冷えピタを貼って仕事に没頭するダブルワーク先の美人女性社員を笑っている場合ではなくなった。

 

超絶繁忙期につき、昨日私に発注された仕事は3種で、合計すると普段のほぼ3倍。

それだけでも気が重かったのだが、家に帰ってもっと大変なことに気がついた。

これ、3倍どころではない。ゆうに4.5倍はあるではないか……

 

この仕事、最終的な顧客は県市町村。

そこから来ている発注書3枚は、合計するとたしかに私の普段の仕事のほぼ3倍量が記されている。

だがしかし、元になるデータや添付資料を見たら、どう考えても4.5倍。

となると、ダブルワーク先が私に間違ったデータや添付書類を渡したか、あるいは顧客がつくった発注書が間違っているか。

 

どちらにしても、基本的にはあり得ない話だ。

でも、とにかく納期まで時間がない。事情を確認して、手を打たねばならない。

もし、顧客がつくった発注書が間違っているとしたら……4.5倍もの仕事ということになり、納期まで「ほぼ徹夜」。

いや、そんなことはたまらないので、仕事を1つ、お返ししたい。

 

…で、結果は、だね。

やっぱり発注書、そのものが間違っていたらしい。

そして、仕事を1つお返しするという私の提案は、「補助的な資料を送信するので、それを助けにして何とかやり遂げてくれ」と言われてあっさり却下された。

というより、はなから1仕事返品は全く論外、といった雰囲気だった。

 

うそやろ……

なんともはや。

これから何日「ほぼ徹夜」なのか。

冷えピタ、何枚貼りかえなきゃなんないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

朝刊が 放り込まれる 仕事中

鞠子

 

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