本当に言いたいことは最後です(゚ρ゚*)
たまに、用具レビューを書くことがあります。
大学生の頃、閉鎖的な空間に向けて軽く書くことはありましたが、オープンな場(WRM)へ投稿するようになったのは、6~7年前。
某○っ◯んから、「しっかり書き込んでもらえたら、ポイントもつきますよ、ぜひ書いてみてくださいよ!」って勧められたことがキッカケだった気がします。
率直に、めっちゃポイントもらえるやんけ!!!! と思いました。
それからは、用具変更や試し買いついでにレビューを書き、それをWRMに投稿し、次回ラバーを買うためのポイントとして利用していました。ほぼNo.1を買う時の足しです。
No.1って粒高のくせに高いんです。。
WRMで買うのが最安値なんですが、それでも1枚5000円ぐらいで、一切セールで安売り対象にはならんし…性能にはとても満足しているんですが、もうちょっっと安いのでも別に良いんじゃないかなーと、頭にチラつくことはあります。
(貼るの失敗した時、シートとスポンジの接着が弱く剥離しやすいので、貼り直すことができないことだけが難点です。)
【用具変更の目的の話】
話を戻して。
用具レビューを求めて来られる方には、色んな人がいると思います。
何となく用具変更したくて、誰かの感想を見たい人。
用具知識がないので、単純に用具に関する情報を仕入れたい人。
目的意識が明確で、事前情報を確認しておきたい人。
まず用具レビューの必要性が高い人は、圧倒的に最後の人です。
最初の「何となく」な方というのは、現実逃避から来ていることが多いので、そもそも用具が云々言うレベルですら無かったりします。
用具レビューを見る時…もとい、用具変更したい時、最低限必要なのは、「自分の感覚基準」と「用具変更により何を得たいか」です。
これは弾み過ぎ、これは回転かからなすぎ、ツッツキはかかるけどドライブはかからない、重すぎ、柔らかすぎetc...
だから、弾まないものが欲しい、回転がかかるものが欲しいetc...
特に「何を得たいか」は、自分の足りない部分や伸ばしたい部分、目指す戦術・戦型がハッキリしていないと見えてきません。
経験が浅いと、この基準や目的意識がおぼろげになりがち。
周りのよく知っている人から自分のプレイを実際見てもらった上で、アドバイスをもらってから用具変更した方がプラスになりやすいです。
話が逸れますが、たまに、「用具変更したいから用具変更する」「用具レビュー書きたいから用具変更する」という奇特な方もいらっしゃいますが…職業として卓球されている人や、社会人の用具趣味ならともかく、競技として卓球を続けている人(特に学生)にとっては、ほぼほぼ無駄な時間を浪費するだけのように思います。
さらに話が逸れますが、卓球そのものにあまり経験のない人が、勉強熱心が高じて、自ら情報を求めてWRMに辿り着いてしまうと、用具の商業的PR動画と商業ライティングにホイホイ踊らされて、あまりオススメできないラバーに引っ掛かりがちです。笑
あそこで推されているラバーは、どのレベル帯で競技したいかにも拠りますが、意図的に性能バランスを崩壊させて局所的な利用するためのキワモノ系ラバーが含まれており、競技卓球として真っ当な発展を遂げたい人にはオススメできないなぁ…というモノも多くあります。
(技術解説動画は大いに参考にしたら良いと思います。)
【用具レビューを読む上での心構え】
さて、自分なりの感覚基準と、明確な目的意識があって用具変更を検討していて、その上で用具レビューを参考にする時は、どの用具なら目的が達成できそうなのか否か、という観点で読みます。
しかし用具レビューというのは、あくまで他人が、その人の感覚に基づき書いたもので、無責任にネット上に転がっている落書きです。あくまで参考程度とし、購入ターゲットを絞り込んだら、実際に試すしかありません。
周りの人が使っていたら、それを使わせてもらうのが一番です。
(ラケットが違うと単純比較は難しいですが)
【そもそも本当に用具変更すべきなのか?】
ラバーであっても、昨今のものは平気で販売価格4000円とか5000円とかしますし、テナジーやディグニクスなんかは両面買うとラケット1本分になるので、実際の購入前の下調べ自体は、金銭的にも大事だと思います。(特に親の金やバイトで賄う学生にとっては…)
