「息子の結婚のために動くべきかどうか」という悩み相談を見た。
30代後半の息子氏は、県外の会社に入社し、県外で生活しているとのこと。30歳までに結婚すると言い、何人かそれっぽい女性もいたようだが、結局、結婚には至らなかった模様。相談者の母親は、実家の父から「親が動かないといけない」と言われるし、友人から「息子さんにどうかしら」との紹介もあるけれど、果たして親が動くべきなのかどうか、迷っているらしい。
回答者は女性作家。
その人の回答を読む前に、私の回答は一択だった。
そんなもの、ほってほけばよろしい。
息子氏は「結婚したくてたまらない」わけでもなさそうだし、きちんと勤めているし、よしんば一生独身だって構わぬではないか。
少子高齢化に歯止めをかけるにはそれじゃ困るが、それ以前に、何より本人が行動し、本人が決めるべきことだと私は思う。
回答者が作家、ということで、きっと私と同じ回答だろうなと思ったのだが、あにはからんや、全く真逆の回答だった。
「ズバリ申し上げます。息子さんには一刻も早く、結婚相談所に入会することをお勧めください」
今や、結婚難だからだそうだ。今や、半数以上がサポートなしには結婚できないから、と。
いや、それでも、だよ。
息子氏の意思が全然分からない以上、相談所への入会も強制すべきではないとやっぱり私は思う。
結婚するかしないか、したいかしたくないか、あくまで本人の意思だ。
どこまで行っても本人の意思だ。
私はそう思う。
出会いなく 今に至るも 憂いなし
鞠子