BSで、『家吞み華大』という不思議な番組が放映している。
博多華丸・大吉のお二人が、マンションの一室で、おそろのパジャマを着、冷蔵庫の中にある各地の珍味や名物を肴に手酌で飲む、という番組だ。
番組の説明ナレで、「50代の男二人がボヤく」みたいなことを言うが、私はそれほどボヤキという感じはしない。
二人は、まるでプライベートの家吞み会のように、何気ない会話をする。
そう、プライベートの家吞み会。
プライベートの家吞み会に見えるよう、二人は「芝居」をしている、ということだ。
撮影され放映される以上、いくらシチュエーションが「家呑み」でも、決して「家呑み」ではなく、「家呑みを装っている」に過ぎない。
…と分かっているが、登場するのがこの二人というだけで、つい見てしまい、つい、参加している私。
というより、この時間に合わせて缶ビールを持ってくる私が笑える。
華大さんが答えてくれることは絶対ないが、二人が話すことに「私はこう思う」「私もこんなことがあった」「私ならこうするわ」と勝手に参戦している。
この前見たときも、「お中元のマンゴーは要らない」「大きな鮭一匹も」などと、関係者が聞いたらブチ切れそうな発言をしていたが、うんうんうなずきながら、思わず私も「マンゴーなら一個だけ、鮭なら切り身でお願いしたい」と一人で発言していた。
だがしかし、この番組はどういう人が観るんだろう。
華大さんのファンはともかくとして、それ以外にこれを観ている年代、人となりが全然想像できない。
ひょっとしたら、私のように勝手に参戦している人が結構多かったりして、などと思っている。
そして…
実を言うと、大吉先生が、かつてちょっと訳ありだった人に雰囲気が似ていて、無意識のうちにその人と飲んでる気になっているのかも、と思う。
知らぬ間に 応援している 華大さん
鞠子