「下剤依存症」について対処法をはじめ記述がほとんどありません。しかし下剤依存症の人は意外にも多いのです。

問診してみると市販の下剤を、1日に50~100錠程度飲んでいる方もいて、驚かされます。よく聞いてみると、市販の下剤はドラッグストアで1回に500錠単位で簡単に入手できるそうです。つまり、週に1回ドラッグストアで下剤を購入すれば、1日に50~100錠を飲むような「暴挙」も可能なのです。ドラッグストアにしてみれば、売れば売るほどもうかるので、いちいち購入のチェックなどしていない…といったら誤解を生むかもしれません。けれども、こと下剤に関しては野放しといえる状態なのです。

●運動不足
体が運動不足では、腸管運動も停滞傾向になります。病気で寝たきりになると便秘になることは、よく知られています。また、WHOは大腸ガンのリスクファクターとして運動不足を挙げています。

●睡眠不足
働き過ぎのためか、日本人の睡眠時間は世界的に見て最も短い部類に入ります日本人の睡眠時間は平均7.6時間でした。これは、同種の調査におけるカナダの8.2時間、アメリカの7.9時間、オランダの8.2時間に比較しても、かなり短い時間といえます。
胃の中が空腹になると、十二指腸から「モチリン」というホルモンが分泌されます。モチリンには、腸の内容物を肛門のほうへ送り出す嬬動運動を促進させる作用があります。

夕食後に十分な時間を置いてから就寝すれば、寝ている間にモチリンが分泌し、腸管運動を促して翌朝の排泄に備えるわけです。睡眠不足になるということは、モチリンの分泌が減少し、結果的に排泄までの時間が遅延する結果を招くことになります。
しかも、朝食や排便までの時間が確保できずに出かけてしまうと、腸の大輪動運動が起こらず、排便の機会を逸する結果になってしまうのです。このような生活を続けていれば、便秘にならないほうがおかしいといってよいでしょう。

現代人の腸は元気がないを読むと納得してしまいます。
もう1つの「疲弊した腸」の症状である下痢についです。どういう状態を指して下痢と言うのでしょうか。下痢とは、消化管の働きに障害が起こり、便の中に含まれる水分が過度に多くなった状態を指します。

これは「腸が水分を吸収しない状態」ともいえます。そのため、下痢が長期間続くと体内の水分が低下し、その分を補給しないと脱水症状を起こします。

さらに、下痢によって腸管の運動が活発化し、それが腹痛の原因にもなります。下痢には、便秘以上にさまざまな原因があります。ウィルス感染や細菌感染、食中毒など「急性の下痢」は、原因が除菌されれば改善されます。

ところが、問題は「慢性的な下痢」です。一口に慢性的な下痢と言っても、下痢と通常便を交互に繰り返すものから、絶えず下痢状態のものまで、症状はさまざまです。

たとえば、下痢になる引き金として比較的多いのが、ストレスや飲酒などによる食生活の乱れです。お酒を飲み過ぎた翌朝に下痢を起こすケースなどは典型例です。

アルコールは、小腸を刺激する作用を持っています。そのため、下痢を起こしやすいのです。また、ビールやウィスキーの水割りなどでは、水分も同時に摂ることが多くなるため、一層下痢を引き起こしやすいのです。

ストレス社会といわれる現代では「過敏性腸症候群による下痢」も認められます。「過敵性腸症候群」とは、大腸や小腸に原因となる異常が見つからないのに、便通異常と腹部症状が続く病気です。

主な症状は、腹痛、腹部不快感、下痢、便秘などで「下痢型」「便秘型」「混合型」の3タイプに分類されます。先年、世界各国の専門医が集まり、次のような過敏性腸症候群の診断基準(ローマ基準。最新基準はローマⅢ ) が作成されました。
  1. 便すると、腹痛や腹部不快感が緩和される
  2. 痛や腹部不快感があるときは、排便回数が普段と違う
  3. 腹痛や腹部不快感があるときは、便の状態(外観) が普段と違う
過敏性腸症候群は、過去3ヶ月の間、1ヶ月のうちに3日以上腹痛や腹部不快感があり、3つの項目のうち2つ以上に該当する状態を指します。便の状態は、下痢(軟便) または便秘(硬便) です。

過敏性腸症候群になる原因は、消化管の運動異常や知覚過敏であると最近指摘されるようになりました。よくストレスから生じる症状といわれますが、ストレスは原因ではなく症状を悪化させる最重要因子なのです。
最も「疲れた腸」として、便意が消失(直腸反射が消失) した便秘の人が挙げられます便意のある便秘を反応があるということで「レスポンスタイプ」、便意がない便秘( つまり反応がない便秘の人) を「ノン・レスポンスタイプ」と呼んでいます。

