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もう6~7年程、フェイントロング3の超極薄を使い続けています。
安定感・コントロール、ナックルに対しても能動的に回転をかけられる応用力の高さ、カット&切れ味の良さ、ブロックのやりやすさ…総合力高すぎ、名作過ぎます。
ちょっと粒高っぽい変化は無く、相手からも切れたか切らなかったか分かりやすい、素直な回転が出てしまうものの、なんでもできる万能性があって安定的なパフォーマンスが得られるので、ずっと愛用してます。
途中、粒高の変化を極限まで高めたTIBHAR社のGrassD.TecS(1.2mm)に浮気したこともありました。
ちょっとした火遊び的な。安定感よりも刺激を求めた的な。
ループに対して鬼のようなデスカットが出せるし、訳の分からんやらしいナックルツッツキが高速で出せるし、とても尖った性能の良いラバーでしたが…
カットマン的には「ナックルに対して能動的に切ることができない」という時点で表ソフトに対してノーチャンなラバーでした。
ナックルロング出してそんなに切れてない棒球カット誘って3球目ドカーンで終了。致命的な弱点でした。
あとビオンセロに貼るには飛びすぎ。
ここは弾まないラケット使えば済む話ですが、ビオンセロもまた7年以上使っており打球感が好きなので譲れない。
…と、ナックルに対して切れないのは単純に僕の技術力不足だったのかも知れませんが、そんなこんなですぐお別れしました。
フェイントロング3最高。やっぱりこの万能性と安定感を大切にしたい。
こいつ使ってて不満があるなら全て自分の技術力のせい。
と、思ってたのですが、Dr.Neubauer社から新作が出たとか。
しかも、万能性のあるラバーで、えらい評価が高いとか。
別にしばらく大会ないし(あっても土日出勤で出れないし)、評価が高いのなら一度は使ってみよう…ということで、ロング3の2倍弱もするお値段のラバーですが、飛びつき買い。
「No.1」 ものすごい大きく出たネーミングですね。自信作なんすね。
というわけで、まだ1日しか使っていませんが、感想を以下に。
また使い込んだらしっかりレビューしたいと思います。
パッケージ。貫禄があります。
今回買ったのは0.6mmで、フェイントロング3の超極薄が0.5mmなのでほぼ同等です。
シート面。縦目の粒配列。縦目か横目かを気にされる方いますが、そんなに性能変わるんですかね?
個人的には都市伝説だと思ってます。(鈍感なだけ?
ラバーの真ん中がどこかを示す表示がロゴの部分に無いため、貼り付け時にちょっと慎重になりました。笑
左がロング3で右がNo.1です。ロング3は横目の粒配列で粒が太く、粒密度が高い。
ロング3の粒表面には網目(ギザギザ)があり、摩擦が高めですが、No.1の粒表面は平らです。アンチ加工?
粒硬度はロング3の方がずっと硬め。No.1はかなり柔らかめで、ロング2と比べると同等かちょい硬ぐらいでしょうか?
こちら、同じクラブチームのカットマンの方のラケットを拝借して。
左がカールP3 右がNO.1です。
カールP3と粒形状は酷似しています。粒直径、高さ共にほぼ一緒です。P3の方は粒配列が横目で粒密度低め。
P3にも粒表面に網目加工あり。
スポンジ面。
ロング3の白スポンジに慣れているので違和感があります。笑
スポンジが薄すぎるのでハッキリとは言えませんが、ロング3並に柔らかいスポンジかと。
というわけで、貼り付けて実践。
貼り付け時のラバー重量はロング3が23g、No.1も23gと全く同じ。
フォア面の飛び方具合も特に変わりません。
ロング3よりもかなり粒が柔らかいので、多少人差し指に違和感があります。笑
【打球感】
ロング3は粒の硬さの影響もあって、表を少しマイルドにした打球感でしたが、それに比してNo.1はとても柔らかな心地よい打球感です。
一番の違いは、球持ちの良さ。
ロング3も球持ちは良い方だと思うのですが、No.1は「まだ持つのか?!」というぐらいずっと持ってます。
久しく他の粒を使っておらず、サンプルがほぼロング3しかないので、柔らかめの粒ならこれくらいが普通なのかな?
