蕎麦屋での出来事 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

女性の客様G社長とY社長、私の3人で、有名な蕎麦屋さんに行った。

その店を私は名前しか知らなかったが、Y社長が「絶品だ」と言うし、なにせ客様なので断り切れず、一緒にお供することになった。

 

店はかやぶき屋根の堂々とした造りで、「絶品だ」というのもうなずける外観。

ところが、中に入ったら、雰囲気がまるで「場末の食堂」みたいな感じだった。朱色の枠で囲った縦長の短冊に「○○蕎麦」「××蕎麦」と汚い字で書かれたメニューが、適当にぺたぺた壁に貼ってある。

この時点で、まず、がっかりした。

 

G社長とY社長は、私を置いてどんどん奥まった席に向かっていく。

ようやく追いついたのだが、二人とも、もう注文を済ませてしまっていた。

テーブルには、お茶とおしぼりが3つ出されており、メニューは既にさげられてしまっている。

どうしよう…と困惑している私を見つめるG&Y社長の冷たい目を見て、私は全てを察した。

そうか、何を食べるか選ぶんじゃなくて、この店は「これを選ぶのが常識」みたいな不文律があるのだ、と。

彼女らの表情には、そんなことも知らないのか、という軽蔑が満々にあらわれていた。

 

特にY社長。

それなりにかわいらしい顔立ちなのに、この人は、たえず全身から「ひがみ」と「被害者」オーラを発散させている。

親との確執、生い立ちを聞いて、さもありなんと納得したが、かわいらしい故、損をしていると思えてならなかった。

一緒に仕事をしても、言動の端々から「ひがみ」と「被害者」オーラが出っぱなしで、やりにくくて仕方がなく、苦手な客様の1人だった。

 

…ということを、夕べ見たこの「蕎麦屋での出来事」というリアルな夢で思い出した。

G社長は今でも客様でつきあいがあるが、Y社長との仕事縁はとうに切れている。

切れた理由は、Y社の「廃業」だった。

今ごろ、どうしていらっしゃるだろうか。

当時は苦手だったけど、妙に懐かしくて会ってみたい気になったのは、私も年をとった証拠なのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

寂しげな 後ろ姿も 思い出し

鞠子

 

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