レスポンスとは「反応」という意味です。このノン・レスポンスタイプの便秘こそ、最も「疲れた腸」といえるのです。慢性便秘の方の90% 以上が「ノン・レポンスタイプ」の便秘です。

このケースは重症化を招きがちで、治りにくいのが難点です。便意が消失されたままだと、S状結腸に便がたまっても直腸に十分な内圧がかからず、直腸の手前で便の流れがストップしてしまいます。また、下腹部が張って、おなかが苦しくなります。

さらに「ノン・レスポンスタイプ」は、排便を促す食物繊維や水分をたくさん摂取しても、なかなか自力で排便ができません。

まさに、何をしても「反応なし= ノン・レスポンス」なのです。ノン・レスポンスタイプの便秘の人は、絶えず下剤を服用するようになりがちです。実際、1年以上服用している人の大半が下剤依存症に陥っています。下剤依存症には軽症から重症まであります。あなたは大丈夫でしょうか?
チェックリストを使った自己診断を行ってみましょう。

軽症

  • 常用量以上の下剤を、1年前後にわたり連日服用
  • 下剤を服用しないと、排便が不可能
  • 下剤を服用せず放置しておいた場合、便意がまったく起こらない

中程度の症状

  • 下剤を服用しないと、腹部膨満感が増長する
  • 常用量の下剤を、2~3種類連日服用
  • 便意がまったく起こらない
  • 不溶性食物繊維を多く摂取すると腹部膨満感が増長し、ひどい場合は胸やけなどの症状が出現する

)中程度の症状

  • 常用量の2~3倍の下剤を、1年以上にわたり連日服用
  • 下剤を服用しないと、腹部膨満感が増長する
  • 常用量の下剤を、2~3種類連日服用
  • 便意がまったく起こらない
  • 不溶性食物繊維を多く摂取すると腹部膨満感が増長し、ひどい場合は胸やけなどの症状が出現する

重症

  • 常用量の10倍以上の下剤を、1年以上にわたり連日服用
  • 腹部膨満感が強くなると、ファスナーやズボンのジッパーが上がらなくなる
  • 便意がまったく起こらない
  • 夕方になると腹部膨満感が増強し、夕食が摂れなくなる

超重症

  • 50~100錠前後の下剤を、毎日服用している
  • 絶えず腹部膨満感が気になり、不安
  • 不安が強いので、つい多くの下剤を服用してしまう
  • 便意がまったくない
下剤依存症というのは専門書などには書かれておりません、このチェックリストもまだ試案段階です。しかし、この下剤依存症の人が少なからず存在することは動かしがたい事実です。下剤依存症の人が最も「疲れた腸」の1人であることは間違いないと考えています。
「疲れた腸」になるきっかけとして、最も多い原因の1つとして挙げられるのが、便意の消失です。たとえば、朝はあわただしいとか仕事が忙しいという理由で排便時間を確保できず、我慢しているうち次第に便意がなくなっていくのです。

元気な腸では、直腸に便が流れ込むと、それを副交感神経が察知して直腸反射が起こり、同時に便意を感じます。便意を感じると、脳が指令を出して肛門括約筋が弛緩し、便が排出されるわけです。

ただし、肛門括約筋の外側(外括約筋) は、自分の意思で抑制できる随意筋でできているので、意識的に肛門を閉じて排便をコントロールすることも可能です。

これを繰り返して副交感神経の命令に逆らい続けているうちに、命令系統がうまく機能しなくなつて便意が起こらなくなってしまうのです。

気をつけていただきたいのは、「排便がない」とか「便意が弱くなつた」といって、長期間下剤を服用することで排便を促しているうちに、自然の便意や直腸反射が消失してしまうこともあり得るという点です。また、センナ、ダイオウ、アロエなどのアントラキノン系下剤を服用していると、腸の神経にも障害を起こすことが指摘されています。これは、その障害で腸の運動機能が低下し、便がS状結腸や直腸に到達せず、結果的に直腸反射も起こりづらく便意が生じないということが考えられます。

このように便意を感じなくなってくると、自力では排便が困難になります。つまり、便が直腸の途中でたまった状態になってしまうわけです。ここで間違わないでほしいのは、刺激性の下剤を使った後にトイレに行きたくなりますが、このときの「行きたい気持ち」は、自然の便意と異なる点です。

薬の力によって腸管が強く刺激され、その刺激でトイレに行きたくなるだけで、いわば「便を無理やり押し出している」にすぎません。便秘薬の副作用についてはこちらに詳細のサイトがあります。