岐阜城へ行ってみた。
ここに来たのは、たぶん50年以上も前のことだ(←笑えるほど昔)。
岐阜城は金華山という山の上にあり、この山を登るロープウエーの往復タダ券があったため、つい行く気になったのだ。
斎藤道三や織田信長が整備したこの城。
改めて行ってみると、相当高いところにある。また、今は城までの道がそれなりに整備されているが、それでもかなり急で、足元が結構危なっかしかった。
城も城だが、城の下の石垣とか、どうやって積んだのよ。
人海戦術だよね。
ここまで運んで積んだんだよねえ。
その作業たるや、どんなにきつく、危なく、大変なことだったろう。
おそらく大勢がケガをしたり命を落としたりしたに違いない。
それを考えると、切なくなるな。
そして、気を取り直して資料館へ。
「まるでモックン」な出来具合に驚いた。
本物みたいじゃない?
高橋英樹さんバージョンもあったんだけど、こちらは若いころすぎたのか、あんまり似ているように思わなかった。
そんな感動もそこそこに、一番行きたかったリス村へ。
50年ぶりのリス村は、50年前と比べて規模を縮小したように思えたが、いや、私が大きくなったからそう思えるだけかもしれないな。
皮製のごっついグローブをつけ、その上にスタッフが龍角散みたいな粉状の黄色い餌を小さいスプーンに半分ぐらいのせてくれる。
リスはすぐ寄ってきて、グローブに小さな手をかけ、それを食べる。次々、リスが寄ってきて、相手にパンチを食らわせたりどんと押したりして、独占状態になるのだが、その前からまた別のリスが来て、争いを繰り広げる。
…のだが、彼らはゲンキンなものだ。
グローブのしわにまだいっぱい餌が入っているのに、そういうのは見向きもしない。あくまで、ぽこんと盛られた餌にしか興味を示さない。
場所を変えて、他のリスに手を出してみたが、全部が全部、同じ塩対応だった。
まあ、そんな残り物、無理して食べなくても、新しい客が次から次へとやってきて、新鮮な餌が差し出されるもんな。
だけど、たしか50年前は、ヒマワリの種みたいな餌だったような気がするんだけど。
彼らはそれを両手でつかみ、殻を器用に外して食べていたような。
ごみを出さないよう、粉状の餌に変わったのかな。
表でスタッフに聞いたら、この餌「トウモロコシとピーやナツを粉にしたもの」なんだそうだ。
ふうん、香ばしそうやな。
ならば私でも食べれるやつやね。
ということで、一日たっぷり遊ばせていただきました。
あのころは 私もリスも 父母もいた
鞠子



