歩道を2人乗り自転車が走っていた。
後ろに乗った人が、12個か18個入りのトイレットペーパーを持っている。
その状態で、電柱が入り込み、歩道の幅が細くなっているところを通り過ぎたのだが、その際、トイレットペーパーの外包装の一部が歩道左側のビルの外壁をこすり、ちょっとしたでっぱりに引っかかったらしい。
自転車は大きくぐらつき、車道側に横転しかけた。
車道は当然、車が走っている。
ギョッとした。
背筋にゾッと感が走った。
幸い、自転車を運転していた人が縁石に右足をつき、すんでのところで踏みとどまって横転を避けたが、あのまま横転していたら、まともに車に轢かれ、大惨事となるところだった。
その場合、それでも車側の責任が大きく問われるに違いない。
それもたまらないし、何よりお互い絶対的に不幸だ。
あんまりゾッとしたので、念のため調べてみた。
車道と歩道の区別があるところは、自転車は車道を走るのが原則なのだ(←それはそれである意味怖いが)。
二人乗りというのも、原則違反。
その以前に、やっぱり大きなものを持って自転車に乗る(あるいは乗せてもらう)のはとても危険であり、そういう場合は細心の注意を払わなければダメだと思う。
…し、車を運転する者として、不幸はどこからもたらされるかわかったもんじゃないなと、なんとも嫌な感じがした。
ぐらついて 右も左も 地獄絵図
鞠子