きしむコンサートホールでのピアノコンサート。
開演前、ロビーで、いわゆる素人さんが数人、ピアノを弾き、来場客が自由に聴けるようになっている。
椅子も用意してあるので、かなりの人が座ったり立ち止まったりして演奏を聞く。
私が行ったとき、小学生3年生か4年生くらいの子が弾き始めた。
ピアノを習って4年と言っていたが、なかなか堂々とした弾きぶり。薄紫の、片方の肩がちょっと見えるワンピースも、さりげなくおされでよかった。
だけど、その次に登場した40才くらいの男性が····
ここに出るのは応募し、選抜されるという手順を踏んでいるはずだ。
だから、練習ではなく、人に聴いてもらう機会であることは重々承知しているはず。
だったら、「正装で来るべき」ではないのか。
人前で楽器を奏し、聴いてもらうということは、当然、それなりの礼を尽くすのが当然だと思う。
男性は、洗いざらいのポロシャツで「これからテニスに行きます」みたくな様相だった。
それですっかり聴く気を失くして席を離れたので、演奏そのものについては全く分からない。
その指と かの指奏でる 音十色
鞠子