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幼い我が子が
「発達障害」で「脳機能の障害」だから治りません。
と、ドクターに宣告された時、
「診断名がわかって良かった」
と喜ぶ親が一体どれ程いるでしょう?
大袈裟ではなくわたしを含め、たくさんの母親が、この言葉と宣告に打ちのめされて、心が砕かれる程の痛みや苦痛を抱えました。
「障害」という言葉の響きの印象は決して良いものではありません。
我が子に限らず、こう言われて嬉しい人はそうはいないでしょう。
それなのに、きっと今でも日本中の多くの場所で、幼い子どもに対するこんな宣告が行われているのでしょうね?
とっても残酷な話です。
「治りません」と宣言しているその先生ご自身が、或いは妻や娘がいたとして、我が子や孫が同様の宣告をされた(と言われた)なら、それでも果たして何も感じはしないのでしょうか?
…そこまで想像力を働かせてくれるドクターは果たしてどれ程いるでしょうか?
いたとしたら、こんなに酷い言葉を易々と(いとも簡単に)口にはできないと思うのですが…。
仕事だとしても、まだほんの数年しか生きていない幼い我が子がこれから一生涯に亘って治らない「障害者」という宣告レッテルをされた親が、実生活は勿論の事、就学にも進学にも就労の事も悩む程のとっても重い言葉なのだというくらいの事は(知識として)知っていて欲しいです。
生まれた時からずっとチョロちゃんを育ててきた今だから、
「神経発達症だから治る」
という事も、
未だチョロちゃんは発達の途上だから、これからもたくさんの可能性がある。
という事もわかりますが、
それを知らなかった10年前のわたしや、現代に於いても未だに
「発達障害は治りません!」
という言葉しか言え(わ)ないドクターが我が子の主治医だった場合、最初にそれを言われたお母さんが平常心を保つのは容易ではないでしょう(泣)
まだまだ「神経発達症」も「治る」もスタンダードではない言葉なので、世間では相も変わらず「発達障害」や「治らない」という言葉が幅を利かせています。
世間一般の人達が知っているのは
「発達障害」と「治らない」のセット。
だから
「神経発達症」や「治る」という言葉を口にするお母さん達は肩身が狭いのです。
そして、
「お医者様が仰るのだから間違いなどあるはずがない」
と信じている人達には、セカンドオピニオンも誤診もあり得ない事なのかも知れません。
宣告されただけで既に心身共に疲弊しているのに、更に輪をかけるのが周りから色々言われたり聞かれたりする事。
わたし自身が血縁者でもない人達からの(意図的ではないとはいえ)たくさんの言葉に傷つき、
「誰にも会いたくない」と思った時期がありました。
普通の学校に行けるのか?
と聞かれたり、
パッと見ただけじゃ障害があるとわからない。(から大丈夫)
とか、
(この子は)あなたを選んで生まれてきた。
等 他にも色々。
こういう時には少し間、(何も言ったり聞いたりしないで)そっとしておいて欲しいのだけれど、それが許されずに苦しんだのはわたしだけではないのです。
宣告は残酷で心身共に大打撃なので、せめて傷が癒えるまでの間、自己修復と育児に専念させてください。
今、心折れて倒れそうに辛いお母さんに、このブログが届きますように…。