ロング3よりもボールの飛び出しタイミングが遅めです。
【弾み】
ロング3と同じぐらいの低弾性です。弾みませんのでしっかり抑えられます。
【カット】
対ループ
しっかりブチれます。
ロング3もすごく切れますが、No.1には反転効果があり、しっかりミートすれば、えげつない程沈み込むイレギュラーバウンドカットが出せます。
相手が思いっきりループかけてきた時のカットのイレギュラー具合はすごいです。
ああ、これでラリー終わったな。 って思う場面がありますね。笑
対乗せ打ち、ナックル系
これもロング3程では無いですが、それなりに切れます。
ロング3は粒が倒れた時の粒側面の摩擦に加えて、粒表面の摩擦もあり結構自在に切れますが、No.1は粒がすぐ倒れるので、粒側面の摩擦を使いやすいです。
さて、バックカットの要である安定感ですが、まだ初日なのでロング3の方が圧倒的に安定感があります。
ロング3よりもかなり球持ちが良いため、フォロースルー動作の時にまだ球を持ってて、あらぬ方向に球が飛んでってしまう時があります(゚ω゚;A)
まぁここは完全に慣れの問題ですね。
ロング3よりもNo.1の方が回転の影響を受けやすいかな?と思う場面がありますが、慣れてないからかも知れません。
僕の力量ではループに対してナックルカットは今のところ出せません(゚ω゚;A)
乗せ打ちやナックルに対しては、切れ方がそこまでないのでそんなに変化幅は出せませんが、切る・切らないの変化をつけることが出来ます。
この辺はもっと使い込んで慣れていきたところ。
【ツッツキ】
対下回転
しっかり切れますし、ナックルツッツキも出せます。
対ナックル
ロング3≧No.1 という感じで切ることができます。
弾まないので思いっきりスイングできますから、相手も警戒しますね。
粒が柔らかいため、ロング3よりもインパクトが弱くなってしまう場面でも切りにいける強みがあります。
【ブロック】
これすごいっす!なんでもできる!
ショートショートのバックハンドでは、粒の柔らかさを利用して簡単に上回転をかけられます。
粒なのに低弾性の裏ラバー使ってる感じで、練習相手も逆に面食らってましたが非常にやりやすそうです。笑
これだけなら粒の特徴ねーじゃん、となりますが、しっかり面を立てる~やや面を上に向ければイヤらしい変化ボールが出ます。
カット性ブロックは自分の技術幅に無いのでやってませんが、おそらくかなりイイ感じにできそうです。
ロング3のブロックは使いやすいものの反転効果はほぼ無く、回転系表ソフトというイメージです。また、インパクトがしっかりできない場面では上回転をかけて返すことが難しい。
そのため、ブロックがやや一本調子になりがちで試合後半で慣れられてしまう感がありました。
上回転系のボールと反転効果を利用したボールが出せるので、低弾性裏ソフトと粒高の良いトコ取りという印象。
なお、安定感も抜群です。非常に使いやすく、球持ちの良さからコントロールしやすいです。
【バックプッシュ、バックハンド強打】
やりやすい!!!!!!!!!!!!! ブロックと同じ印象です。
粒が柔らかいので、ロング3ではインパクト不足が予想されて断念してた場面でも、イヤらしいプッシュが簡単に出せます。
ロング3よりも粒表面の摩擦が少ないせいか、回転の影響を受けづらい。やりやすい!
バックハンド強打も上に同じく。
ロング3だと前腕でしっかり振れる時でないと、インパクト不足になってコントロールが難しいのですが、No.1は粒が簡単に倒れ、粒側面の摩擦で上回転をかけられるのでボールのコントロールが非常に容易です。
手首だけでもボールを持っていける印象。回転の影響も気になりません。
反転できずにバックハンド強打系の技術を諦めてた人も、すごくいいのでは…。
さすがに粒高なので、裏ソフト程の威力は出せませんが、前陣でのバックハンドはブロック(ツッツキ)、プッシュ、強打とコース取りを絡めて選択肢が広がる場面が増えました。
相手がどれを待てば良いのか分からなくなるので、戦術幅の広がり具合がすごいですね。
【まとめ】
前陣でのバックハンド技術の幅が増え、各技術に安定感が備わっているため、オールラウンドプレイヤー向き。
ループに対するカットはブチ切れ。
一番の懸案事項である、回転の弱いボールに対しての自由度の高さも及第点以上。
非常に総合力の高い、何でもできるラバーっぽいです。
前陣技術は初日からNo.1の方がやりやすかったので驚きました。
ロング3と育んだ6~7年間はなんだったのか。
バックカットにはまだまだ難があり、細かいところでイージーミスが多く試合中も不安要素になっているので、ここを克服できるようであれば、乗り換えます。
おそらく慣れの問題と思われますが…!
付き合いたては良いところが見えやすく、欠点に目がいかないものなので、もう少し使い込んだら最終結論(ジャ●ポさん的な)を出したいと思います。
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