小林製薬のサプリメントを飲んでいた人に健康被害が出た。
紅麹に絡んだものが原因だとか。
この情報が明るみになってすぐ、宝酒造も紅麹を使った製品の自主回収を始めた。
さらにその翌日から、自主回収を始めた企業、自主回収される商品の数がパパパッと増えた。
紅麹の何がどうだからいけないのか、専門的なことはよくわからないが、それ以前の問題として、とにかくやたらめったらサプリメントなるものが「多すぎる」。
スカパー見ていると、出るわ出るわ。
血圧を下げる。
血糖値を下げる。
膝や腰の痛みを軽減する。
細かい文字が見えるようになる。
髪や肌がきれいになる。
朝からバンバン動ける。
二日酔いが一気に解消する
ぐっすり眠れる。
髪がはえてくる。
まつげが長くなる。
etc.etc.
どれも捨てがたいと思ったら、毎日両手にいっぱいのサプリメントを飲まなければならない、と言っても、多分大袈裟じゃない。
なんかこれ、やっぱりおかしくないか。
もう40年くらい前の話だが、当時行っていた美容室の先生が、「夕食は取らない。サプリメントだけ」というのを聞いて、仰天した記憶がある。
彼女は、若干太めだった。
それを気にして、そういう「食生活」にしたらしい。
夕食を取らないなんて、当時の私には、どうしても理解できなかった。
だけど今なら、こんな人がいてもおかしくない。
朝昼晩、3食サプリメントのみ、という人も、いるかもしれない。
それでもこれ、やっぱり何かおかしい。
いつまでも若く、健康でありたい気持ちは私にも十分あるが、一方で、若さも健康も決して永遠ではないこともわかっている。
いくら抗っても、年をとり、あちこち不健康な部分が出てくるわけで。
だから、サプリメント万能じゃない。
CMを鵜呑みにしない。
もういい加減、過ぎたる欲を見直すべきだ。
自戒もこめて。
痛む腰 上がらぬ腕も やむをえず
鞠子