もう長いこと、クレジットカード経由で毎月支払っていた某サービスの提供会社から、「カード決済ができませんでした」なる警告メールが届いた。
WEBでカードの利用明細を見たら、たしかに今月、それがない。
メールには「メール受信後、4日以内にクレジットカードの登録をし直さないと、契約を切ります」とも書いてある。
このサービス、最近全く使っておらず、契約が切れてもとりあえず困らない。
いっそ、これを機会にやめるか、とも思った。
だがしかし、他のものはカードでちゃんと決済されているのに、こいつだけお金が落ちないとはどういうことか。
どうにも気になる。
やっぱり気になるので、カード会社に連絡して調べてもらった。
そうしたら、なんとも恐ろしい結果が……
「不正に利用された形跡があったので、セキュリティーのレベルが上がり、E社(←ここのサービス料がカード決済できなかった)の引き落としがストップされたのです」
……ゾッとした。
不正な利用とは、なんでも「アウトドア関係の商品を扱っている会社から2万円程度の商品を買った」というもの。
カード会社の人曰く、「悪意のある利用ではなさそうですが、今までにない取引だったので」。
もちろん私は、そのような商品を一度も買ったことはない。
さらに運の悪いことに、不正利用ではないかと即連絡してくれたようだが、カード会社に登録してあったのが自宅の固定電話番号。
固定電話は先月、解約してしまっていた。
「実際には商品も動いておらず、鞠子様に被害はありません」なのだそうだ。
でもな、そうか、助かった……とは、素直に思えんな。
悪意があろうとなかろうと、私の知らない人が私のカードでアウトドア用品を買おうとしたことは確かなのだ。
カードはここにあるのに。
いったいどうやって。
思えばコロナ禍前、歌舞伎やコンサートのチケットをネットで買いまくり、クレジットカードで決済していた。カードの番号なんて、セキュリティコードを含めて数字の羅列であり、今の技術を持ってしたら幾らでもはじき出せるに違いない。
そもそも、カード会社がアウトドア用品を買ったことを「不正利用」と判断したこと自体も驚きではないか。
「番号が流出している以上、今、お持ちのカードは使用停止となります。新しいカードを送ります」と問答無用だった。
つまり、「被害はありません」とは言われたが、このカード経由で落としているもの全部、変更手続きをしなければならないというとても面倒な作業が待っている。
E社の件がなければ、もしかしたらもっとえらい目にあったかもしれない……と思って諦めるしかない。
結局E社も被害者。
まったく持って怖くて不愉快で嫌な出来事。
現金での決済しかしていなかった時代、こんな不愉快は決してなかったのに。
いつかまた 味わう不快 倍増か
鞠子