このあたり、町内のお役のなかに「登下校見守り隊」がある。
それは、小・中学生の登下校の際、車や不審者から子どもを守るお役。したがって、朝の登校時の7時半頃から8時半頃まで、下校時は4時半頃から5時半頃まで、黄色の目立つ帽子と目立つ上着を着て、旗を持って交差点や角々に立たなければならない。つまり、普通のサラリーマンだったら、とてもじゃないが、物理的にできない。
ということで、もっぱら、おじいちゃん、おばあちゃんがこのお役の中心になる。
だから子供の安全というより、むしろ高齢者の健康・生き甲斐に寄与するかもな、と勝手に思っていた。しかし……
昨日見た見守り隊の一行は、あまりにも違和感ありまくりだった。
5人だったか6人だったか。全員、ひどく腰が曲がっていて杖を頼りにヨロリヨロリと交差点に向かっていたのだ。
黄色の目立つ帽子と目立つ上着を着て。
健康・生き甲斐どころか、交差点に着くまでが既に危険極まりない。
交差点に着いたところで、子どもを見守る役割等、果たせそうにない。
むしろ、車にあおられて、ふらついて、転倒しそうだ。
町内でやる人がいないから押しつけられたのか、あるいはかって出たのか分からないが、この人たちが国道の交差点に立ったら、余計に危ない。
上着の背中に書かれた「登下校見守り隊」の文字が、全くもって違和感ありまくりだった。
いつの間に こんな世界に なったのか
鞠子