新しい用具にちゃんと適応するためには、それなりに練習時間を割かないといけません。(ある程度経験を積んでくると、1~2回練習すれば、「あぁ~こういう感じのラバーね」って分かってきますが、競技力を向上させる上では、あまり使い道のないスキルだと思います。)
ラバーの厚みやラバー硬度を大幅に変えたり、テンション系から粘着系に変える、ラケットを新しくするなどする時は、よく考えて選ばないと、お金だけでなく時間まで無駄にします。
なお、新用具に適応するため、偶発的に新しい感覚が養われることがあるかも知れませんが、適応するまでは、ほぼ実力は停滞します。
そのため、感覚を養うことを目的にすることもなく、やたらと用具変更を繰り返すことは、競技レベル向上のためには非効率的で、無駄な時間を過ごしがちです。
僕は中学1年生から大学1回生ぐらいまで、ほぼずっとタキネスチョップの厚をフォア面に貼っていました。
(単純に下手で出来ることが限られていたので、特にラバーに不満もありませんでした。笑)
一度チャイラバにあこがれて、ただそれだけのためにキョウヒョウ2だか3だかを買ったのですが…あの時の無意味さ加減は悲惨でした。。。
硬いラバーは、当時の僕の感覚とは全く合わない、ということが分かったというのは貴重でしたが…。(今も難しいです)
ということで、そもそも本当に用具変更すべきなのか?をちゃんと考えた上で、あくまで参考として、自分と似た戦型の人が書くレビューや、周りの使用者の意見を聞くべきだと思います。
【参考にならないレビューの特徴】
本題です。導入が非常に長くなりました。
(むしろここから下は大事じゃないんですけど)
今回は、僕的に「全く参考にならないレビュー」要素を列挙してみようと思います。
ちょっと偉そうですが、僕の卓球歴は、ほぼ卓球していない期間も含めて、既に20年程になります。
しかし、経験年数に見合う程の用具経験は乏しいと思います。
(実力も…)
用具に関する知識も大してありませんし、特にラケットなんか4~5種ぐらいしか試したことが無い上、もう廃盤になったものばかりです。
5枚合板がどうのとか、木材がどうのとか、正直よく分かりません。
ただ、用具変更にはかなり慎重な方でした。感覚が変わり過ぎて、ただでさえ下手なのに、もっと上達が遅れるのが嫌だったからです。そのため、いざ変更するとなったら、失敗したくないのでかなり吟味します。
吟味する中で、レビューもたくさん見てきましたが、「これどう捉えたらいいんか分からんわ」というものも数多くありました。
一方で、僕が書く時は、なるべくなら多くの人にとって参考になるように意識しています。
ちなみに、真面目に参考になるよう書くと、「何となく用具変更したい層」を完全に置き去りにすることになります。
それは読み手の意識の問題なので、ここでは問題としません。
※なお、商品マーケティングの観点からは、少しでも多くの人に購入してもらうため、経験の浅い情報弱者層(=卓球人口を占める圧倒的大多数で、騙されやすい層)をいかに心躍らせ、購買意欲を喚起するか…が重要課題です。そのため、そういった人達に向け、"嘘ではない程度の"耳障りの良い言葉を並べることが広報の仕事でもあります。それに特化した販売店もあります。
では、やっと、参考にならないレビュー要素、挙げてみます。
(やや過激な表現が多くなります)
この逆をいけば、ある程度参考になるレビューになります。
基本的に文章によるレビューのことですが、動画でも同じです。
1 ○○と比べて飛ぶ・飛ばない、かかる・かからない等の、レビュー対象と他の用具との比較が全くない
2 レビュー対象の重量、ラバーの場合、特に厚みが明記されていない
3 使用用具が書かれていない
1から順にゴミレビュー度の純度が高い要素になります。
まずこの1~3については、どれか1つでも当てはまった時点で、ほぼ確実にゴミレビューです。レビューの書き手のレベルも推して知るべしで、何の参考にもならないことが多いです。
というのも、まず、個人の感覚を言語化し、その感覚をそのまま文章で正確に人に伝えることは、非常に難しいです。というか、無理です。
個人の感じ方だけ書き並べても、書き手以外の人と共通認識が成立しないからです。
そのため、まずは読者と書き手との間で、可能な限り共通認識を持つための基準が必要になります。そのためには、「比較対象」と「定量的な情報」は絶対に必要になります。
