客様S氏のお母さんが、自宅でカフェを始めたと聞き、お祝いも兼ねてランチを食べに行くことになった。
だがしかし、結構遠い。車で1時間以上かかる。
向かう道中、バス停に向かって歩いている高校・大学共に同級だったEちゃんを発見。
彼女もこのカフェに行くことになっており、バスで行くなら乗せていってあげようと思ったのだが、見つけたのが遅く、前後にぴったり車がついているため停車できず、また停車するスペースもなく、結局通り過ぎてしまった。
Eちゃん、私に気づいただろうか。悪いことしちゃったな。
…と思いつつ、到着したのはダブルワーク先の会社。
会社は、大きな川の川原にある。
川原のどこに車を止めていいのか分からず、適当なところに勝手に止めた。
社内に入るや否や、いきなり上司Iさんが飛んで来た。
先回納品したものの至るところに赤字で修正が入っている。
間違っている箇所をいちいち説明するIさん。ミスの中には、「そんな理不尽な」と思うものもあれば、「しまった、それは明らかに基本的なミス」と思うものもあり、心中大荒れ状態。
そのうち、Iさんは、私の車を止めた位置について、文句を言いだした。
その文句の合間に、なぜか「これから飲み会なのよね」と言うではないか。
「じゃあ、送りましょうか」と、つい、言ってしまった私。
「そんなあ、悪いから」と拒否りつつ、「送っていくのが当然だろう」と圧をかけてくるIさん。
「じゃあ、車、取ってきます」
…ということで、屋外に出ようとしたら、そこに歌トモのWちゃんがいた。
彼女は、この会社に勤めていた。
そして、Wちゃん曰く「これから飲み会なの」。
そうか、会社の飲み会だったんだ。こうなったら、Wちゃんも一緒に送ってあげよう。
Wちゃんと一緒に私の車まで行き、彼女は後ろの席に乗った。
上司Iさんは、会社の玄関で待っているため、そこまで車で戻らなければならない。
だが、戻り道が分からなくなってしまった。
どれだけ走っても、川原・川原・川原。
頼みのWちゃんは、後ろの席でスマホをガン見しており、その他のこと全く無視。
怒るI上司の顔がチラチラするが、どれだけ走っても川原・川原・川原。
…ということで、熱帯夜の夜に見た夢は、カフェと会社の二本立てだった。
ちなみに、登場人物は全員、実在するが、Wちゃんはこの会社に勤めてはいない。
カフェは実在だが、ダブルワーク先の会社は、川原には建っていない。
そして、なにより、
上司Iさんに、納品したものをメッタ打ちされたことは一度もないが、目が覚めたとき、どっと疲れていた。
大小の 丸い石々 詰まる胸
鞠子