12月1日、激しい腹痛&下痢で毒素がデトックスされ、不快症状が消えた、なる非科学的なことを当ブログを書いたが、やはりそうは簡単に問屋は卸してくれなかった。
「動悸」みたいな症状が、また再燃したのである。
じっとしているときに限って、心臓の鼓動が派手に響く。脈打つたび、心臓が前や後ろに移動しているのではないかと思えるほどの拍動なのである。
これは絶対ヘンだ。体の中で、何かよからぬことが起っているに違いない。
意を決して、いつも行く内科に行った。
問診・聴診器・血圧・首回りの触診・レントゲン・心電図。
調べた結果は、
「何の異常もありません」
聴診器「異音はありません」
レントゲン「怪しげな影は全くありません。心臓の肥大とかもありません」
心電図「絵に描いたような模範的鼓動です」
継続的懸念事項である血圧ですら、「いい数字ですよ」
だが、間違いなく心臓が前後に動くのだ。さっき、待合室で待っている間ですら、心臓は動き回っていた。
「鞠子さんのような症状は……」
医師はメモを取り出し、「心臓神経症」と書いた。
「対処としては、軽い安定剤を出すことになるんですが……」
医師が最後まで話すその前に、私は「内臓的に悪くない、ということでしたら、薬は飲みません」と言った。
医師も「日中眠くなるし、私も勧めません。無理して飲む薬ではありません」と言った。
原因は「ストレスとか」らしい。
私なんて、ストレスになるような事柄、全然抱えていないのに。
考えられるストレスとしたら仕事のことだけど、これとて昨日、ここに書いたように、職場は大騒動になっているが、私の本音はもはやどうでもいい、どうにでもなれ、なのである。
…でも、そうか。
これはストレスだ、と気づける間は、まだストレスになり得ない。
気づかないこと、気づかないのに心に負担を与えていることこそがストレスなんだ。
しかし、ゲンキンなもので、医師の診断を聞いてから、心臓は派手に動き回らなくなった。
半月近く、気になってならなかったのに。
ここにある 害悪知れと 動く臓
鞠子