書き手は、読者に対して、「何と比べて飛ぶとか飛ばないとか、柔らかいとか硬いとか言ってるのか」を示してあげる必要があります。
定性的な表現は、なるべく控えるか、断りを入れるか、無理やりにでも個人的に抱いた感覚を数値化して付言します。
多少小難しくなっても構いません。
本当に情報が欲しい人は、ある程度考えて読むからです。
比較対象とする用具は、多くの人と共通認識に立つためにも、使用経験のある用具の中から、なるべく使用者の多そうな用具を選ぶと良いと思います。
また、あまりレビューが散らからない程度に、多くの用具との比較があっても良いかも知れません。
(ニッチな用具との比較だと、ニッチな人にしか参考になりません。)
ラバーの厚みは、これが変われば別物レベルの性質になるものもありますし、そもそも厚さが分からなければ、一体何と何を比較して飛ぶとか飛ばないとか言ってんの?何基準?となります。
用具重量も重要です。
書き手が気にしていなくても、今より重いor軽い用具を求める人は多いですし、意図しない重さの変動を求めていない人にとっても、必要な情報になるからです。
ラケットでもラバーでも、おおよその重量ぐらい、メーカー側が公開しても良さそうなものなのですが、公開されていないものも多いです。
ラバーに至っては公開されないのが普通ですね。
自社基準のよく分からないカタログ値が掲載されるのが関の山です。
ラバーは、パッケージ開封前や開封後の重量ではなく、貼り付け後の重量の方が良いです。
貼り付け前のラバーの大きさは、大体一緒とはいえ、メーカーによっては微妙に異なるため、何の参考にもならないからです。
(同じ種類のラバーや、同じ会社のラバーを比べる時は参考になります。)
それより、ラケットに貼り付けた後の重量の方が、別のラケットに貼った時でも、おおよその重量を計算できて、情報価値が高いです。
(カタログ値から、自分の使用ラケットとレビューの書き手の使用ラケットのおおよそのブレード面積を求められるので、自分のラケットに貼った場合の重量の概算が可能になります。)
なお、1に挙げた比較表現を全く用いず、意図的に定性的な語句だけで大げさに用具をPRすることで、良い感じに詐欺くさいマーケティングレビューを作成できます。笑
ネット情報や、特定企業が出す用具のPRレビュー・動画は、必ずそういった性質のモノでないか、斜めから見る観点を大切にしましょう。
他の用具と比較しないもの、できないものは、雰囲気しか感じられませんので、情報価値はほぼありません。
読者側としては、自分の使ったことのある用具(かつ、打球感覚を覚えているもの)と比較されているレビューを見た方が良いと思います。
または、2つのレビューを見比べて情報を統合する方法もあります。
例えば、V>15とラクザⅩを比べたい時、
■テナジー05とV>15を比較したレビュー
■テナジー05とラクザⅩを比較したレビュー
を見ることで、テナジー05という共通基準を使って、V>15とラクザⅩを比べることができます。
4 技術別に書かれていない(特に対下回転のドライブ)
特にラバーのレビューに関して言えることですが、下回転を持ち上げる時の性能について触れられていないレビューは、ゴミ度高めです。
初中級者向けと謳われているラバーであっても、昨今のラバー性能は軒並み向上していて、対上回転性能では、ある程度の技量があれば、そこまで優劣がつきません。ある程度なんでもできます。
一方で、性能差が出やすいのが、対下回転です。
ここに触れられていないと、「なんか安いけど良いラバーっぽいぞ」となって、いざ買って「何この●●ラバー…」ってことになり兼ねません。
個人的には、カットマンなので、ツッツキの印象に触れられていないと怖いですね…。
5 書き手のおおよそのレベル帯が分からない
1~4を充足しているレビューを書いている人なら、大体経験もありそうで信頼できそうだと思えます。
しかし、経験が無くとも形だけ真似れば、それっぽいレビューは書けます。
そこで、書き手のレベル帯が分かれば、自分と同じぐらいか、とか、自分より上手い人の感想か…等、ある程度の目安となる共通認識ができた状態で読むことができるので、より参考になりやすいものになります。(ただし、それなりに参考になるレビューは、ある程度経験値が無いと書けないと思っています。)
