運転中、目の前に水を運ぶトラックがいた。
家庭とかオフィスとかに、ウォーターサーバーにセットする水を運ぶやつ。
その水メーカーは、水だけでなく、ガス事業や自動車販売、ガソリンスタンドなどを幅広く手掛けている。水事業もその一環だが、最近では、放課後デイサービスや障がい者雇用の方面にも積極的に展開しだした。
水を満載しているであろうそのトラックは、水しぶき(?)を上げるおいしそうで美しい水の写真をモチーフにデザインされている。
そこには、子どもの書いた絵も何枚かプリントされて載っている。
クレパスで書いたであろう色とりどりの子どもの絵。だが、その絵には、どれも全て短い文章が入っていて、それがまた、
「うんてんしゅさん、ありがとう」
「おしごと、がんばって」
あたりはかわいいのだが、
「〇〇の水、おいしいね」
「〇〇の水、のみたい」
は、正直、引いた。
描いているのは幼稚園児だと思うが、もしかしたらこれは、「描かせている」のではないか。
幼稚園児が水の味を判別できるのか。
幼稚園児が「『いろはす』がおいしい」「いやいや、『エビアン』のほうがおいしい」などと会話していたら、大丈夫かと思ってしまうのは私だけか?
放課後デイサービスで、そう描けと強制してやいないだろうか。
だとしたら、それはある意味「ステマだ」と思ってしまうのも私だけ?
しかも、描いた本人は、そういうことに全く気がついていない
水の味 奥は深いと 思うけど
鞠子