「公衆の面前で怒鳴る」人を、久しぶりに見かけた。
銀行のATMにて。
私は窓口に用があり、行内で座って順番を待っていたのだが、そこはATMがよく見える場所。
3台あるATMの前、いわゆるフォーク並びで5人ほどが並んでいた。
問題のヤカラは、その最後尾にいた。
ATM前は、いまだコロナの名残があり、立ち位置にシールが貼ってある。
みんな、それに則って並んでいたのだが、となると5人目の人は「自動ドアの外側」で並ばなければならないことになる。
それを問題のヤカラは「ばかやろう、前に詰めんかい!寒いやないか!」と怒鳴ったのである。
ちなみにこのヤカラ、ほおにキズのある人ではない。一見、普通のおじいさん。
前の4人は若干前に詰め、ヤカラは念願かなって自動ドアの内側に入れた。
だが、入ったところでドア前に立っている以上、「自動ドアは開いたり閉まったり」を繰り返す。
それに対して「もっと前に詰めろ!」とヤカラ、ヒートアップ。
そのうち、ATMを操作している女性の背中に向って「いつまでやっとるんや、このクソババアッ!!」とあり得ない言葉を発した。
私は直接並んでいたわけではないが、ものすごくイヤな気持ちになった。
と同時に、こんな人、夫だったら、あるいは父だったら絶望的やな、と思った。そうでないことに、ほっとした。
銀行用が終わり、行外に出たとき、「身内じゃなくてよかった」気持ちをますます助長させられる光景に出くわした。
このヤカラ、軽トラックで来ていた。
そして、車3台分のスペースを使い、横向きに止めていたのである。つまり、ウインナー(←これが駐車スペース)3本、串に刺したときの「串状態」で堂々と止めていた。
自分はどうなんや。
もう100%ウンザリした。
我が裾の ほつれは決して 気づかない
鞠子