スイミングに行ったら、更衣室でⅯさんとKさんが話していた。
Kさん、ヒザの手術をするらしい。
あるとき歩けないほどの激痛に襲われ、いろいろ検査した結果、手術ということになったのだそうだ。
手術、リハビリ含めて3週間の入院とのこと。
そんな顛末を話していたら、Mさんも、「私もヒザが痛くて、水を抜いてもらったことがある」と言い出した。
ヒザの水を抜く。
医学的にはその処置をどう言うのか知らないが、これはよく聞く治療だ。
病人2人。
だがしかし、MさんもKさんも、私よりうんと若い。
アスリートは別として、運動器の故障は「年を取った人」の方が圧倒的に多いと思う。
だとすると、私は恵まれているんやな。
右足の違和感はすっきりしないが、整形外科で診てもらっても、特別治療を要しないという結論。
そりゃ、2万歩歩き、1キロ泳いでいるんだから、治療すべき悪さではないんだろう。
ただ、私自身が、違和感など全くなかったころの足を、つい考えてしまう。
どこも不調を感じなかった若かりし頃の自分を、どうしても追い求めてしまう。
もう、そんなことは不可能なのだ。
できなくなったことを追いかけるのではなく、今、できる範囲でできることをする。
それよりなにより、今のところ、手術や治療や、何もする必要がないこと。それで十分ではないか。
Kさんたちには申し訳ないけど、2人の話を聞きながら、私は今の自分に感謝した。
肩こりも 腰痛もない 還暦女
鞠子