「15%割引」のクーポン券を持って、ドラッグストアに行った。
お目当てのものをカゴに入れた後、レジに行き、カゴとクーポン券をだしたら、レジスタッフ曰く、
「今日、シニアパスポートをお持ちでないですか」
ん?シニアパスポートは、使える日が限定されているはずだけど。
「そうですけど、今日は使える日ですよ」
あ、そうなんや。
持ってる、持ってる。
ちょっと得した気分で、財布からシニアパスポートを出し、ポイント増し増しで精算してもらった。
だけどなあ。
これ、複雑な気分やな。
このドラッグストアのシニアパスポートは、60歳以上に発行されるもの。
レジスタッフは、私を見て「シニアパスポートを持ってる人」と確信した。その確信がなければ、「今日、お持ちでないですか」発言は決してしないだろう。該当者じゃなければ、これは問題発言だ。怒る客もいるはずだ。
つまり私、60歳過ぎに見えるんやな。
マスクしてメガネをかけていたから、「60歳相応」の部分はほとんど隠れている。
服装も姿勢も、自分では「若作り」だと思っていたが、思っているのは「自分だけ」やったんや。
ま、仕方ないか。
ってか、当たり前か。
だけどやっぱり哀しいな。
仕方ない 永年刻んだ 苦の証拠
鞠子