経験年数の浅い人のものは、感覚にブレがあったり、何となくで書いている確率が高いため、そういう意味でも書き手のレベル帯は気にした方が良いでしょう。
周りの人の意見を聞く時も一緒です。
そして、いくら信頼できそうな人のモノであっても、あくまで感覚は、その人個人のものであるということもちゃんと気に留めておきます。
6 短所が書かれていない
既に書いたとおり、比較表現のないものや、特定の企業に配慮してオブラートに包んでいそうなものは、信頼度が下がります。笑
特に、絶対的に定量的な部分までは色々詳細に書いていたのに、比較して欲しい肝心なところで極力比較表現を避け、「○○と比べて▲▲はこうです!こう思いました!」とは書かず、「打ちやすいです!」としか書いていないものだと、もう信頼できなくなります。
比較を避けて褒め称える表現は、角が立たないという意味では良いですが、用具情報を求めている人は、そんな耳障りの良い言葉を求めていません。
良い部分も悪い部分も、「この人はハッキリと思ったことを書いているな」と感じられれば、信頼度が高まるように思います。
とは言え、僕自身もそうですが、いくらその用具が●ミだと思っても、あまりゴ●だとは言いたくないですし、自分の力量が問題かも知れないので、予防線を張る意味でも、あまり短所を「短所です!!!」とストレートには指摘しにくいものです。
作り手であるメーカーの方の気持ちも考えてしまいます。笑
そのため、
「この用具は対象層が~~だったから合わなかった」とか、
「ここは良いんだけど、自分にとって求めてるものじゃなかった」とか、
「とりあえずバックに貼るならオススメじゃない?」
みたいな、オブラートに包んだ表現を使うことも多いです。
なお、「バックに貼るならオススメ」は、低性能ラバーでもそれなりにヨイショできる魔法の言葉で、大人の社交辞令です。
が、ここからが本当の本題なのですが…
正直ロゼナは同価格帯のラバーでは、過大評価の●●でした。
自主規制。
いや、普通に昔のラバーと比べれば、十分な性能ではあります。
でも、あの値段で買うぐらいなら、ファクティブやヴェガシリーズ、ラクザシリーズ、ファスターク、V15等々、今では選択肢がたくさんあります。そして性能面でも、コスパ面でも上です。
バタフライに拘らなければ、数多ある製品群の中で、わざわざあの値段(と割引率)で買うのは、ちょっとナンセンスなラバーだと思えます。
コントロールよくラリー志向でいきたいなら、あまり性能が高くない(回転もスピードも無い)ラバーを使った方が、入ります。そして安いです。
カウンターも同じです。
基本的に前陣でカウンターしやすいものは、コントロールが良いものが多いです。
回転の影響を受けづらい、回転のかからない旧世代ラバー使って弾いておけば入るんですから…。
回転の上書きや球の掴みが問題になる場合は、普通にロゼナと同価格帯でハイスタンダードなラバーがたくさんあります。
テナジーとは性能がかなり違うので、テナジーへのステップアップラバーとして考えるのも、中途半端です。
テナジーの打球感には似ている部分もありますが、他のラバーを使っていてもスムーズに移行できます。
バタフライの製品群だけに限って言えば、ロゼナのような立ち位置のラバーはないので、まぁバタフライ内での位置づけは理解できるのですが……人気らしいんですけど、正直バタフライとテナジーの知名度だけであの値段で売れてるラバーだと思いました。
バタフライブランドに拘らないのであれば、初中級者向けラバーとして、敢えてロゼナを選択する必要性はマジで感じられません。
スポンジの色が可愛いのと、低性能用具を使って逆マウント取りたい以外の理由で、ロゼナを買うメリットが見出せませんでした。笑
と、ここまでメタメタに書くのも、試そうと思った時、かなり期待を持っていたことと、バタフライカタログ値が詐欺感強めだったので、根に持ち過ぎているのかも知れません。笑
特に回転性能面での詐欺っぷりが酷かった印象です。
今更ですけど、なんでバタフライって、誰がどういう判断で、あんな訳のわからんパッケージデザインにしたんでしょうかね。。パッケージの見た目で判別つかないんですが。。。
消費者側の錯誤狙いなんでしょうか。。。
用具レビューの書き方にかこつけて、これを書きたいだけでした。
ロゼナの開発者さん、ごめんなさい。
最近のラバー性能が上がっているので、率直に言って、●●でした。
メーカー定価5500円(税込)はやり過ぎ。