絶賛放映中のNHK朝ドラ『虎に翼』。
義母役で出ている余貴美子さんがすさまじい。
いいところの奥さん風から始まって、認知症が少しずつ進行していくさま。
視線、歩き方、座り方、話し方、食べ方から泣き方まで、これこそまさにリアル。
この方、実は、めっちゃ色っぽい女性なのである。
それが、ここまでやる……
観ていてもう、唖然とするほどすさまじくすばらしい。
それから、もう出番は終わっちゃったけど、主人公の学友のお母さんを演じた筒井真理子さん。
この方は、全く高貴なお家の奥様なんだけど、家を守ることにがんじがらめにされ、酒におぼれる。
その酒浸りのシーンがまた衝撃的だった。
余貴美子さんと筒井真理子さん。
主人公を演じる伊藤沙莉さんも好きな女優さんだけど、やっぱりこの2人と比べると、まだまだこれからの人なんだな、と思う。
それにしても、メイクも徹底している。
伊藤沙莉さんや岡田将生さんは、メイクによる老け感がない。それに比べて、特に余貴美子さんの老けメイクは圧巻。
勝手な想像だけど、余さんがメイク担当者にそこまでやるよう指示しているのではないかと思ってしまうほど。
余貴美子さんが凄いと思った最初は、ずっと前、テレビで観たサスペンスドラマ、松本清張原作の『鉢植を買う女』。
筒井真理子さんは、もともと顔立ちが好きだったのだが、昨年観た映画『波紋』で凄さを確信した。
余さんも筒井さんも、役者として演じる前から「きっと何かある」と思わせるたたずまい。
そこがとっても魅力的だし、同性としてもめっちゃ憧れる。
床上に 落ちた黄色を 見る涙
鞠子